真の父母経 第373話
万王の王神様解放圏戴冠式
神様王権即位式以降、八年余りの間、真の父母様は、生死を懸けて、神様の心情圏までも解放するための摂理を展開してこられた。血と汗と涙によって開拓した天宙的勝利圏の上に、罪悪の先天時代を終結させ、後天時代を開幕されたのである。そして、国連の刷新を通した一つの世界のために「天宙平和連合」を創設され、世界百八十数ヵ国を巡回して後天開闢時代を開門するみ言と祝福を下さった。寸陰を争う摂理の大長程の中、二〇〇八年七月十九日、真の父母様が搭乗されたヘリコプターが、天候が悪化する中で着陸しようとしたとき、京畿道加平郡の長楽山(天聖山)に墜落し、爆発する事故が起きた。しかし、真の父母様は、爆発の直前に脱出して、サタン勢力の最後の攻勢からも無事に生還されたのち、全人類に重生、復活、永生の祝福を下さった。その後、真の父母様は、二〇〇九年一月十五日と一月三十一日、韓国とアメリカで万王の王神様解放圏戴冠式を三度にわたって主宰された。これは、真の父母様の五十回目の聖婚記念日と真のお父様の卒寿の年を迎え、神様の心情圏までも解放し、東洋と西洋において、神様が万王の王として登極される天宙史的な行事であった。
16 ヘリコプター事故が起きた二〇〇八年七月十九日の午後四時四十三分を中心として、万有の存在を、堕落していない圏として解放、釈放させておきました。神様の懐に入ってきた万物が、どれほど真の父母様に侍り、真の父母の栄光の世界で一つの分子として吸収されることを願ってきたか、というのです。
真の人類の先祖が犠牲になり、奉仕してきたのと同じように、自分たちが千万回、犠牲になったとしても、真の父母の実体完成に同参したいと思うというのです。細胞までも、真の父母に似ることを願っていた万有の存在が、真の父母の完成に同参しなければなりません。その栄光と尊貴を共にたたえることのできる場に入るのです。
17 サタン世界が統一教会をなきものにしようとしましたが、今回のヘリコプター事故によって、再び重生、復活、永生できる出来事が起きたのです。地獄を英語で「ヘル(hell)」と言います。ヘリ(ヘル)の事故は、地獄の事件です。天の理想圏を一度に一つの器に詰め込み、ひっくり返そうとしたのです。しかし、サタンが最後に天地のすべての権勢を支配できる最高の終着点に向かうその場で、天とすべてのアベル的な理想世界が、なくなったのではなく、重生、復活、永生できるようになったのです。
18 空中の権勢を悪魔の勢力が支配しているので、天と地が完全に分立しています。これを連結させる責任は、神様にあるのではありません。神様もそれを成し遂げることはできません。このことをするに当たって、神様の創造理想を失わずに、真の愛の道理を立てなければならないのです。根源が、悪であってはいけないというのです。真の愛から出発したので、真の愛の上で慕い、思慕し、実践して、この穴を埋めるためにどれほど苦労したか分かりません。その事実の中で、私がいまだ、体験しても語ることのできなかったことが多くあるのですが、人間の世の中に展開させられずに胸に抱いていた願いまでも破壊させるため、最後の天宙的な決定を下そうとしたのが、今回のへリコプター事件です。
サタンが最終攻撃をしたのですが、天が防いだのです。その炎の穴から大きな傷もなく、全員が出てきて生還することにより、この地上にいる人と霊界にいる人々が真の父母の顕現を叫ぶその歓声とともに、今日、このような場を迎えるようになったことを、真実に、真実に、真実に感謝いたします。万有の存在は、大きくても小さくても、真の父母様の完成の分身体として現れなければなりません。神様の出発とともに、息子、娘の出発が成され、家庭、国家、世界、天宙が神様を水平の主体にし、その相対的な圏として、美しい愛の花の園が生じ、そこに新しい芽が出ることによって、新しい幹、新しい枝、新しい葉が生じて、新しい花が咲き、結実を手にすることができるようになります。
ところが、そのようになっている最後の障壁を崩し、神様だけが億万歳を叫ぶことのできる場を、最後に攻撃したのです。天上世界の全体を動員し、地上世界の全体を動員したのです。悪魔世界が全体を動員して、「勝利は我々のものだ」と自信満々に振る舞いました。しかし、神様は真の父母を保護したのです。
19 二〇〇八年七月二十二日のけさを中心として、一つの峠を越えます。天宙全体を餌にしようとしたサタンが蕩減の峠を立てたとおりに、イエス様が家庭を築くことができなかった環境に代わり、父母様が生き、全体が生き残ることによって、地上再臨の完結時代になりましたので、神様が主管できる勝利の覇権国家に向かって前進することをお誓いいたします。天地のすべての霊人たちも、今や父母様の恵沢圏内ですべて祝福を受け、天の一族として帰っていけるようになりました。天上天下の何よりも、祝福を最高に貴い標的として残し、神様の懐に帰っていけるように祝福し、宣布いたします。
20 イエス様は死後、(三日目に復活され)四十日以降に昇天しました。私もへリコプター事故が起きて、四十日を中心に、重生完成と復活完成、そして、永生完成を果たすのです。四十日の期間に、重生完成、復活完成、永生完成をすることができる記録を立てました。
21 皆さんは、自分の一族と氏族を従えて、どこに行くとしても、国を代表し、世界を代表して、神様に侍ることができる準備をしなければなりません。そうすれば、神様が万王の王として行使できる超創造世界の基準に合わせることができるので、初めて愛の創造理想が完結した地上天国、神様の統一された国になるのです。それは、神様の祖国と平和王国時代の宣布ではなく完了です。それゆえ、神様の祖国と地上にある人間の祖国が、愛によって一つになるのです。母と父が一つになった統一世界は、地上・天上天国になります。解放ではなく、家庭の釈放までできるのです。
22 二〇〇九年一月十五日、万王の王神様解放圏戴冠式を行いました。神様が万王の王です。父母様の教えのとおりにすれば、すべて終わると考えてはいけません。血統は、父母様から始まるのではありません。神様から始まります。神様を解放していない立場では、血統をつなぐことができません。神様の愛を中心として家庭を築くことができなかったので、神様の祖国の出発と神様の故郷の出発はあり得ないのです。それが原理であり天理です。順理(当然の道理)であると同時に天理です。人類最高の希望であると同時に、新しい目的世界の実として収穫し、倉庫に入れなければならないのです。