御旨と海 第96話

我々の義務と我々の使命
1980年10月 5日

 我々はオーシャン・チャーチを始めました。世界は三分の一が陸地であり、三分の二が海であることは明白な事実です。人は海に棲むあらゆるものを食べることができます。海にある植物を含めて、あらゆるものを食べることができます。皆さんは、陸地息しているあらゆるものを食べることができますか。海には陸にあるものは何でもあり、それ以上のものがあります。何千種もの魚がいます。アメリカ人は陸地で育った動物の肉を好んで食べますが、しかし彼らは海の生物の肉を食べることを知らなかったのです。最近になってアメリカ人は、魚の方が動物の肉より良い蛋白質であることを学びました。そして彼らは、魚を汚染されていない自然食品であると考えまています。今や彼らは長生きできるように、魚を食べることにますます興味を持つようになっています。

 ワイオミングで、ある牧畜業者が先生に、牛は大量に買えば一頭につき二十ドルから七十ドルで買うことができると言いました。ニューヨークでは牛肉は一頭四百ドル以上もします。大きなマグロは一ポンドにつき三ドル五十セントします。そしてマグロは千ポンド以上するものもいます。一年にもし大きなマグロを一本捕れば、それで約四千ドルの収入になります。マグロは産卵期には百五十万個の卵を産みます。しかし牛についてはどうですか。牛は一年に、一頭か、精々で二頭の子供を産むだけです。

 牛を育てて一年中それを育てることの方が得ですか、それとも海に出かけて行ってマグロを一本捕ることの方が得ですか。先生は「牛」という名前よりも「マグロ」と言う名前の方が好きです。もし皆さんが一年にマグロを一本捕れば自分の生活を守ることができます。皆さんは自分に対して、なぜ上役からいつも頭の痛いことばかりをさせられるような平凡な仕事にしがみつかせているのですか。一年間家族を養うのに、たったマグロを二匹捕ることの方が良いではないですかと助言してみたらどうでしょう。皆さんが二匹マグロを捕ることに自信を持てば、生活に必要なお金を作ることには心配がなくなります。

 アメリカの漁港は衰退しています。それはなぜかと言えば、若者達が魚を釣りに行きたがらないからです。そこの町の人々は彼らの町が復活するのを見たいと思っています。彼らは、海にはすばらしい未来があることを知っています。我々の指導者達は、先生が選んだ町へ行って町の指導者達に話をして、そしてなぜ我々がそこに来ており、我々が自分達のお金で何をしようとしているのか、どのような活動をしようとしているのかを話すように指示しました。我々が本当に漁業をもう一度繁栄させようとすることに全力を挙げていることを人々が知れば、我々を応援しようというグループが現われ、そして我々の海へ行くクルー達を訓練するのを手伝おうとするでしょう。

 我々は、海で働くことに興味を持っている若者にはプログラムを提供し、彼らに対して我々がどういうものであるかについて示すつもりです。そしてもし彼らが我々のように神様を崇拝することを好むならば、我々は彼らを志願者として受け入れるでしょう。五人の乗組員が集まればすぐ一隻の船を割り当てます。このようにして、三十箇所にあるセンターで誰がより良い質の人々を連れて来るかを競争するようになるでしょう。

 オーシャン・チャーチは現在の州教会の制度と、どちらが多くの成果をもたらすでしょうか。仕事が拡大するにつれて、それぞれの船がその下に十隻の船を持つようになり、まもなく我々はアメリカ中の海岸自体に三十隻の大きな船と三百隻の小さな船を持つようになるでしょう。

 マッチングを受けていないメンバー達は陸上の教会に属するメンバーと受けたいと思いますか。オーシャン・チャーチのメンバーと受けたいと思いますか。それは皆さん次第です。皆さんがその人と生活しなければならないのであって、先生ではないからです。このオーシャン・チャーチが軌道に乗った時には、人々はこれがその人々の町を復興してくれた記念碑として大事にするでしょう。アメリカは世界の四大漁場の三つを持っています。しかしアメリカはそれを利用していません。なぜならば、このアメリカでは魚に対する実質的な市場がないからです。我々の組織の良い所は、我々自身が自分の船を造り、自分自身で魚を捕り、そして我々の店で魚を売るということです。

 アメリカの漁業は衰退しつつあります。その理由は、第一に海に出て行く生活は陸上の生活よりも厳しいからです。若者達は厳しい生活を望みません。第二の理由は、アメリカでは魚の物流経路が確立されていないということです。卸売り業者達は時には魚一ポンドにつき、たった五セントしか支払いません。これはばかげています。第三番目に、夫達が海に出かけていると、その家庭が崩壊し始めるということです。このような状況において、誰が海に出かけて行こうとするでしょうか。ただ統一教会のメンバーだけです。我々はこういうすべての分野においてのテストに合格します。

 技術が進歩したために、自動操縦で船を操作することが簡単になりました。機械にどちらの方向に行くかを指示すれば、船は自動的にそのコースに従がって行きます。だから今や弱々しい若い女性ですらも、かつてはがさつな船長が座っていた船長の席に座ることができます。たとえ自動操縦によって船が操縦されているので何もすることがなくて居眠りしていたとしても、そのような女性を見て神様は何と心を引き付けられることでしょう。先生もそれが好きです。何とそのような女性は美しいことでしょう。

 皆さん女性達、いつかそのような船長になるつもりがありますか。海には鮫がいることを忘れてはいけません。女性達でさえも行きたいとするならば、どうして男達は後ろに引き下がっていることができますか。皆さんはそのような男達は蹴とばさなければなりません。海に出かけたいと言う人達がいますから、第一の問題は片付きました。第二に、魚を販売することは我々にとって問題ですか。女性達はそれは問題ではないと言うでしょう。ただ第三に皆さん妻達は、夫が長い漁に出ている間に夫から逃げてしまいますか。たとえ夫達が六年間海に出かけて行ったとしても、夫達を捨てることはしませんか。このような海洋事業は、本当に統一教会のメンバーのために予定されています。



皆さんにとって重要なもの
1981年 2月 1日

 統一教会には世界のいろいろな所から来ている五色の皮膚の人達がいます。我々の目標は、この人間を一つの家族に統一することです。統一教会の生活は複雑です。ただ単に日曜日の礼拝だけでなく、船を造ったり魚を捕ったりすることを含めて、あらゆる種類のことがあります。将来はさらにもっと夢のようなこともあるでしょう。

 船を造ることにも同じ原理が適用されています。我々のメンバーは、最も素晴らしい船を、最も安い費用で造っています。彼らがそうすることができる唯一の方法は、犠牲的に自らを捧げることによってです。このような過程を通して最も美しい船が造られており、他の誰もそれと競争できるような船を持っていません。同じような精神で我々は世界を創り、国を創るのです。もし我々ムーニーが最も安い費用で最もすばらしい国を築くならば、共産主義が忍び寄る余地はないでしょう。

 例えば、先生は漁場においてはいかなる競争相手も、先生を打ち負かすことができないような規範で働いています。一度先生が何かを宣言すれば、それは全世界の中をこだまします。人々は耳を傾けざるを得ません。先生は単純な原則に基づいて働いており、先生には計画があります。

Atsuki Imamura