真の父母経 第371話

4   第一次、第二次、第三次、第四次イスラエルは、血縁的関係において跳躍がありません。それゆえ、連関関係としてつながるように、イスラエルの国でイエス様の万王の王戴冠式を行い、その次に、興進君とイエス様が二〇〇四年二月四日、アメリカの議員会館で平和の王冠奉献式を行いました。そのような状況の中、カインとアベルの王権を父母様のみ前でつないでおき、議会の上院を中心として、実体父母が王権を樹立したというのです。なぜ興進君とイエス様が、アメリカでそのような式をしなければならないのでしょうか。イスラエル民族と国が分かれて二つになったので、これを一つにしなければならないのです。

霊界の総司令官である興進君が、イエス様をイスラエルの国の万王の王として迎える戴冠式を行い、次に、霊肉実体相続権がないので、アメリカに来て、第二イスラエル圏を中心として父母様を迎える戴冠式を挙行したのです。その次に、ワシントンDCの国会(ダークセン上院議員会館)で、実体平和の王戴冠式を三月二十三日に挙行しました。そして、実体平和の王戴冠式を、八月二十日、ようやく四度目に本国の韓国で行ったのです。

5   二〇〇三年八月二十日は、お父様がダンベリーから出てきて十八年になる記念の日です。お父様が天地を代表して十字架を背負って監獄に行き、解放されて出てきたこの日、第四次イスラエル国出発宣布式を行いました。第四次イスラエル国です。旧約時代に、神様が相対できる国があったでしょうか。天地にそのような国がありませんでした。その次に、アメリカが第二イスラエル圏ですが、そのような国があるでしょうか。ありません。第三イスラエル圏は韓国ですが、そのような国があるでしょうか。国もなく一人さまよっているというのです。追いやれば追いやられ、追いかければ追いかけられる立場です。国がないというのです。

しかし、第四次イスラエルが出発しました。ですから、今や否が応でも、私たちがその国を守るために精誠の限りを尽くし、生命を懸けて立ち上がらなければなりません。生命よりも国を大事に思わなければならないというのです。

6   第四次イスラエル国は外的であり、天一国は内的です。イエス様は、祝福を国とともに挙行できませんでした。兄弟を越え、氏族を越え、民族を越えて、祝福一元化を成し遂げることができませんでした。イエス様がそれをしていたならば、イスラエルの王の中の王となっていたので、イスラエルも滅びることはないというのです。イエス様が国家と世界で勝利できなかったので、再臨主は天地、天宙で成功しなければなりません。ですから、超民族という問題が起きます。地上・天上解放と地獄撤廃、楽園撤廃をすることによって、天国だけが残るようにしなければなりません。

天の国の王権を樹立することによって、サタンが血統を中心として、父母の位置、師の位置、王の位置を占領していたものを再び蕩減し、高速道路を築かなければなりません。それが統一教会の使命です。皆さんは、家庭から天の国の宮殿まで、高速道路を走っていかなければなりません。

7   きょうは、春を迎える二〇〇四年二月二十二日です。二〇〇四年の四数を中心として、二、二、二の六数が共に一つとなる日です。春を迎えたこの地では、天宙父母、天地父母、天地人父母が定着できる時代がきょうから始まります。ですから、無形の神様は霊界に現れたのですが、今や父母様の実体相を中心として、霊界だけでなく、地上でも自由に活動できる基盤が連結されるのです。

四数蕩減、六数解放数を備えた日なので、天宙・天地・天地人父母定着解放が成し遂げられたと祈りました。神様の実体相を中心としてこの地上に父母様を送り、蕩減復帰を解消して、エデンの園で個人時代、家庭時代、氏族時代、民族時代、国家時代、世界時代、天宙時代を塞いでいたすべての塀を平準化し、四位基台の基本的家庭の型の上に六数を蕩減する日を迎えたので、この日を期して、天宙・天地・天地人父母定着の日として祈ったのです。

ですから、今や、天宙・天地・天地人父母定着の家庭になりました。それゆえ、父母様が地上にもいらっしゃり、霊界にも実体相をもって、共に侍ることができる解放的地上・天上、天界が開門するというのです。

