御旨と海 第53話
中心にいて、神様はすべてのものを満たします。男と女のうちでどちらがより偉いのか、男と女は平等か、それとも平等でないかというような論議をする必要はありません。男と女もその中心にいる神様に到達します。しかし全く反対方向から到達します。どういう運動をするにしても、皆さんは中心と軸を持っていなければなりません。それが神様です。男と女の軸、宇宙の軸が神様です。男も女も皆、神様を中心としていなければなりません。すべての家庭、氏族、民族、文化が神様を中心としていなければなりません。すべての国家、世界、そして宇宙さえも神様を中心としていなければなりません。
では中心が神様ならば、その中心はさらに何を中心としていなければならないでしょうか。中心は何ですか。力ですか。お金ですか。すべての人を、また過去の人達から未来の人達に至るすべての人々さえもつなぎ合わせるものは何ですか。まあ、生命はどうやって始まりましたか。まず第一に、それがどうやって始まったのですか。最初の我々はどうやって存在するようになったのですか。愛からです。一人一人はどこからやって来たのですか。皆さんは皆さんの両親からやった来ました。皆さんは両親の命から来たのですか、それとも両親の愛から来たのですか。命ですか、それとも愛ですか。では皆さんは何ですか。皆さんは両親の愛の参与者なのです。だから皆さんは両親から絶対に離れることができません。親が子供達のために喜んで命を捧げるというのが自然の法則です。動物の世界にはそういうことはたくさんあります。母親とか、父親は子供を守るために命をかけて闘います。
地上の最も偉大な存在である人間はとうですか。その面において、人間はいずれ全被造物の尊敬を獲得しなければなりません。子供達は最初、両親を持たなければ存在できません。彼らの命は両親から来ます。もし両親が完全な愛で一つになっているならば、彼らの間に分裂は決して生じませんでした。父親の愛と母親の愛が共に神様の愛をかたどることになります。これが存在を説明します。もし両親、ならびに子供達がこれを理解するならば、彼らの間に分裂は決して生じません。彼らは共に生き、共に死にます。神様の愛から離れているものはどういうものでも、本当に存在しているとは言えません。単純なことですが、こういうことを今まで明確に知っている人は誰もいませんでした。
夫は妻を、ちょうど神様を愛するように愛します。妻は夫を、ちょうど神様を愛するように愛します。それから彼らは子供達を愛し、子供達も両親を愛します。そしてこれがすべて神様の愛の中で行われます。これが四位基台、神様の愛の完成なのです。それが我々の人生の目的なのです。男と女がいったんこういう愛で一つになれば、彼らは互いに離れられなくなるでしょう。またそういう愛によって子供達を持てば、子供達と両親を切り離すことができなくなります。
こういうことを知って今日の世界を見るならば、そこには、本当に深刻で重大な問題が存在していることが分かります。それは実に悲劇です。アメリカの家庭の半分が分裂の苦しみを味わっています。すべての子供達が両親の愛の下に永遠に生きたいと望んでいますが、単純で基本的なこういうことが彼らには否定されています。これ以上の犯罪はありません。どうして夫と妻が分れることができるのでしょうか。彼らは神様の愛を破壊し、子供達は迷子になっています。この悲劇に名前があるとすれば、それはサタンでしかありません。ではサタンとは何ですか。彼は近づいて来て、神様の愛を破壊します。それ以外の何ものでもありません。我々はそれと正反対の基準を確立しなければなりません。皆さんと皆さんの配偶者の間に愛が芽生え出したら、皆さんはその愛を育て保存しなければなりません。どうして愛はそれほどまでに高く評価されなければならないのですか。どうしてそれほど大切なものなのですか。一つだけ言えることは、愛が、愛だけが生命の原動力となることができるということです。愛以上にそれをできるものは他に何もありません。愛が皆さんを目覚めさせる時、皆さんの目と耳、そしてすべての感覚が一点に集まります。皆さんは二つか、三つのものを同時に見ているのではありません。ただ愛だけを見つめています。それを皆さんに説明する必要はありませんね。皆さんは既にそれを知っています。愛が皆さんを目覚めさせる時、心と体を一つになります。愛の力が皆さんの魂と体を一つにすることができます。愛がなければ、心と体は完全に一つになることはできません。愛がなければ、霊界と物質世界が一つになることはできません。なぜ神様が人間を創造したか、これによって説明できます。神様が愛の刺激を受けるためには人間を必要としました。もし目的なしに人間を創造したとすれば、そういう神様は何の価値も持たない、いたずら好きの存在でしかないでしょう。神様は創造したすべてのものについて、目標と目的がなければなりませんでした。
男として、皆さんはどの方向に行きますか。皆さんは女性に会う方向に行きます。どうして皆さんは周りを見回さないのですか。素晴らしい男や素晴らしい女がたくさんいます。どうして、男達は別の偉大な男を探して、彼と一緒に住まないのですか。どうして、女達は他の偉大な女を飾して一緒に住まないのですか。皆さんは顔をしかめていますが、どうしてですか。皆さんはその理由を知っているのですから、宇宙の公式を理解していることになります。その公式を無視するものはすべての命を無視するもので、ついには滅びます。
愛は神様からやって来ます。命も同じく神様から来ます。愛と命は同じなのです。戦の質は命の質でもあります。自然の法則と共に進むならば、我々は宇宙の一部となり、またそれに貢献することになります。そしてそこから次第に発展して行きます。しかし、その法則に反する生活をする者達は段々小さくなり、ついにはその存在すらなくなってしまいます。
では、その目的とは何ですか。それは愛の基台、つまり四位基台を造ることです。そこで神様、男、女、子供達すべての点が交わります。それ以外に皆さんは何を欲しいのですか。そこには別々の銀行口座もなければ、別々の所有権もありません。父親が母親に属し、母親は父親に属しています。そして二人は共に神に属しています。そして子供達は両親に、そして神様に属しています。とても簡単な理屈で合っています。
皆さんはどうして朝、顔を洗うのですか。皆さんは自分の顔を見て、その質問をしてみるべきです。皆さんの顔は「私の真の愛に酔いしれたい」と答えています。皆さんの目と耳は、愛の興奮を味わいたいと思っています。一旦愛が働き始めれば、皆さんは何も気にならなくなります。男は、女が変な臭いを発散しても気にならなくなるし、女も、男が死んだ魚のような臭いをしていても気になりません。これは人生の中で最も重要なことなのです。女達をからかったり、自分の妻以外の女を見つめる男には、サタンが侵入したいと思います。一方自分の妻だけを見つめ、彼女の中に全宇宙を見ることのできる男には、神様が住みたいと思います。男の価値は何ですか。女の価値は何ですか。それは互いに捧げる真の愛です。完成した男、あるいは完成した女とは何ですか。それは心と体を完全に統一した人のことです。