御旨と海 第48話

驚嘆すべき真の父母の路程

 皆さんは先生に従いたいのですか。真の父母のチャンピオンになりなたいのですか。なりたいの、なりたくないの。(なりたいです)霊界に行けばすべてが分かります。何も隠されません。そうするとどうなるのですか。永遠に恥じても良いのですか。それとも誇りたいのですか。それならば何かをしなければなりません。誰もがやれないことをすべきです。何かユニークなことをやるべきです。他の人が真似できないことを何かやるべきです。神学校の学生達をして学問の分野の最高レベルを達成させ、それから卒業後は彼らを船に乗せて海に送り出します。先生は何という指導者でしょうか。

 気違いじみています。どうして先生はこういうことをするのでしょうか。先生は漁師達、波止場で働く労働者達、船乗り達のことを皆さんに知ってもらいたいと思っています。そういった人達の中に強烈な愛国者がいます。先生はアメリカを愛し、また世界をも愛しています。皆さんにもそういうふうになってもらいたいのです。自分の国を愛し、また世界を愛する強い人間になってもらいたいのです。それから皆さんは教師になり、その分野にいる人達を復帰します。

 先生は皆さん全員に、生涯漁師になって欲しいとは思いません。しかし皆さんはその分野において救いの力をもたらすことができるようにその生活を味わい、そしてその分野の先生にならなければなりません。そして港町で働く漁師達や労働者と心情を一つにして、神様を中心とした兄弟姉妹にならなければなりません。そうすることは良くないことですか。

 船に乗って海の上に行き、時々トイレがないことがあります。数時間経ったら小便をしなければなりませんが、する場所がありません。だから他の人達が船の上にいても、そこでするしかありません。ある意味では恥ずかしいのですが、先生自身が皆さんの先頭に立ってやる必要があります。公的人間であるためには、先生は皆さんが行わなければならないことをまず見本に示し、皆さんの道を直くすることになります。心配せず、不平を言ってはなりません。いつの日か、大衆の面前で大便をしなければならない立場に立たされたとしても、恥ずかしい思いでそれを行ってはいけません。皆さんは偉大な運命の下にあり、何らかのものを達成できることになるでしょう。だからすべて威厳を持って行わなければなりません。

 そうすれば霊界にいる聖人達が皆さんを見下ろして、皆さんが真剣でしかも聖なる人達だということを知るようになります。そうすると、皆さんが小さな船に乗って海の上で大便をする時、霊界にいる皆さんの先祖全員がそれを見て、皆さんの立場を羨ましく思うようになります。彼らは「私もあそこに降りて行って、あれと同じことを経験したい」と言うでしょう。皆さんの子孫達も皆さんの例を見習い、小さな船に乗って海の上に行き、それと同じ経験をするようになります。実際、皆さんの人生の終わりが来る前に、多くの人達が皆さんの船にやって来て、こういうことを行うようになるかもしれません。そして彼らを海に連れて行く費用を少々もらうことによって、皆さんはおお儲けすることになるかも知れません。皆さんは笑っているけれども、ある意味ではこれは冗談ではありません。

 先生はフォークとかスプーンを使わないので自分の指を使って食べることができるし、膝の上に食物を置き、一方の手でそれをつかみもう一方の手を使って、それを食べることもできます。先生にとってはたいした違いではありません。他の人達を救うためにそういうことをしなければならないのであれば、先生はためらうことなく自分の膝を使って百万回でも食事をすることができます。皆さんがどう思おうと、先生の考え方は皆さんのそれとはまるっきり違っています。皆さんも先生と同じように考えたいですか。先生の考え方に似た考えを持ちたいのですか。一九七二年、先生がアメリカにやって来た時、誰も先生のことを知りませんでした。しかし、三年以内でこの国をひっくり返し、それから正常なものにしようと、先生は決意しました。何百万人という人がこの国にやって来たけれども、先生の第一歩はその人達とは違っていました。先生は「私が持っている思いと使命を抱いてこの国にやって来た人は、今だかつて一人もいませんでした。しかし私はそれをやります。そしてこの国を神様のもとに戻します」そう考えながら上陸しました。

 皆さんがオーシャン・チャーチに来たばかりの時、これと同じ心情を持っていたならば、オーシャン・チャーチは今日のような状態にはなっていなかったことでしょう。天気予報を聞いて、グロースターは荒れ模様ですが、ここニューヨークは凪ということを皆さんは知るでしょう。そうすれば皆さんはどこで漁をしたいと思うのですか。「東海岸は私の領域です。私はそれを上がったり下がったり、どんな所でも働くつもりです」少なくともそういうふうに考えることのできる心情を皆さんは開発しなければなりません。しかしそこに行く方法は自分で考えなければなりません。経済復帰をして飛行機で行くか、それとも歩いて行くか。いずれにせよ、そこに行かなければなりません。それからその地域、その海岸線について学ばなければなりません。魚について、またそれをどういうふうにして捕っているかについて知らなければなりません。それだけをしたら、次は学んだ技術を実際に使ってみて、それを改善しなければなりません。先生は皆さんとはやり方が違います。それは先生が、皆さんとは違う考え方、物の見方、聞き方をするからです。だから先生の実績は皆さんの実績とは大分違います。「私にはできない」と人は言うけれども、どうしてそういうふうに言えるのか、先生には理解できません。できないというものはありません。皆さんの命が今やっている一事にかかっているならば、皆さんはどうするのですか。皆さんの命が危ない状態にあれば、今やっていることがどういうものであれ、皆さんはそれを必死で行うでしょう。ひたすらそれに専念し、自分の持っている物すべてを投入するでしょう。

