御旨と海 第6話
七年間、先生は海に出かけ、そこで朝早くから夜遅くまで祈ってきました。皆さんは統一教会員として海に注意を向けざるを得ません。皆さんは統一教会に入る前に海について考えたことがありましたか。皆さんは海について考える時、映画の「ジョーズ」を思い出ます。そうですね。今や皆さんは鮫が皆さんを食料とすると考える代わりに、皆さんが世界の人々の腹を満たすために鮫を利用することを考えることができます。それが長い間の先生の目標です。
これをやりたくない者、手を挙げなさい。来年以降、我々は六カ月間の海上修練会を行います。これを終了すれば、皆さんはマグロ釣り世界一周旅行を行ないます。韓国にすら船で行くことになります。我々には無線があるから、一隻の船の旗艦が全世界の私達の船に命令を出し、方向を指示することもできます。
将来、共産主義の脅威がなくなれば、戦争ももはやなくなることでしょう。海軍のあらゆる船はスクラップされる代わりに、平和目的のために母船の形で我々が利用できます。海洋資源を運搬する船隊を彼らは提供できます。空母は浮き島のようなもので、何の心配もなく何千マイルも運航できます。先生は各海洋に一隻、あるいは大きな海洋には二隻の空母を用意するつもりです。それから飛行機を手に入れ、空母を飛行場として使うこともできます。皆さんはその船隊に入って船長になりたいとは思いませんか。
普通のアメリカ人達は魚の臭いが嫌いで、魚の話をすると頭を横に振ります。しかしもう皆さんはそうではないですね。先生はこれらのことを考えているだけではなく、もう既に始めています。姉妹達、皆さんの筋肉を先生に見せてごらん。ああ、たいしたことないですね。先生はたくさんの女性船長を訓練したいと思っています。皆さんはまたチャーミングな女性的な笑いを持っているけれども、男性のように強靭に行動するようになります。姉妹達は海での体験に基づいて、文学の傑作を作り出すことになります。それが先生の考えです。
もし皆さんの夫がこういう夢を抱くとすれば、皆さんは幸福な女性ですか。その目標に到達するには数多くの惨めな経験を経なければなりません。それがとっても難しいことだからです。皆さんは甘さを味わうためにまず苦しさを経験しなければなりません。先生は元気のある世界中の男女達を動員して、彼らをこの目標の限界点にまで連れていきたいと考えています。政府や宗教団体が私達を迫害するだろうということを先生は知っています。しかし、地上天国を創るための代替計画をいつも先生は持っているのです。「もし人が私を好きでないならば、私はまず海上に天国を建設し、その後それを陸上に運ぼう」と先生はいつも考えてきました。
ここ十年間で先生は真っ黒になりました。先生の目標は女性がどの黒人よりも黒くなることです。それから白人の女性が何と言うか見たいと思うし、黒人の夫を持った母親がどんな反応をするか先生は観察しています。お母様が「お父様、黒い肌のあなたはとてもハンサムです。私は前よりももっとあなたを愛しています」と言うのを先生は知っています。お母様は夏には黒い夫を持ち、冬には白い夫を持ちます。
先生の話は「アベルの道」のはずでしたが「マグロの道」になってしまいました。ところでマグロの道がちゃんと実行されれば間違いなく、皆さんはアベルの役割に到達します。先生はアメリカに着いた時、手には何も持っていなかったのですが、二、三年で大きな基盤を打ち建てました。アラスカで何が起きているのか、皆さんは知っていますか。最も進歩した水産物加工工場がそこに造られています。政府すら驚いているのです。私達の工場がとても模範的なので、今では人々はアラスカ・シー・フード・インダストリーを指導してくれるように先生に依頼しています。私達はアラバマに全長三百フィートの巨大な船を造れる造船所を持っています。その一つだけでも数百万ドルします。それらの船の船長として、皆さんは出かけたくはありませんか。
マグロの値段は、日本へ輸送すれば、通常アメリカの二十倍になります。そうするためには新鮮でなければいけません。そのために、先生はマグロの輸送方法を研究し、今ではそれを行うことができるし、他の魚にも同様にその方法が使えます。先生はその門を開きました。
最低三人の霊の子を持っている者なら誰でもボストンへ来ることができます。多分皆さんの三分の一が、海での経験一日目にしてその熱意を失ってしまうと先生は思っています。皆さんはトイレで過ごす時間の方が長くなるでしょう。ただ座っているだけでなく、その上にもたれかかってね。それでもいいですか。それはこの世で最も興奮を呼ぶドラマであり、また喜劇でもあります。面白いことには、海にいると度々トイレに行くことになるかもしれないけれど、陸上に戻るや否や元気になり、本当に空腹を感じます。時には、口から吐くものに心を奪われて、排便がその反対側でされるものだというのを忘れてしまう人もいるのです。統一教会は本当に目立つ団体です。皆さんはそれを誇りにすると思います。皆さんも先生のように黒い肌を持ちたくはありませんか。
海の上では、陸の上にいる時のように良い食事をしたいとは思わないですね。皆さんは生魚だけを食べるけれども、それは間違いなく新鮮です。それをただ醤油に浸して食べます。さて、先生がどうして七年もの間、夏中ずっと海で生活し、なぜマグロがそんなに重要なのか、皆さんにも分かったはずです。それが摂理に直結していることが皆さんには分かりました。だからそれも祈りの中に入れるのです。
グロースターにおけるマグロのシーズンは、たまたま夏休みのちょうど真ん中にやってきます。ということは世界中の人がこられるということです。先生が買った地所はマグロ釣りトーナメントの本部です。皆さんはそこが良い印象を与える所であってほしいですか。そこは三十の寝室があるし、この館は夏だけでなく、年中使われることになるでしょう。有名な教授達もそこで行われる修練会にやってくるでしょう。
我々は夏期予算を既に全部使ってしまいました。だから何か食べたければ、砂を食べるか、マグロを釣りに行くかしなさいと先生は食口達に言いました。今幹部達が一生懸命マグロ釣りをしているので、彼らも前進できます。マグロ釣りは先生にとって休暇ではありません。それは戦争です。先生は夜せいぜい二、三時間しか寝ません。若者達はいつも居眠りをするし、先生の運転手もいつも車の中で眠ります。しかし先生は船の中では決して眠りません。誰も先生のペースについていけないので、神様が先生を見たら「君は特別なんだ」と言わざるを得ません。キリスト教の牧師達は自分達の名誉や将来について大きな関心を抱いているかもしれないけれど、先生は世界の救済や、どうしたら世界の人々に食物を与えることができるかとか、どのようにしてこの国を援助できるかということについて気違いになっています。それが先生が毎日考えていることです。夏には皆さんの顔は日焼けして黒くなり、使命のために献身している強靭な男性、女性の容貌をしているべきです。皆さんはこの困難なミッションが好きですか。皆さんの「ありがとう」はあまり強くありませんね。しかしながら、今日は素晴らしい、マグロ釣りには最高の日です。マグロは海のアベルだから、これは今日の最初のトピックからそれほど離れていないですね。皆さんは将来の先生のいろいろなビジョンについて、そして魚釣りの何たるかについて学びました。皆さんに神様の祝福がありますように。