真の父母経 第396話
18 真の父母様が提唱した「神様のもとの人類一家族」のビジョン、すなわち私たち全員が神様の子女だという真理が、南北米大陸を中心として展開した事業の中心に置かれています。このようなビジョンを実現するために、今まで全世界的に様々な平和基盤をつくっておきましたが、今、神様の恩恵によってそのビジョンが実現化しています。
南米でも、新しい希望の花が咲き、実を結ばなければなりません。この偉大な大陸を中心に、美しい自然の中で、誰もが自由に、平和に、神様を父母として侍る兄弟姉妹として一つになって幸福を享受する、新しい世の中を夢見てきました。それは、神様の希望であり、人類の念願であり、子々孫々にまで受け継がれることを願う夢です。その夢を実現するための挑戦は、偉大なことだと思います。
現在、気候の変化と貧困によって、地政学的な緊張と紛争が高潮する中で、全世界が苦痛を受けています。南北米の多くの国々も、様々な面で困難な状況を経験しています。しかし、南北米は、新世界創建の無限な可能性をもった大陸です。このような南北米大陸に天運が押し寄せてきています。世界の耳目が南米に集中しています。皆さんは、天の声に耳を傾けなければなりません。閉じた耳を開かなければならないのです。
19 南北米の共同発展と世界平和実現のために、いくつかの提案をしようと思います。
第一に、自然環境を積極的に保護するに当たって先頭に立とうということです。今、世界は、地球温暖化と自然環境破壊によって途方もない災難を受けています。自然は、神様が私たち人間のために下さった家であり、繁栄するための環境です。人間が万物を大切に扱い、主管するとき、自然も同様に、人間に必要なものをもたらしてくれるのです。自然と人間は、神様が創造された有機体であるという価値観をもたなければなりません。
第二に、今や、国境と人種、宗教の壁を崩して、「神様のもとの人類一家族」の理想を実現するに当たって先頭に立とうということです。「世界平和統一家庭連合」は、交叉祝福結婚を通じた理想家庭の実現のために努力してきました。怨讐同士で和解し、世界を一つに結ぶことができるのは、祝福結婚しかありません。祝福結婚は、「理想家庭を通じた平和世界の実現」という目標のもと、数億双がここに参加し、実際に人類が直面している高い障壁を崩しています。
第三に、皆さんは、南北米の宗教和合と一致のために先頭に立たなければなりません。一つの世界は、何よりも宗教の和合と一致から始まらなければなりません。歴史の中で神様は、宗教を通して人類を導いてこられました。天運が押し寄せてくる今、南北米の宗教間の調和と協力が、いつの時よりも切実に求められています。南北米の宗教指導者たちと皆さんが、宗教の和合と対話の先頭に立たなければなりません。
第四に、皆さんは、ブラジルのジャルジンとパラグアイのプエルト・レダを中心として展開している理想村建設プロジェクトを具体化することに同参しなければなりません。神様が願われる新しい国、新しい世界は、超宗教、超国家、超人種の世界です。国境のない自由と平和、統一と幸福の世界です。神様がいらっしゃるので、南米に注いだ精誠は、決して無駄にはならないでしょう。それをどのように具体化し、短縮させるかは、皆さんをはじめとする私たち全員にかかっています。今や皆さんは、理想共同体を実現し、新世界を実現する合同指針をつくらなければなりません。
女性の役割
女性は、復帰摂理歴史において重大な責任を与えられ時代ごとに摂理の一線で大きな役割を遂行してきた。統一家の女性たちは、真の父母様のみ言に従い、神様に侍る真の娘、真の妻、真の母の責任を果たすため、地球村の至る所で真の愛を実践しながら汗を流した。特に、後天時代の開幕とともに、女性の役割がより一層、重大なものとなった。真の父母様は、天一国完成のためにカインとアベルを一つにし、カイン圏を復帰する氏族メシヤの使命を、女性たちが先頭に立って遂行することを願われた。
20 今は、女性たちが先頭に立つべき時です。個人はもちろん、家庭と氏族、国、世界で、女性たちが母性愛をもってお互いに愛する心で、不遇な隣人を助けてあげながら、私たちの夢が成し遂げられることと、私たちは明確な目標をもっている天の真の息子、娘であることを、心に刻んであげなければなりません。
そのためには、どうしなければなりませんか。原理のみ言を聞かせてあげなければなりません。ですから、個々人が新たに生まれて、このみ旨のために本当に全力投球、死生決断できる「私」と、私の家庭と、私の隣人と、私の国と世界にしなければなりません。
