御旨と海 第51話

B.メンバー達を育成

1.伝道(と自己創造)

 伝道は自己創造でもあります。また他人を教育することは自分を教育することでもあります。だから完成の域に達するには他の人々を育てなければなりません。もし百人を連れてきてその人達を全員教育するならば、皆さんは百人を管理することのできる人になれます。そして、皆さんはそれと同じ分だけ自らを創造し、成長させることになります。メンバー・シップが基台です。そこから皆さんの企画に必要な資金を作り、そしてその企画を推進させることができます。メンバー・シップがなければ、たいしたことは何も行えません。

2.将来の計画をはっきり教える

 「あなたと私、一緒に繁栄しましょう」これを皆さんの標語とします。将来のビジョンについてメンバー達にはっきり教え、そして共にそれを分かち合わなければなりません。

3.将来有望な水産業界に向かって前進する

 既に、先生はアメリカの水産業が持つ素晴らしい可能性と、未来について説明しました。皆さんはそれをどんなことがあっても発展させなければなりません。

4.地方の支援団体を作る

 各船につき五人のメンバーから構成されるグループを作り、それから皆さんがいる海岸沿いの町に、海関係の利害関係について指導する委員会を設立します。

C.地域指導者達の支持を得る

1.皆さんの町を復帰するためにスポンサーを見つけます。

 皆さんの委員会を支援する善良なその町の指導者を、少なくとも一人見つけなければなりません。そういうスポンサーを見つけない限り、船を提供し、それを公的目的のために使ってもらうことができません。

2.海岸沿いの町自体を再開発する

3.従ってくる人達を教育する

4.皆さんの町を統一する

 皆さんの町の分裂を防ぐこと。その町の将来に心を配っている人達を一つにまとめなさい。特にその町が密輸港として用いられるのを防ぐこと。

5.教育と水産業

 互いに支え合う関係にあるオーシャン・チャーチのメンバーの皆さんも食事を取らなければなりませんね。皆さんの企画はある種の経済的サポートがなければ成功しません。皆さんはそういうサポートを作り出さなければなりません。

D.海に関する関心事項

1.輸出入

 輸出入の関係を勉強すること。分野については皆さんは余り知識を持っていないけれども、非常に重要な分野です。

2.加工工場

 加工工場と水産加工について勉強すること。

3.他の関連産業

 網作り、フィッシュ・タックル、ギアなどのような海に関連した産業や設備について学習すること。

4.研究設備

 オーシャン・チャーチは研究設備を作るべきです。皆さんは船を使用し、それを用いて何かを達成しなければなりません。それが皆さんの基盤です。この指示に従わない限り、皆さんは成功することができません。いろいろな漁のやり方、例えば延縄業のようなものを勉強しなければなりません。皆さんが用いなければならないいろいろな釣り用バスケットを調べ、釣り用ラインとフックについて研究すること。あらゆるものを調べたり、勉強したりする必要があります。それからシステムを改善します。

 また、先生は統一神学校卒業生のために、まずカープに行きそれからオーシャン・チャーチ、そして州の責任者になるというコースを設定しましたが、特別な希望と能力を持っている卒業生達は、オーシャン・チャーチに定着することが許されます。海に特別の関心を持っているメンバー達を先生は欲しいと思っています。

 これが先生の具体的な指示事項です。先生はこれらすべてに関して真剣なのです。だから皆さんにも真剣になってもらいたいのです。皆さんは自分達に任された船を使って、海に出かけます。これが自分達の基盤を築く唯一の方法です。そして先生は皆さんに直接指示事項を与えたけれども、皆さんは魚釣りの方法について考え、またそれを発見したり、創造したりしなければなりません。また延縄とか刺し網、その他のあらゆる種類の釣りのやり方について勉強しなければなりません。そして実践することにより、自分でいろいろ発見していかなければなりません。

 オーシャン・チャーチにいる時には、オーシャン・チャーチに皆さんの注意を集中しなければなりません。オーシャン・チャーチに来たら、それが皆さんの第一の使命、第一の関心事項です。複雑な生き方をしてはなりません。二つ以上の使命を持っているならば、どちらの方を優先するかを決めなければなりません。そして二つ、あるいはそれ以上の企画の間を敏速に行き来しなければなりません。しかし第一目標を達成することを忘れてはなりません。先生は博士課程の学生達のために、明確な伝統を確立したいと思っています。勉強の期間を終えたら彼らはオーシャン・チャーチへ来て、そこで経験を積むべきです。

