イエス様の生涯と愛 第81話
西に広がったキリスト教
神様の摂理歴史を聖書の歴史を通して伝播してきたものが中心的な教理であるならば、その教理においてこれを未来のものとして残さなければならない一つの最後の言葉が残っていなければならないのです。
イエス様が来て、国家的な基準で一度も勝利できなかったので、国家的基準で勝利できる愛的防衛をしなければならないのです。ユダヤ教を四千年間準備してイエス様を送るとき、ローマ帝国の迫害を受けていた歴史時代に、イエス様を中心としてユダヤ教が協助していたならば・・・・・。中東地方は、本来イスラエル民族の十二部族に割り当てられた祝福された地でしょう?その時に、イエス様をユダヤ教が支持していたならば、中東は一つになっていたのです。
中東が完全に一つになっていれば、中東以外のインドや中国———インドと中国は宗教文化圏です———がそこに吸収されていたでしょう。イエス様が神様の愛の道理をもって来たでしょう?今日、統一教会が現れ、繰り広げていくそれ以上の版図をもって、インドの仏教文化圏を吸収し、中国の儒教文化圏を吸収したでしょう。吸収して余りあるというのです。そうなっていたら、ローマは自動的に屈服したのです。そうしてローマに、西の方に行くのではなく大陸に、東の方に進出して・・・・・・。地球星の中心は大陸ではないですか。大陸を理想的舞台にしようとしたのです。
ローマに入ったキリスト教
本来の神様の計画によれば、キリスト教は東洋に来なければなりませんでした。そのようなキリスト教は、アラブ圏やイスラエル民族がみな反対することによって道がふさがってしまい、またローマ帝国の直接の指揮下にあったので、ローマ帝国に対して勝利しなければならなくなりました。また戦っていかなければならなかったのです。世界のカインと戦って勝たなければならなかったのです。
それですべて冷遇を受けながら、信義の人、心情の人、理想の人になって、下部階級からカタコンベ(ローマの初期キリスト教徒の共同墓地)に入って、一番下から上がってくるのです。上がってきてローマ帝国を消化したのです。そこで初めて、ローマ帝国がキリスト教を歓迎することにより、全世界はローマの指揮下に入ってしまいました。
そのようなことは、イエス様が死なずに果たすべきことだったのですが、死んで果たしたのです。イエス様が死なずに果たしていたら、天下が統一されていたはずなのに、イエス様が死んで果たしたので、霊的キリスト教文化圏世界としてローマに入り、霊的に世界制覇時代に入ったのです。これが中世時代、法王を中心として全世界をローマが統治した時代なのです。カイン王とアベル王が交替していれば、世界がすべて天の側になるはずだったのです。