真の父母経 第369話
後天時代の開幕
真の父母様は、「双合十勝日」から「すべてのものが解放時代、完成時代に越えていき、神様の所有権内に入るようになる」と話され、後天時代の開幕を宣布された。そうして、新しい天と新しい地が始まるこの日は、人間の堕落によって春を失ってしまった神様が、蕩減復帰を通して最初に春を迎えられた日であると語られた。そして、裨様が千年、万年、主人となることのできる日であると明かされた。言い換えれば、後天時代は、蕩減の時代が過ぎ去ることによって創造本然の世界が到来するようになるということである。
8 二〇〇〇年が過ぎ、新しい三〇〇〇年に向かう二〇〇一年一月十三日、神様王権即位式を挙行し、先天時代と後天時代が分立された二〇〇四年五月五日から、新しい世界が始まるのです。新しい天と新しい地は、終末であると同時に新たな出発です。
9 イエス様は、家庭において孝子、忠臣、聖人、聖子として立つべきだった世界統一の王の位置、本来のその位置で、全体解放・釈放の世界を発表しなければなりませんでした。今まで一家庭もそのような家庭になっていません。私たちが「家庭盟誓」を完全に消化、解放した立場に立つようになれば、どのようになるでしょうか。父母様がそのようにして、後天時代、神様の世界を解放し、地上・天上天国が始まるのです。堕落世界と復帰世界は違います。麗水・順天地域で後天時代を発表しました。
新しい天上・地上天国を中心として、過去の時代の撤廃、そして、僕の僕から八段階を越えて復帰しなければならない直系の子女の法的な基準において、解放の相対、実体愛の基盤をもたなければならないのです。そうでなければ、神の国に直行することができません。天理、天の原理、天法によってそのような公式路程がはっきりと定まっているのに、それを無視して、祝福を受けたからといって、すべて同じだと考えてはいけないのです。
10 二〇〇四年五月五日に、先天時代と後天時代が入れ替わることを宣布しました。その次に、絶対価値観というものを発表しました。父母を愛の主人にするのは、祝福を受けた息子、娘でなければ永遠に不可能なので、父母を祝福してあげ、兄弟の位置に立てなければならないというのです。ですから、皆さんが兄の位置で父母と一族を従え、天国に入らなければならないというのが、原理による解決の結論的な基準です。そのため、霊界が地上に再臨しなければならないというのです。
先祖たちがサタン以上に「病を与え、薬を与える」(損害を与えたあとになだめたり、慰めたりすることの例え)ことをして連れていくのです。なぜ連れていくのでしょうか。そのままにすれば、一人ではなく一族とその姓氏が滅びるので、天上世界の祝福を受けた彼らが連れていくというのです。そのように連れていって訓練させ、サタンまで呼んで立ち去ることができないように監督させるのです。そのようにできる時代が来ました。
11 先天時代はカイン時代であり、後天時代はアベル時代ですが、後天時代が今、現れています。後天時代は、神様の理想家庭が実現し、平和のモデルになるとき、完成します。そのような家庭から平和が始まります。
アダム家庭を失ったという事実は、何を意味するのでしょうか。神様の理想家庭を失ってしまい、神様の理想的平和の世界観、地上・天上天国の理想的な構造がすべて破壊されたということです。それを、堕落した人間、堕落した人類の子孫では直すことができません。神様が直接、これに責任をもつのです。理想家庭の主体となる神様と真の父母が中心になるのです。神様を縦的な父母とすれば、真の父母は横的な父母ですが、縦横の父母が一つになって家庭を築き、四大心情圏の基盤を取り戻してこそ、平和が始まるのです。
12 最初から完成した先天時代を実現して出発したとすれば、すべての個人の主人は神様になるのであり、夫婦の主人も神様になるのであり、家庭の主人も神様になるのであり、民族、国家、世界、天宙だけでなく、天の国の主人まで神様になったでしょう。そうして、神様の祖国、神様の平和王国の上ですべてのことが始まるはずでしたが、堕落によってひっくり返ったので、正さなければなりません。今ようやく、神様が宇宙創造の父母であると同時に、師と主人の位置を完全に立てておき、天の国の忠臣と烈女の家庭を中心として、地上と天上の基盤を完結できる時を迎えたので、先天時代を通過し、後天時代を迎えるようになるのです。
13 先天時代が過ぎ去れば後天時代が訪れるのですが、後天時代は神様が占有できる時代を意味します。悪魔が占有する時代ではありません。そのような時代は過ぎ去ります。天が占有する時代である後天時代が来るというのです。そのような後天時代を立てるべき責任が、救世主、再臨主、真の父母にあります。
世の中を救う救世主は、どのように世の中を救うべきかといえば、祝福によって救わなければなりません。神様の血族として束ねてあげるためのものが祝福です。ですから、自分の一族を祝福してあげなければ、責任追及を受けるのです。「祝福を受けたのなら、お前の兄弟姉妹たちも祝福してあげたのか」と言うというのです。ですから、無理やりにでも祝福してあげなければならないというのです。
14 先天時代と後天時代は違います。ですから、後天時代の生活は、先天時代の生活とは異ならなければなりません。それゆえ、皆さんに、先天時代から後天時代に越えなければならないという課題が残っているのです。それは父母様のみ言が自分のものにならなければならないということです。父母様がいなくても、み言が生きて働く皆さんにならなければ、父母様が開いておいた後天世界を相続できないというのです。
15 野生のオリーブからは、真のオリーブの実を取ることはできません。ですから、野生のオリーブを切って、真のオリーブにしなければなりません。そのようにできる時になってこそ、神様がサタンの権限の上で主管できる時代が訪れるのです。そのような時代が後天時代です。
先天時代には、人間が堕落したために蕩減復帰をしなければならず、罪を犯したことから抜け出さなければなりません。体が汚れたときには、きれいにするのと同じです。そのため、後天時代が訪れるようになります。蕩減のすべての内容が過ぎ去り、罪がなく、サタンがおらず、悪の権限の影もない世界になることによって、神様が、堕落していない本然の世界の心の父になり、夫婦の父になり、国の父になり、世界と天地の主人になることができる位置に、初めて出発するのです。