 また彼らはメンバー達と一緒に、市長やその町のその他の指導者達に会いに行くことができます。オーシャン・チャーチは水産の企画であるだけでなく、宗教運動でもあります。博士課程の学生達は神学を勉強し、明瞭かつ正確に我々の思想を説明することができます。しかし霊的な意味で、本当の博士となるためにはまだまだ数多くの経験を積まなければなりません。そういう意味で、皆さんは先生の特殊学校で学んでいるんだということを考えておかなければなりません。霊的博士号を得るための先生の集中コースなのです。

 先生は皆さんのために、特別な博士課程のプログラムを用意しています。皆さん全員です。教会指導者としての資格を持つために、そのプログラムを終えなければなりません。皆さんは博士号を取るかも知れません。けれども、それは単に外的な知識に過ぎません。内的な知識も同様に学習しなければなりません。だから皆さんは少なくとも海での経験を味わう必要があります。このコースは皆さんだけでなく、霊的生活において他の人々に教えたり講義や指導をしたいと思う人達全員に適用されます。また、教会の中の他の部局にもたくさん大学院生がいて、彼らは重要な責任を担っています。しかし必要ならば先生はその地位から彼らを外して、その代わりに船に連れてくるつもりでいます。

 博士課程の学生達はまだ勉強中ですが、先生はその中の多くの者を今、ニュー・イラ(New ERA)に送っています。しかし博士課程を最初に卒業する者が、今日の我々の見本となります。彼は地方の町に行って、そこでメンバー達と一緒に、その町の指導者達を伝道すべきです。さて先生はタイラーを偉大な人物にしたいと思っているのですが、彼はそういう強靱な人間ではないのです。だから彼は海に行く必要があります。今から彼は、メンバー達が既に知っていることをすべて学び始めなければなりません。

 しかし彼は統一神学校で教えなければならないし、ニュー・イラの責任を持っているのでとても心配しています。どうして心配するのでしょうか。心配する必要はありません。あなたは今年の夏、漁に行かなければならないということを知っています。それなら黙って行くのです。そう複雑に考えてはなりません。ただ船に乗って、ただ漁をすれば良いのです。それだけです。オーシャン・チャーチはそんなに難しい所ではありません。先生も数多くの責任を持っているので、この兄弟が今どういう思いでいるのか知っています。しかし海で過ごすことは必要なことなのです。そうでないならば、どうして先生自らがそれをやるでしょうか。先生はこれをニュー・イラやアイカス(ICUS)のような部門にいる人達に向かって強調したいのです。また博士課程の学生達にもこれを強調します。大切なことは現在の仕事に意識を集中し、一生懸命働くことです。

 先生は今、解決しなければならないたくさんの難問を抱えています。そしてそれらの問題の一つ一つが心配です。先生には皆さんの立場が良く分かります。しかし、問題は、皆さん一人一人がどうしたらできるだけ早く、真の指導者に成長することができるかです。それが本当に問題です。オーシャン・チャーチは夏期プログラムを奨励し、宣伝しなければなりません。そうすればその夏期プログラムに多くの人達が来たいと思うようになるでしょう。夏期プログラムは訓練計画の中の中心なのです。もしオーシャン・チャーチのメンバーが、皆さん自身の人材ができなければ、先生は姉妹達、女性の力を組織するつもりです。それと同時に先生は、コンピューター化された電子装置によって走る船を考案準備しています。それはたいした問題ではありません。物理的な力は重要ではありません。重要なのは献身です。皆さんはいろいろな方法を使って、力不足を補うことができます。だから、もし皆さんが責任を果たせなければ先生はやる気のある他のメンバー達を探すつもりでいます。

 世界の最も有名な漁師の中には韓国人も入っています。日本人も非常に優秀ですが、彼らはあまり危険を冒そうとしません。韓国人は冒険を愛します。普通の人間がやろうともしないことを韓国人は喜んで行います。だから今日、韓国の漁師たちは、世界中から尊敬されています。数多くの漁師達が韓国で訓練を受けています。韓国の漁師達から訓練を受けるために、世界中からやって来ます。皆さんにもそれができますか。先生は真剣な気持ちで尋ねているのです。この夏のことだけを言っているのではなく、皆さんの全生涯について、先生は尋ねているのです。全身全霊を打ち込んでそれがやれるのですか。やれるのですか。やりますか。皆さんの返事は先生を勇気づけてくれました。前進しましょう。では祈りましょう。

Atsuki Imamura