御旨と海 第75話

 キリスト教の牧師達は世界で最も貴重な本を持っています。彼らには旧約聖書と新約聖書があります。しかしながら、彼らがどんなに試みたとしても、これらの本に何が書かれているかを本当には理解することはできないのです。彼らはこの二つの聖書を結び付けることはできません。それのみならず、彼らは聖書と今日の世界を結び付けることができないのです。聖書は、多くの家庭において本棚を飾るものとなってしまっていますが、今日の世界の出来事に対しては何らの意味を持っていないのです。多くの知識人にとって、聖書が今日の世界とどのように結び付いているかということは、不思議に思われています。ますます多くの人々が、もはやキリスト教はこの社会で必要な機能を果たすことができないと見ています。このようにして、疑いもなくキリスト教は衰退しつつあります。このような疎外がまさに、キリスト教が今日被っている非常に大変な問題なのです。

 一方、統一教会を見てみなさい。我々は生命が展開する原理原則を知っています。我々は神の摂理歴史の公式とその時間表を知っています。このようにして我々はどこから来て、どこへ行かねばならないかをはっきりと知っています。先生がまさに刑務所に行く時、多くの兄弟が泣き叫び、悔い改めました。

 しかし先生は彼らに対して、「あなたがたは先生がなぜそこへ行こうとしているのか、知っていますか。またそこから先生が出てくる時に、何が待っているか知っていますか。先生がダンベリーへ行くことの目標や目的を理解していますか」と言いました。先生はダンベリーにいる間にしなければならない、いくつかの重大なことがあるのを知っていました。先生はアメリカの歴史において、どんなに長く続こうとも、消すことのできないことを成し遂げなければならないことを知っていたのです。ダンベリーにおいて、刑務所の係官は、非常にたくさんの有名な人達が先生に会いに来るのを見て驚きました。司法省から来た人もいたし、国務省からも先生の所を訪れて来ました。「どうしてレバレンド・ムーンは、そのような有名な人達を訪問しに来させることができるのか」と、彼らは不思議に思いましたが、いずれにせよ、先生はそうしたのです。

 彼らはこう考えました。「ここはアメリカだ、韓国ではない。彼はなぜそうできるのか。なぜこの男がアメリカでそんなに多くの人を導いているのだろう」。我々の運動の中においても、アメリカ人メンバーは同じように考えています。なぜ先生がそのようなことをするのか、なぜアメリカ流にしないのかと不思議に思っています。先生は我々の運動の外にいるアメリカの人々が、どのようなものであるかを正確には知りません。しかし、教会内にいるアメリカ人については良く知っています。だから、彼らのそのような考え方をすぐに把握することができます。先生は皆さんが自分自身を知っている以上に、皆さんについて知っています。それが、統一運動の指導者が皆さんではなく、先生である一つの理由なのです。

 十年間で、あらゆることにもかかわらず、先生はアメリカで達成すると言ったことをすべて成し遂げました。教会のあるメンバー達は、「自分は統一教会に十年いるのに、人に見せることのできる新しいドレスさえ持っていない。家庭もなければ、自分の将来はどうなるのだろう」と考えています。皆さんは心の中でそのような不平を言っているかもしれません。過去においてそのような不平を言ったことはありませんか。もし十年後に先生が皆さんに対して、もう一度万物復帰を始めなさいと命令したら皆さんはどうしますか。これから我々は、過去よりももっと入念なる組織を持たなければなりません。皆さんは外に出かける時には泣くかもしれませんが、しかしそれでも出て行かねばならないでしょう。先生はそういうことを決めるかもしれません。皆さんの状況は、大変難しいものであることを先生は良く知っています。それで皆さんは、先生が不思議な人間であるというふうに感じているのです。

 先生は皆さんをそれほど一生懸命働かせてはいません。実際、霊界にいる皆さんの先祖達は、この国のために皆さん以上に一生懸命働きました。彼らは皆さんを押し出しています。青い目を持った皆さん、アメリカ人達は霊界については良く知らずにいます。東洋人は小さな目をしています。ということは、彼らの方が霊界をより良く見ることができるということです。大きな目を持った西洋の人達は、外的な世界だけを良く見ることができます。例えば、カメラのレンズが広く開いている時は、ほんの僅かの距離しか見ることができません。しかしもっと小さく絞られれば、より広い範囲を見ることができるのです。先生の目は非常に小さいので、永遠の中を深く見ることができるのです。青というのは深い色ではありません。黒いのは非常に深いのです。先生は黒い目が好きです。その色はアフリカ人の色です。先生はそれが好きです。このことはどうですか。先生は黒い目を持っています。そして先生が、青い目をした教授達に来てくれることを頼むと、彼らは来ます。それと同時に、これらの世界的に有名な青い目の教授達が、先生に来てくださいと頼んだ時、先生は行かないのです。それでも彼らは納得します。なぜでしょう。その理由は、先生が彼らの内外を知っているからであり、彼らは先生のそんなことを知っているからです。