そのためには、女性たちが先頭に立たなければならないというのです。「偉大な男性がいれば、その背後には偉大な女性がいる」と言います。男性たちが責任を果たせなかったと、そのように言っているのではありません。お父様も、男性がさらに完全になるように助けてあげるのが女性であるとおっしゃいました。ですから、妻がいなければ、夫も完全になることができないというのです。完成した男性になれません。素晴らしい男性になれません。ですから、妻が絶対に必要なのです。女性も同様です。しかし、平和を愛するのは、男性よりも女性です。ですから、女性たちが先頭に立たなければなりません。
21 女性の役割はどれほど重要でしょうか。今は、母の使命を果たさなければならない時代です。母は生命を生んであげなければならず、養育しなければなりません。お父様が大きな家を立ててくださったので、私たちが整理、整頓をして、家の中の状態をすべて整えなければなりません。それは私たちの責任です。
22 お父様は、女性時代の到来を宣布してくださるとともに、女性の重要性を強調されました。母から生まれる生命は、母から受け継ぐものが九九・九九九パーセントであり、父の精子は〇・〇〇一パーセントにしかならないとおっしゃったお父様のみ言を、記憶していると思います。そのみ言を何度も語られました。また、私(お母様)はそのみ言をもって何度も世界巡回講演をしました。
しかし、女性たちは、どれくらい子女たちや夫から、きちんとした待遇を受けていると思われますか。自分が受けるベきもてなしをきちんと受けられなかったという人がたくさんいます。今、すべての女性が差別なしに生きていけるようにすることはもちろん、(彼女たちを、)母の使命を全うする女性指導者として立ててあげたいと思います。
23 周易で陰陽の原理を語っているのですが、これは、時間的に見る時には、先天時代と後天時代に分けることもできます。今までの先天時代は陽の時代であり、男性たちが多く主導してきました。
今は陰の後天時代、すなわち女性の時代が出発する時です。神様は天地を陰陽、プラス・マイナスで創造されました。しかし、今までは片方に偏っていたというのです。人間始祖が堕落することによって、陰と陽は並んで行くことができませんでした。それで、陽の時代が世界を主導したのです。しかし、今は、陰の時代が現れる時です。女性たちが先頭に立たなければならない時になりました。
このような驚くべき摂理は天だけが知るところですが、時をぴったり合わせて、二〇一三年に新しい道を開いてくださる天の奥妙な摂理を、皆さんも知らなければなりません。ある一ヵ所に偏らずに均衡が取れるようになるのが、本来の神様のみ旨です。地上天国と天上天国がそのように成し遂げられるのです。
24 女性の皆さんは、座っても立っても、寝ても覚めても、二十四時間が短いと思うくらい、天一国の民をつくることに渾身の力を注がなければなりません。天のみ前に実体的にこの国を奉献して、世界の摂理を早める勇士にならなければなりません。
皆さんがよく知っているイスラエル民族の例を挙げてみましょう。彼らは、神様の摂理歴史や蕩減というものを知りませんでした。ただ「私たちは神様が祝福してくださった選民である」という、その一つだけを守ったのです。結局、イスラエルは、イエス様をあのように悲惨に送るとともに、民族的に蕩減を払うことになりました。二千年間、孤独に流浪する民族、国のない民になったのです。そのような中でも命脈をつないでこられたのは、母親たちが役割を果たしたからです。ですから、私は、摂理のための環境創造を強調するのです。
25 私たちは歴史を通して、成功と失敗のすべての典型路程を見てきました。今のイスラエルを見てください。女性たちも、軍隊に行って国を守るために、男性たちと同等に行動します。
今は国を救い、世界を救うことにおいて、女性が先頭に立って立ち上がるべき時です。女性の責任が重大であることを、皆さんは知らなければなりません。私たちは奇跡を創出しなければなりません。このような摂理的な隊列に私(お母様)と共に同参できなければ、子孫たちが皆さんを讒訴するでしょう。「知らなくてできなかった」と言うことはできません。私がすべて話してあげ、教えてあげました。
26 教会において、女性たちの役割が重要です。韓国の歴史においても、母、妻、嫁たちが重要な伝統を受け継いできました。私たち「世界平和統一家庭連合」も同じです。
今から、婦人食口たちを一線に立たせなければなりません。私たちが、立てた目標を中心として、どのように実践躬行するかによって、天一国完成の成敗が左右されます。この目標に向かっていくに当たって、女性の役割が重要です。皆さんが、摂理の目標を中心として一線に立つ女性として、死生決断しなければならない時です。