父の祈り 第15話
お父様の心情世界に尋ね入らせてください
私たちをお捨てにならず、
新しい愛でもって
お導きになることを休まれないお父様!
私たちの姿がみ旨の前にふさわしくなく、
お父様の心にかなわないとしても、
哀れみの心をもって対してください。
それでも険悪な世の中を逃れ、
お父様の心情の世界に尋ね入ろうという
切実な心がありますので、
この心をご覧になり、
お父様の哀れみの愛をお加えになって
受け入れてくださり、尋ねてくださいますことを、
お父様、
切にお願い申し上げます。
切実な心情でお父様を捜し出し、
お父様の事情を心配しながら現れた者は、
お父様がお捨てにならないということを知っていますので、
私たちの心が
お父様の心に向かって走るよう許諾してくださり、
私たちの体が
お父様の懐に抱かれるために走るよう許諾してください。
悔しく悲しく無念なる罪悪史を退け立つことのできる動きが、
私たちの体と心に満ち満ちるようにしてくださり、
私たちの体と心に衝動を与えてくださいますことを、
お父様、
切にお願い申し上げます。
今、私たちの心は
お父様の性相が慕わしく、
私たちの体は
お父様の形状を見つめたく、
私たちの手は
お父様の手をつかみたく、
お父様の体を捕まえたいのです。
そのような真の息子・娘、
あなたの愛を歌うことのできる息子たちを迎えようとなさることは、
人間に対するお父様の中心的な願いであることを
知っていますので、
私たちの心だけでも
そのような心情に徹することのできる
この時間となるようにしてください。
お父様、
切にお願い申し上げます。
過去の誤った自分を譴責し、
今日の不備な自分を恨む物悲しい心情が
私たちの心中から爆発し、
お父様を呼ぶことができてこそ、
お父様が私たちを捕まえるのであり、
お父様が私たちを見つめるのであり、
お父様が私たちを抱いてくださるのを知っていますので、
お父様、
そのような心情を備えるよう許諾してください。
そのような心情に徹し、
不足な自我を認識して、
お父様のみ前に一切を捧げることのできる切実な心が、
私たちに現れるよう許諾してくださいますことを、
お父様、
切にお願い申し上げます。
天に向かうべき心が混乱の中で彷徨して、
体がとどまる場所を見いだせない環境に置かれているとしても、
お父様は私たちをお捨てにならず、
恩賜の手でお父様の懐にお導きになることを知っていますので、
私たちを哀れにお思いになり、
お父様のみ前にひれ伏し訴えることのできる心を
生じさせてくださいますことを
心からお願い申し上げながら、
すべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九五九・四・一二)