 先生の言っていることが分かりますか。先生の考えはそういうもの、あるいはそれ以上のものです。普通の考え方ではありません。先生はニューヨークに着いた時、すべての指導者達をエンパイヤ・ステート・ビルディングの頂上に連れて行きました。先生はニューヨークに来たばかりで、そこで何が行なわれているのかすら知りませんでした。それでも先生は指導者達に向かって「ニューヨークにある重要なビルの幾つかを我々は買うつもりです。もしかしたらこれも買うかも知れません」と言いました。実際に三、四年以内に、我々は幾つかの大きなビルを買うつもりだったのですが、その当時としてはもう遅すぎました。しかしまた別の機会がやって来ます。「意志がある所、道あり」ということを先生は心底から知っています。先生は夜も昼も解決策を見出だすまで問題を考えます。諦めたことはありません。先生の考えは皆さんの考えと大分違うのです。

 皆さんはどうなのですか。皆さんの中で変化しているものが何かありますか。皆さんはただ髭を伸ばすことによって変化しているのですか。それは皆さんの中で何かが変化したのですか。もし本当に内的変化があれば結果が現れて来ます。それがどこにあるのですか。皆さんは今まで何をしていたのですか。まあ、皆さんの髭はとても素晴らしく立派に見えます。先生は皆さんはポール・バンヤン(訳注:アメリカの伝説的英雄)のように見えます。それと同じ位の思いを自分達の船に注いでいるのですか。皆さんはどちらの方をより愛すのですか。髭ですか。それとも使命ですか、先生はそれを調べたいと思っています。

 先生は普通簡素な服装をしています。今すぐにでも海に行ける用意ができています。先生は自分がユニークな運命の下に生まれているということを知っています。そしてそれを生き抜くつもりです。人々が先生に対して何と言おうと、また何をしようと関係ないのです。一方の耳から入れ、もう一方の耳からそれを出してしまいます。先生は自分の運命をやり遂げること、自分の使命を完遂することしか考えていません。それだけです。そういうふうに先生は考えます。オーシャン・チャーチは滅多にない団体です。世界中探してもこういう組織はありません。誰がそれを創ったのですか。そんなに単純なものではありません。皆さんはオーシャン・チャーチを他の人達に説明できますか。それがどうして存在しているのかについて、またその哲学について、皆さんは説明できますか。先生はオーシャン・チャーチに妻達用のプログラムを作りたいと思っています。「妻達が船の舵をとる」と、ある日先生は宣言するつもりです。その日は夫達が自分の妻を訓練しなければなりません。もしそれをしなければ、先生は彼らから船を取り上げてしまいます。いずれにせよ、その船は皆さんの船ではないのです。皆さんはそれを管理しています。丁度、教会センターを管理するようなものです。統一教会は多種多様のものを、少しずつではありますがことごとく持っています。何か欲しいものがあれば統一教会に送れば良いのです。世界中の人々がそういう目で我々を見始めています。我々はカタログを作るべきです。そして、もしある人が女性の漁師を必要とし、しかし我々にそれがなければ、我々はそれを作りあげるつもりです。皆さんはここで生まれ、皆さんの文化もここにあります。皆さんの生き方もここにあります。皆さんはもっとやるべきです。ここアメリカで先生が作った記録を、ことごとく皆さんは破るべきです。そうしますか。(はい)。まあ、皆さんは単なる「はい」人間ですか、それとも「行動」人間ですか。皆さんが良くやるようになるかどうかは、こうやって話しているだけでは分かりません。分からないんですね。だから先生は皆さんをじっと観察しようと思います。オーシャン・チャーチの指導者達は優し過ぎます。親切で寛大すぎます。皆さんには「鉄拳」方式が必要です。そうすれば皆さんはもっと早く、もっと大きな成功を治めることができます。皆さんは「将校と紳士」という映画を見ました。まさに「鉄拳」方式でした。しかし先生はその映画を見て悔しく思いました。それは、先生だったらその映画の中で軍曹がやったよりも遥かに多くのことを、その兵士のためにしてあげることができたからです。その映画は素晴らしい訓練方式について見せてくれましたが、道徳は荒廃していました。我々の訓練はその映画以上でなければなりません。皆さんの訓練は海兵隊以上でなければなりませんが、我々の道徳も聖人のごとく高潔でなければなりません。

 それでは、今日からは今までとは違った人間となって、与えられた使命を完全に全うしましょう。ありがとう。そして、神様が皆さんを祝福してくださるように。

Atsuki Imamura