真の父母経 第374話

第五節   天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会

天暦宣布と真の父母様の金婚式

二〇一〇年、これまで陽暦の元旦に遵守されてきた「真の神の日」の行事(第四十三回)が、初めて陰暦元旦(陽暦二月十四日)に挙行された。この日、真の父母様は、天暦を宣布され、「天一国基元節の準備の一環として、既存の陽暦と陰暦は今やカインとアベルの立場に立ち、新しい摂理を記憶して明示する『天暦』を補助する役割を果たすようになる」と語られた。一九六〇年の真の父母様の聖婚は、神様の立場からは創造理想実現のための再出発であり、人類の立場からは救いの起点となる。真の父母様の金婚式は、聖婚五十回と五十周年を迎えた二〇〇九年と二〇一〇年の二年にわたって挙行された。それほど天宙史的な意味が込められているため、二年にわたって慶祝することになったのであり、金婚式を期して、主要な摂理的変化も続けて起きるようになった。特に、二〇〇九年、陰暦三月十六(陽暦四月十九日)、金婚式とともに天地父母天宙カイン・アベル(善悪)平和安着大会が開催されたのに続き、二〇一〇年、天暦三月十六日(陽暦四月二十九日)には、アベル国連定着戴冠式および五十周年の金婚式が挙行された。

1   一秒の間に世の中が変わることを、私たちはみな知らずに生きています。絶対信仰の個人的存在、絶対愛の個人的存在、絶対服従の個人的存在が、すべて一秒間で分かれたことを知らないのです。陰暦を使うか、陽暦を使うかによって、二つの世界が分かれました。西洋と東洋が分かれたのです。先祖は同じなのですが、どのようにして西洋と東洋に分かれ、国と国々が分かれ、兄弟まですべて分かれたのかを知りません。

2   陽暦と陰暦は分かれることができません。陰暦は、陽暦より一年に十一日、短いのです。ですから、陰暦には、陽暦に比べて足りない日数を埋めるため、約三年に一度ずつ、十二ヵ月が、十三ヵ月で一年になるときがあります。

十三数の起源を受け継ぐことができるのは、陰暦しかありません。陽暦には、十三数という一ヵ月を中心として、十二ヵ月が引っ張られていく時がありません。陰暦は、小さいものに全体が順応することができます。そのように、一つの小さな数が全体を消化できなければなりません。言い換えれば、悪魔の世界を一度にのみ込んでしまうことができなければならないというのです。

3   真の父母様の金婚式、真の師、真の主人の金婚式というものは、歴史の中で永遠に一度しかありません。真の父母の金婚式は、二度とないのです。また、真の師の金婚式も二度とありません。真の王の金婚式も二度とありません。二〇〇九年を中心として、金婚式が二〇一〇年まで入るのです。重要な期間です。この期間にすべてを終えて越えていかなければなりません。一度しかないのです。

4   金婚式をする今年、二〇〇九年に、すべてのものを完結、完成、完了、結実と完成と終了をするのです。完結、完成、完了するのです。蘇生、長成、完成、完了し、永生福楽の世界に向かって前進しなければなりません。

天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会

天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会が、二〇一〇年七月八日に天正宮博物館、七月二十四日にアメリカ、ニューヨークのマンハッタンセンターなど韓国とアメリカにおいて数回にわたり開催されたのに続き、二〇一一年四月二十四日には、仁川の松島(ソンド)コンベンシアにおいて、韓国の公職者と食口、平和大使など、一万二千人以上が参加する中で挙行された。真の父母様は、この大会を通して、神様の祖国と故郷が韓国であることを闡明(せんめい)された。真の父母様は、この日の早朝にアメリカを出発し、長旅の末、韓国の仁川空港に到着して、休む間もなく数時間後に大会を主管されたのである。そして、その翌日には、ヨーロッパ巡回大会のために長時間、飛行機に乗ってヨーロッパに向かわれた。真の父母様は、肉身の限界を越えて、すべての摂理を終結させ、人類を生み変える心情で、ヨーロッパ八ヵ国アメリカのラスベガス大会に至るまで、悲壮な覚悟と決断の中、十ヵ国の世界巡回を断行された。

真の父母様は、天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会を通し、最終一体を成し遂げて復帰摂理を完成、完結、完了し、この地に来たすべての責任と使命の完成を宣布された。そして、すべてのことを成し遂げたその基盤の上で、万王の王天地人真の父母様の立場と権威をもって、定着完了されたのである。この大会を通して、本然のエデンを復帰した時代、堕落がなかった時代、サタンがいなかった時代が到来したことを宣布されたのである。

5   み言が先でしょうか、実体が先でしょうか。今日の宗教では、実体に関することには確信をもつことができず、教えを重要視するので、実体と教えが一体になるというのは、本当に難しいことです。統一教会では、み言が先ではありません。実体があって、その実体が行った事実をみ言で証するので、内外が一致し得る内容を知ることができるというのです。今まで、宗教界や学問世界において真理を探究するに当たって、問題となっていた焦点を解決するために、実体み言宣布大会が始まったのです。

6   「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」は、み言を宣布する大会ですが、み言の前に実体をもってきました。個人から天地を連結させ、最終的な内容が完結するものとして、天地人真の父母定着と実体み言宣布と天宙大会があってこそ終わるのです。天地を連結させるというのは、和合統一を意味します。和合が先でしょうか、統一が先でしょうか。和合が先です。和合しなければ統一されず、自分勝手に進みます。和合統一しなければなりません。体と心を統一できない人が、統一の主体になる道理はありません。二人が一つになってこそ、息子、娘を一つにすることができます。二つが一つにならなければ、三と四の存在もありません。

7   天地人真の父母が定着しました。そのため、実体み言を宣布しなければなりません。真理の実体、定着した実体が語る言葉が、宇宙を解放できるのです。それが実体み言宣布です。天地人真の父母が定着したというのは、実体が定着したということです。ですから、実体み言宣布なのです。

8   真の父母様が祈り、願うことは、地に落ちません。天の父母が解放された立場で守っており、それを再び、くじく者がいないので、いずれにせよ成し遂げられるのです。そのように考え、皆さんはみ旨の路程で躊躇する哀れな群れにならないようにしなければなりません。

氏族的な世界メシヤの責任を代表する立場で語ったこのみ言は、解放の勝利覇権的自由天地の、自主張(自分の主張どおりにすること)と堕落がなかったそれ以前の世界の勝利の栄光を宣布するものです。最初と最後まで一つにしてその結末をつけるための内容を、真の父母様の生涯全体の結実として宣布するみ言です。それが、「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」のみ言です。

Atsuki Imamura