御旨と海 第49話

オーシャン・チャーチの基台
1983年 6月10日 グロースター


 今日先生は直接皆さんに話したいのですが、先生は一つの言語を話し、皆さんは互いに異なるたくさんの言語を話します。つまり、皆さんは先生の話す言葉とは異なった言葉を話すので難しいのです。韓国語を話せば、皆さんはどんなものでも発音することができます。皆さんは韓国のメンバーが英語を上手に話すのを知っています。通訳しても意味の半分しか伝わらないということに先生は腹が立つのです。多くのことがこのようにこんがらがってしまいます。将来先生は韓国語だけを話そうと思っています。英語や日本語には通訳しません。そのため、先生が話すのを直接聞けるように、皆さんは韓国語を学ばなければなりません。

堅固な基台を作るために一生懸命働く

 皆さんは以前よりもっと一生懸命働いているのですか。皆さんの「はい」という声がとても大きかったので本当なんでしょうね。しかし、皆さんがオーシャン・チャーチの企画に全力投入している統一教会のメンバーですが、共産主義の国で働き、命を危険にさらしているメンバー達のことを皆さんは考えなければなりません。どんな重労働をしたとしても、彼らに比べれば、皆さんの生活はまだまだ楽しく幸福なものです。それを考えてみなければなりません。

 我々のムーブメントでは他にたくさんの企画が全世界で同時に進行しています。それにもかかわらず先生は毎日貴重な時間を割いて、皆さんを直接指導しています。先生はその上、皆さんよりももっと働いています。だから皆さんは先生に同情する立場にあります。一つだけ例を挙げてみましょう。ワシントン・タイムズにどの位のお金がかかっているか、皆さんは知っていますか。我々は既に数百万ドルを投資しました。それと同時に、南アメリカの摂理も既に開始しました。しかし先生は、我々のムーブメントが現在やっていることだけを考えているわけにはいかないのです。将来のことも考えなければならないのです。

 一つだけ分かっていることは、遠洋での魚釣りの時代はもう終わろうしているということです。養殖水産の時代が始まろうとしています。遅かれ、早かれ、人類は海を利用する方法を探索するようになります。陸地にはもう人間が住む場所や資源がなくなりつつあります。もし成功しようと思って一生懸命努力するならば、皆さんはその努力は支援されることになるでしょう。既にグロースターやその他のたくさんの漁港で、たくさんの援助が与えられてきました。しかし、オーシャン・チャーチは信頼できる基盤を持っていません。もう既に釣り具店のために投資をし、それをもう作り始めていなければならないのに、そのための基台が何もありません。このため、皆さんのことがとても心配なのです。

 先生は皆さんと一緒にいつでも漁に出かけたいのです。しかしそうするだけの十分な時間がありません。先生はこの国で起きること、また世界で起きていることのすべてに関心を持っています。今、先生はIOWCのことをとても心配しています。だから十分な時間がありません。皆さんに今まで以上の努力をしてもらいたいのです。皆さんは先生が指示したことを行ったのですか。皆さんのこの町の沿岸警備隊は皆さんのことが好きですか。彼らはムーニーが悪いことをしているという概念を持っていますか、それとも良いことをしているという概念を持っていますか。宇宙の法則というものがあります。楽なやり方は決して勝利しないし、一生懸命働くやり方は決して失敗しません。楽なやり方は何ですか。それは負ける側です。反対に一生懸命働くやり方があります。仕事がどんなに難しくても、こういう方法を追求する人は成功します。それが真理です。

 そうするとどう思うのですか。皆さんの中で年長でより多くの経験を積んだ者達、大きな船が必要なのですか。どの位大きいのですか。そう皆さんはグッド・ゴーの訓練レベルを超える必要があります。その企画を引き受けそれを成功させるならば、その時こそ、皆さんは支援を要求しそれを受け取ることができます。問題はありません。しかし皆さんはそれをやるという決意をしなければなりません。そうすれば何も問題はありません。百二十フィートの船を造るのは問題ありません。我々は既にその基台を作りつつあります。またそういう大きな船をファイバー・グラスで造ることについても我々は考えなければなりません。皆さんはそういう船が欲しいですか。分かりました。それならば皆さんは自分の基台を先に作らなければなりません。三十五歳以上の者、手を挙げなさい。二、三人しかいませんね。皆さんはとても若いですね。皆さんの年齢ならば、今でも軍隊に行くことができます。皆さんほどの若さならば、多くの経験をしてそれを自分の人生の一部とすべきです。嫌なのですか。時々、皆さんは朝早く起きて夜遅く床につくまで、とても長い時間働きます。皆さんは自分と自分の家族を養う方法を学ばなければなりません。今は皆さんにとって訓練期間なのです。次に先生が何を準備しているのか、何をしようとしているのか、皆さんには分かりません。先生は人生で数多くの重要な人物に会ってきました。そしてたくさんの人々が先生に反対しています。「神様、レバレンド・ムーンに反対する私の努力に力を貸し給え」と彼らは祈っています。彼らは先生に対してとても不思議な概念を持っています。そして先生をよく知った上での祈りではないので、神様は彼らの祈りにこたえることができません。神様は真実に基づかない祈りにはこたえることができません。皆さんはどうですか。この兄弟を見なさい。あなたは小さすぎます。海の上で皆さんが働くのを邪魔しようとするかもしない。あの頑強な漁師達をあなたはどうやって打ち負かすのですか。小さすぎればそれは困難です。皆さんは大きな男の二倍働かなければなりません。成功するには二倍の根性が必要です。

 今度は先生の指示通りできますか。皆さんの使命は、皆さんの町の市長の前に立つことのできる人間になることであると感じているのですか。彼らと友好関係を結べない限り、皆さんは決して成功しません。これが先生の皆さんへの指示です。警察署長や市長はその町の成功者達です。皆さんは彼らの支持を得て、確固たる基盤を築かなければなりません。彼らと知り合いになり、彼らの援助の下に何らかの成功を達成すべきです。市長の事務所にいつでも電話することができる関係を結ばなければなりません。そういう関係を結ばない限り、皆さんはその町で公的人物にはなれません。先生もそういう路程を通ってきました。先生はニクソン、フォード、カーターそしてレーガンと交際しようと努力してきました。先生はカーターに激しい発言をして、どこが間違っているのかを彼にはっきりと伝えました。悪いものは悪いのです。皆さんも彼らにはっきりと言わなければなりません。先生はこの社会にいるすべての重要な人物達と知り合いになろうと努力をしました。彼らは応じてこなかったけれども、先生は彼らと知り合いになる努力だけはしました。彼らの中には、先生に会おうとすらしない者もいました。彼らは内心恐れを抱いているのですが、先生は強いて彼らを獲得しようとしません。しかし彼らは先生が真理を語るであろうということを知っています。では皆さんはどうなのですか。皆さんはこの町にいる三流の市長にどうして会わないのですか。彼は大統領ほどの大物ではありません。

 実際、何ということはありません。ただ入って行きます。そして何らかの関係を結ばなければなりません。入って行ってお茶を入れてやります。午後訪問します。そして楽しい雰囲気を作らなければなりません。皆さんにはそれができるのです。先生にとっては難しいのです。先生はここアメリカの慣習を皆さんほどよく知りません。そういう意味では先生はよそ者です。しかし皆さんはよく知っています。だから、黙って入って行って友達になれば良いのです。

Atsuki Imamura