御旨と海 第78話

 皆さんが将来どうなるかは、皆さんが今何をするかによって決定されます。皆さんはいつも韓国の指導者達と争いますか。皆さんは彼らの言うことを聞きたくないでしょう。彼らはそのような地位に値する何をしたのでしょうか。それは蕩減の法則なのです。彼らは建物の柱のようなものです。一度何かの建設を建てれば、その柱を取り替えはしないものです。皆さんもまたこの建物の柱となるでしょう。なぜならば、我々は発展しているからです。皆さんは柱としてはより小さな柱であるかもしれません。それにもかかわらず、皆さんはそのような立場に立つのです。そうなった時には先生は皆さんを引き抜いて、それを取り替えることはしません。だから皆さんは、そのための準備を今しているのです。

 これが本当となるかどうか、皆さん待って見ていない。ハーバード大学やプリンストン、エールやスタンフォード大学、その他の大学の学生が、この運動に入ってくるようになるでしょう。それは絶対に間違いありません。教授達も既に入ってきています。だから学生達もいずれ従うことは確かです。

 教授達は先生が主張していることを理解し尊敬しています。

 皆さんがプライドを持っているとしたら、それは忘れてしまいなさい。我々の教会のメンバーの中には非常に醜い者がいて、皆さんか暗闇で見る時に恐れるような怪物すらも彼らを恐れるようなそんな人もいます。しかし、それでも先生は彼らを愛します。なぜなら彼らは蕩減の法則の中を生きて来たからです。これがムーニーについての大きな秘密なのです。先生の言葉が皆さんにとってどんなに厳しいものであっても、皆さんは構わないでしょう。なぜならば、それによって皆さんが高められるということを知っているからです。

 皆さんは既に、今後四カ月の間に、我々はどういうことをしようとしているかについて聞きましたね。先生は三万名のメンバーを獲得するという目標について皆さんに説明しました。しかし今や摂理の時が変化しました。我々は七万名の牧師を教育しなければなりません。もし我々がこの目標を期限までに満たせないとすれば、我々は困難な状況に陥ります。そのような短い期間に、いかにして、そのように多くの牧師を教育することができるでしょうか。我々は宗教の自由のキャンペーンを通して、我々を支持するようになったり、我々について学ぶようになった七千名の牧師をこの運動に引き入れなければなりません。そして彼らを動機付けすれば、それぞれの牧師がさらに十名を連れて来ることができるようになるのです。

 これらの牧師達は我々について良いことを聞き、少なくとも我々が悪い人間でなく、何も悪いことがないことを知っています。だから彼らは少なくとも、我々の言うことに耳を傾けることができます。彼らが動き、彼らがこのアメリカの国を目覚めさせるために我々を助け始めるということは、アメリカにとって偉大なニュースとなるでしょう。彼らが旗を掲げて一般大衆叫ぶようになる時、この国は再び上昇するようになるでしょう。

 我々にとってこのことは、これからの四カ月間、今以上の努力をしなければならないということです。これらの牧師に対して、アメリカにおける彼らの歴史的役割について教育するために、毎日毎日働かなければなりません。我々がそのようにしてアメリカを動かし、それによって神様が再びこの国を通して働きたいと願うようになるだろうということを確信できる、はっきりした根拠を持っています。皆さんの立場を先生の立場と比較して見ましょう。先生は十三カ月の間ダンベリーの刑務所で一生懸命働きました。そしてその間も、毎日のように様々な指導者と会見しました。今日まで、先生以上の難しい生涯を送って来た人がいるでしょうか。先生は皆さんが、毎日毎晩働いていることを知っています。それでも先生は、この国の全体の方向性、また世界全体の方向性について考えなければならないのです。だから先生はこうした考えから離れることはできないのです。

 先生がダンベリーへ行く前は、一人の牧師が統一教会に来て少しでも統一原理を学びたいという関心を示せば、メンバーは大いに喜んだものです。しかし今や、非常に多くの牧師達が統一教会にやって来て、統一神学を聞き、それを理解しようとしているので、そのような会議のスタッフの人数が足りないくらいです。そういうことが既に起こっているのです。大きな変化がありました。そのような変化はどこから来たのでしょうか。
 先生はアメリカで十二年、ほぼ十三年間働いてきました。先生は成功しなかったように見えるでしょうか。ある日突然、それが全く反対であることが分かりました。そのことをこういう具合に考えてみなさい。これは皆さん自身の国です。皆さんはこの国の言葉や習慣を用いります。先生は言葉も知らずにここへ来なければなりませんでした。そしてアメリカの人々は、そのほとんどが敵となるくらいに先生を迫害しました。誰がこの国のために、それほど一生懸命働く必要があるのでしょうか。皆さんこそ一生懸命働くべきです。なぜなら、これは皆さんの国だからです。蕩減の法則は単純なものです。最も一生懸命働く者が、最も大きな報いを得るのです。先生は皆さんにそのような 報いを得てもらいたいと思うのです。つまり、皆さん自身の国から認められるようになってほしいと思うのです。

