御旨と海 第5話
世界の豊かなある部分から飢餓に苦しむある別の部分へ輸送され得る多くの物資があります。だから先生はIRFFを作りました。アメリカの会社は時々余剰生産物を持っています。それは貯蔵しなければいけないし、と同時にそれについて会社は税金を払わなければならないので重荷になっています。理由は何であれ、多くの場合彼らはこれらの古い生産物を売却できずにジレンマに陥っています。しばしば彼らは献品としてある団体にその物資を喜んで与えるけれども、今日教会ですら、それらを取り扱う力量を持っていないのです。そんなに多くの物資をどうすればいいのか分からないのです。しかし我々は余剰商品を受け入れる基盤と、加えて一つの大きな港から別の港へそれを輸送する船舶も造ったので、そういう必要性を満たすことができるのです。
これはとてつもない意味を含んでいます。国民の福祉に関心を持つ政府ならどこでも、我々と友好関係を結ぶでしょう。我々が彼らを助ける能力を十分持っているからです。これを実行するためには、我々はちゃんと訓練され、技術を身に着けた人材が必要です。我々はどこで人々を訓練できるだろうか。先生は、我々の船のうち二百隻を、一隻に三人ずつ乗せてアメリカの沿岸に配置したいと考えています。ということは六百人ですね。三年間継続すれば三人は必要でなくなります。一人でそれができます。こういうシステムは速やかに拡張できます。
小さな船で経験を積んだ若者達はもっと大きな船を扱いたいと思うようになるでしょう。約十六年で、全員が大きな船の訓練と経験を積んだ船長になることができます。我々は政府のローンを受け、もっと多くの漁船を造り、経験のある船長を各船に割り当てることができます。それから彼らの使命は、必要とされている特定の魚を釣ることになるでしょう。
冷凍室は水産業にとって大きな問題点です。だから先生は、冷凍室を必要としない乾燥魚粉を作る技術を調査しています。何百万トンというものが空気中の袋の中に蓄えられることができます。我々はいろいろな魚の粉末を開発し、複合ビタミンのようにそれらを配合します。この粉末は小麦粉や澱粉の使い過ぎを補うために、毎日料理で使うことができます。皆さんは魚粉を使った栄養価の高い新しい料理の料理法を生み出すこともできるのです。
先生は魚粉パンと小麦粉パンを比較テストするつもりでいます。一度味わってみれば、どちらの方がよいか、人をわざわざ説得する必要はありません。最も良いテスト方法は子供達にそれを与えることです。彼らはとても正直だからです。彼らは全員、魚のパンの方を取ると先生は確信しています。ノルウェーには既に魚粉会社が造られており、メンバーの一人がそれを詳細に研究しています。現在の問題点は魚を捕ることではなくて、腐る前にそれをどうやって販売するかです。我々はその解決にも力を注いでいます。
我々は魚を貯蔵することができるので、心配せずにできるだけ多くの魚を捕ります。既に我々は他の誰よりも多くのマグロを釣っています。私達の購買力には制限がないので、漁師達は釣れたものを我々の所に持ってきます。だから我々は水産業に物凄い刺激を与えることができます。先生は造船から始まって全システムを作り上げて来ました。船を造った後、魚を捕り、市場用にそれを加工し、それから配給のネット・ワークを用います。これは立案の段階の話ではありません。先生は既にそれを行いました。
これらのアイデアは全部、何年も前に先生が考えたことです。そしてどこから始めるかということ、つまりマグロ釣りから始めるということを先生は知っていました。それが魚釣りの精神で人を訓練する真髄だからです。先生はそれを七年間やっています。さらに先生がこの道を追求するもう一つの理由は、世界の人々を満たす陸資源がもうすぐ不足するからです。陸地の大きさには限界があります。そしてそれは何年もの間に貧しくなっています。しかし海には限りがありません。陸上に生育する植物を全部食べることはできないけれど、海から取れるものは何でも食べることができます。そしてそれらはすべて体に良いのです。
動物の飼料は海から取れます。海草をちゃんと加工すれば、それには莫大な栄養が含まれています。さらに自然に生育した魚を捕るだけでなく、我々は養殖も行います。普通は子牛一頭は十分生育した牝牛の五分の一の値段です。一方マグロは莫大な繁殖能力を持っています。一本のマグロは十五万の卵を産みます。小さな一つの卵あたり、一本のマグロの五分の一の値段を支払う必要があるでしょうか。マグロ養殖は既に実験段階に入っています。ほとんどのマグロの稚魚は他の魚に食べられてしまうけれど、保護された場合にはそれは速やかに成長します。マグロの養殖の将来性は大きいのです。
先生はこの巨大な霊的運動の創始者ですが、さらにこの外的世界の将来の問題、解決の基礎も築いています。これは将来の食糧生産と世界の飢餓問題解決の基礎であることを先生は知っています。ある環境保護主義者達は先生に向かって「レバレンド・ムーン、どうしてあなたはいつも、マグロを殺しているのですか」と聞くかもしれません。先生の答えは「人々が死に絶えるかもしれないのに、あなたはどうしてマグロの心配ができるのですか。私は将来そういうことが起こらないようにしたい」ということです。別の観点から言えば、先生はマグロを供え物だと考えているのです。そして先生は神様へそれを捧げる大祭司の立場にあります。先生は人類のための犠牲としてマグロを見るので、自分の捕ったマグロは滅多に食べません。旧約聖書では祭司達が屠殺をし、祭壇上で燔祭を捧げ、血が流されます。
近い将来におけるもう一つの健康食として、魚とか穀物、野菜のような生ものを食べるようになるでしょう。医学的に言って、生の食料の方がより多くのエネルギーを与えるというのは本当です。魚粉は皆さんが必要とする栄養素のほぼ全部を含んでいるので、多くのことを解決することになります。魚粉入りの袋を持って皆さんは世界のどこへでも旅行することができ、どこでも食べることができます。陸地は人間にとって完全に開拓されてしまっていますが、神様は海洋資源をほとんど未踏の状態で保存されています。(海には宝石用の石すらある)
今年、我々は先生が捕まえたマグロの尾ひれを保存し、その数を数えています。そして各州の教会が一つずつそれを持つことになるでしょう。人々はその尾ひれを見る時に、世界の食糧問題を解決する、将来の食物のメシアを見ているのだと感じることができるでしょう。先生が海について大変熱狂的だし、数多くの計画を立てているので、統一教会へ来る人は誰しも海へ注意を払わざるを得ません。皆さんも海へ行きたいですか。(はい)いつ皆さんは海にそのように熱狂的になったのですか。