 マッチングをするのがどれほど難しいか、皆さんは知っていますか。先生はそれをたった二、三時間の間に何百双もできます。これらのマッチングは非常に良いマッチングです。僅か二、三時間で、先生はどうしてそのようなことができるのでしょうか。皆さん、それができますか。(いいえ)だから皆さんは先生を必要とするのです。それは本当です。西洋人の皆さんは先生が必要ですね。(はい)では、皆さんは先生を必要としていない、全く必要としていないと言いますよ。必要としていない、必要としていない、必要としていない。(いいえ必要としています)では、皆さんが先生を必要としているということにしましょう。アメリカの青年達は興奮することが好きです。皆さんは余りにも興奮することが好きです。なぜ先生はこういうことを話しているのでしょうか。それは、この国の誰も先生が何をしようとしているか理解していないからです。統一教会のメンバーですら、先生のやろうとすることを理解しません。過去十年間、皆さんは先生を理解しませんでした。それは惨めな状況でした。もし皆さんが先生を理解しないとしたら、どうしてアメリカの人々に先生を理解してもらうことを期待できるでしょうか。皆さんだけでなく、先生の家族も先生を決して理解しませんでした。先生自身の兄弟や姉妹達も先生のことを理解しませんでした。彼らも先生に当惑し、反対したのです。

 アメリカは偉大な国であるかもしれませんし、アメリカ人も偉大な国民であるかもしれません。しかし皆さんの考えることは、ただ自分の国のことだけです。もしそのように考えるとするならば、どうして皆さんは偉大であることができますか。世界の問題は皆さんにとってそれほど重要ではありません。今日、世界のある国では何百万の人々が飢えに苦しんでいます。皆さん、それが分かりますか。いいえ、皆さんはそれが分からないでしょう。先生がしなければならないことは、この世界のより良い側面を霊界と連結することなのです。そして先生は、先生の目を深い地獄、最も惨めな状況に向けなければなりません。先生はそういうすべての問題を解決しなければならないのです。

 外部の世界は先生をインチで測りたいと思っているのですが、先生はマイルでもって、行くのです。その二つの基準が違っています。だから彼らは、先生が何をしているのか、なぜしているのか分からないのです。しかし先生は深い責任を持っています。先生は彼らに分かる言葉で、責任を取ることのできる人々を教えなければなりません。クリスチャンに対して何をなすべきか、教えなければなりません。地獄の深い所にいる人にも、何をなさなければならないかを教えなければなりません。それから、彼らの理解できる言葉で教えなければなりません。これは非常に複雑なことなのです。

 このことの良い例はアメリカの女性です。アメリカの女性達は最も尊敬される立場に立ちたいと思っています。しかし先生は彼女達を一番低い地獄の所に置いて、そこから働かせようとしなければなりません。そこまで落ちた時、彼女達はそれでもなお生き残ることができるのだということを発見します。彼女達は、そのような惨めな場所で生活しなければいけないとは、想像したこともありませんでした。しかし、それでもなお彼女達は以前と同じ人間なのです。

 それだけでなく、先生は人々を一つの極からもう一つの極へと動かさなければなりません。これはつまり、東洋人ははるばると西洋へ来なければならないし、西洋人はまた東洋へ行かなければならないということです。先生は両極端の人々を一つにしなければならないのです。先生が人々にこのようにする時に、彼らは死ぬことはできません。生き続けなければなりません。そうすれば、彼らは本当に生き続けるということを見いだすでしょう。彼らの目は成長し始め、そして彼らの人生に対する見方も変わり、より大きくなります。このようにして、たとえ彼らがそれまでずっと、抵抗していたとしても、彼らは人間としてより良くなっていくのです。

 以前、彼らができることといったら、前を真っすぐ見ることだけでした。彼らは上や下、そして右や左を見ることはできませんでした。しかし、今や彼らの目はどの方向でも見ることができます。彼らはあらゆる方向を見渡すことができ、自分達の周りの世界をすべて見ることができます。以前はアメリカ人はアメリカしか見ることができませんでした。しかし今や彼らは世界を見て、そして世界は非常に小さくなってしまったので、彼らは自分の後ポケットに入れてしまいたいくらいだということに気がついています。皆さん、これは一つの進歩だと思いませんか。

Atsuki Imamura