 これまで二時間かかって、蕩減について説明しました。ですから皆さんは、蕩減ということがいかに偉大なものであるかということが分かりました。それは勝利のための保証です。だから皆さんは、先生が皆さんに対してなさなければならないことが何か分かりましたね。もう一つ法則規則があって、これを守るのは簡単なものです。例えば、皆さんが人間の体を見れば、硬い骨と柔らかい肉の両方があることが分かるでしょう。ある意味でそれは硬いものと柔らかいもの、強いものと弱いものとの関係ですね。そうでしょう。もし皆さんが強い性格を持っていれば、体は弱いかもしれません。他方、皆さんの体が強ければ、それほど強い性格を持っていないかもしれません。そして、むしろ柔らかいか、おとなしい性格を持っているかもしれません。

 それと同じようにアメリカは強大な国であり、非常に大きな国です。しかしアメリカの性格は幾分弱いのです。アメリカ人は自分の国に対してそれほど愛国的ではありません。自分自身の国を守ろうとする熱意がそれほど強くありません。しかし韓国では非常に違っています。韓国は弱い国であって、歴史を通して中国や日本によって侵略されました。しかし、国民は深い愛国心によって自分の国に結び付けられています。

 このような存在の法則は、皆さんがどこへ行こうとも働いているように見えます。最も多くの苦労や苦しみがある所にはどこでも、最も深い心情と性格が現われるように見えます。国のために、何度も何度も苦しみのどん底を通過し、その中から勝利へ導いてくれる指導者のために最大の努力をなそうという人々が現われるのです。韓国は今、北と南に分裂しています。人々は大国によって囲まれており、それに対して何もすることができません。自分の意思通りにできることは何もありません。人々は他の国がどうするだろうかということを考えなければなりません。彼らは惨めであり、このような状況の下で苦しんでいます。しかし彼らの精神は高く、その決意は非常に強いのです。国は極めて弱いけれども、その内的な性格は極めて強いのです。

 先生についても同じことが言えます。全世界が先生に反対してきました。先生はそのすべてに甘じなければなりませんでした。先生は弱い立場に立ってすべてを守り、自分が何度も何度も打たれるままに任せてきました。しかしながら、アメリカに対して共産主義反対の発言をする時、先生の言うことを理解し、受け入れることができなければ人々は立場を失ってしまうでしょう。もし人々が先生が与えようとしている正しい助言を受け入れることができなければ、彼らはいずれ負けるでしょう。これまで我々は弱い立場に立って迫害を受けて来ました。しかし一度我々が確固たる基盤を獲得すれば、我々は非常に強くなって、真理のために発言し、世界の間違っていることに反対するために発言するようにならなければなりません。我々がそのような認められた中で柔らかくなるのではなくて、より強くならなければならないということがはっきりと理解できますか。先生がダンベリーから出てくるや否や、皆さんは先生の口から何か慰めの言葉を期待したかもしれません。しかし先生は皆さんを追い立て、以前より、もっともっと一生懸命働かせること以外何もしませんでした。

 アメリカの学校制度においては、子供をぶつことはできません。しかしここでは、先生は大人でさえも蹴り飛ばしています。皆さん、生き残ることができますか。先生がアメリカの若い大人たちを蹴り飛ばしているからといって、アメリカが先生を追い出すことができるでしょうか。それともアメリカの人達は、先生をアメリカの国内にいさせるでしょうか。もし彼らが先生をアメリカの国内にいさせるとしたら、それは利己的な理由でそうするのでしょうか。そうではなく、彼らにとって先生が必要であることを理解するがゆえにそうするでしょう。皆さんは既にそのことを理解しています。先生は皆さんを必要としませんが、皆さんは先生を必要としています。たとえ先生が皆さんを蹴り飛ばしたとしても、それでも先生を歓迎するという人、手を挙げなさい。先生は皆さんがいなくても仕事をすることができますが、皆さんは先生なくして仕事をすることはできません。先生はダンベリーから出て来たのだから、入る時以上に強烈です。恐らく皆さんは、先生が復讐心を持っているのではないかと思うかもしれません。そういうことはありません。しかし先生は、神様がアメリカに対してどのように感じておられるか知っています。だからそのことを皆さんに与えようと思うのです。皆さんは厳しい取り扱いを受けても構いませんか。(はい、構いません)では今度は先生が「ありがとう」と言う番です。先生は皆さんの約束を受け入れます。だからそれがあれば、実際にはもうあまり話すことはありません。

Atsuki Imamura