8   お父様のことを、大韓民国を愛する愛国者だと感じて、愛する人が多くいます。そのような立場なので、国も料理することができ、南北統一もすることができ、アジアをはじめとする全世界の伝統を意のままにできる基盤ができたというのです。そこにおいて、宇宙を中心として国土をつくり、宇宙と霊界にいる人々を民にして、国を中心として主権を立てなければなりません。

今や主権的基盤を中心として天地が生じ、天地の民が生じたので、王権が必要なのです。それで、二〇〇四年八月二十日に平和の王戴冠即位式を挙行したというのです。

戴冠式とは、敬って侍るということです。戴冠式だけをしたのではなく、戴冠即位式を挙行しました。今や王の名をもったので、天下、宇宙がその王権の所有であり、天地の民がその王権の国民です。その王の礎と国土と国民が一つになり、永遠の神様を中心として、無形の父母、有形の父母、実体父母の息子、娘の王国を建てるので、そこで生んだ息子、娘は即刻、天国に入ることができるため、解放・釈放世界から安着太平聖代に越えていくのです。

9   アダム家庭でカインがアベルの命を奪ったので、兄の立場がカイン側です。カイン側の個人時代、家庭時代、氏族時代、民族時代、国家時代まで出てきたのです。天の側でも三番目の息子であるセツを選び、神様の真の愛、真の生命、真の血統の国家基準を探し求めてきました。セツを選んで、失われた全体を復帰するためには、セツ自体がサタンに勝てる位置に上がっていかなければなりません。

国家基準以上に越えたというその位置に行くためには、天が愛と生命で直接主管して、絶対信仰、絶対愛、絶対服従することができ、その上に上がっていける息子として育てていかなければなりません。個人から家庭・氏族・民族・国家基準まで進むのです。そのようにして、四千年を経て、イスラエル選民圏の国にイエス様が来て、真の父母の血族の国を築き、この国を中心としてカインの国を吸収しなければなりません。そのため、ユダヤ教とイスラエルの国をカインとアベルに分けておいたのです。この二つが一つにならなければなりません。両者が闘ってはいけません。四千年の時を経て、来られたイエス様は、国を身代わりしたセツの王子として来ました。セツの王権を身代わりしているのです。

再臨主は、三時代において天地を中心として、カインとアベルを一つにしなければなりません。再び来て主人の役割を果たすためには、超宗教圏と超国家圏のアベルとカインを一つにしなければなりません。すべてのカインとアベルの基準を中心として、超宗教圏のアベルとして勝利し、超国家圏をひっくり返して屈服させなければなりません。それによって、弟が兄の位置に立ち、兄が弟の位置に立つようになって、天に上がっていくのです。

それが二〇〇四年八月二十日、「特赦—真の心情革命と真の解放・釈放天一国入籍祝福式、真の父母様平和の王戴冠式」です。先天時代が過ぎ去り、後天時代が訪れます。新しい天と新しい地が到来するのです。天一国です。

10  皆さんは国家基準を越えなければなりません。イエス様は祝福を受け、国家基準を越えなければなりませんでしたが、結婚もできず、国家基準も越えることができませんでした。天の国は、祝福を受けた家庭が入るようになっています。天国は、神様の真の愛、真の生命、真の血統、神様の直系の血統を受け継いだ子女が、家庭を築いて入る所です。それゆえ、神様の真の愛、真の生命、真の血統の絆を受け、家庭を中心として家庭的メシヤ、氏族(的)メシヤ、国家(的)メシヤの基準まで越えなければならない責任があります。

父母様がそれをすべて越えて霊界まで連結し、天地を一つにしました。霊界と肉界に境界線がないように、一つにしたというのです。これは国家的基準ではありません。アダムとエバが堕落する時の家庭的基準ではありません。

霊界と肉界、天上と地上の最高基準で反対がなく、歓迎する場に行くことができる道を開いておいたのが、「真の心情革命と真の解放・釈放天一国入籍祝福」の行事と「真の父母様平和の王戴冠式」です。

Atsuki Imamura