真の父母経 第395話
6 天の父母様が願われた故郷を取り戻してさしあげなければなりません。天の父母様の故郷はどこでしょうか。真の父母様の故郷です。日本と韓国が一つになって、祖国統一、南北統一へと向かう道に協助できなければなりません。必ずそのようにしなければなりません。そうなれば、全人類の前で中心の位置に立つようになります。自然に整理されるのです。
現在、人類にとって問題になっている宗教問題、政治問題、思想問題、国境問題などが解決するのです。皆さんが先頭に立ち、日本の全国民と為政者たちがアジアから尊敬され、一つになる道に行くようにしなければなりません。小さなことに執着してはいけません。この時代には、すべての歴史の真実が明らかになるのです。
7 皆さんは、故郷を探し出してさしあげる孝子、孝女になることを決心したでしょうか。このような責任をすべて果たすには、私たちに残っている時間があまりにも短いのです。ですから、どのようにすべきでしょうか。私(お母様)は、真のお父様が天上で、失った子女を一人でも多く捜して立てようと、御自身の体を顧みず、苦労しながら活動される姿を目にしました。そのようなお父様のお姿が、私の脳裏から離れません。あまりにも哀れなお姿でした。
今、地上にいらっしゃれば、東洋と西洋を駆け巡りながら活発に活動されるでしょう。地上の私たちが、その責任を担ってさしあげなければなりません。
聖書でも、天国の鍵をぺテロに授けたとあります。なぜ、授けたのでしょうか。地上で天国を築かなければならないからです。私たちの責任は極めて重大です。私たちは祝福を受け、どのように生きるべきかも知っているのですが、堕落圏の世界で暮らしているうちに、自己中心的な生活に染まり、自分の周辺の環境を押し分けて出てくることができなくなるというのです。
8 ある国がお金持ちで、強大国だからと言って、世界を一つにすることはできません。互いに一つになることができる同質点、同じ分野が必要です。天の摂理歴史を中心として、真の父母様以上に世界平和のために実践をした方はいません。そして、真の父母様以上に、摂理的に成功した方もいません。ですから、まず皆さんは、原理を知り、み言を知らなければなりません。いつ、どこでも、真の父母様に侍って生きなければならないのです。
9 お父様は、大韓民国を神様の祖国であるとおっしゃいましたが、私(お母様)は、皆さんと共に、この国を奉献してさしあげたいと思っています。そのためには、地位の上下を問わず、この厳粛な命令に服従しなければなりません。皆さんは、「上の位置から降りてきなさい!一番下で働きなさい!」と言えば、そのとおりにできますか。それが絶対信仰、絶対愛、絶対服従です。神様と人類のために、み旨のために、そうすることができなければなりません。それがお父様のみ旨を完成してさしあげることです。
神様の祖国であるとおっしゃいましたが、実際にそのようになっていません。この時代に、お父様と共に呼吸し、働いた皆さんが、その実を結んでさしあげなければなりません。それを後代に先送りすることはできません。私たちがしなければならないのです。
10 私たちは、天一国を出発する時点にいます。天一国は、私たちが天の父母様に侍り、その方の子女となって生きる国です。私たちにとって、神様は父母であり、万王の王であられます。万王の王であられるその方が、私たちを天一国の民として抱いてくださいました。
まだ世界人類は、すべてを知ることができていません。皆さんは、本当に福を受けた方々です。何ゆえに、このように摂理歴史に同参できたのでしょうか。真のお父様は、常に「無知には完成がない」とおっしゃいました。多方面で、地位の上下を問わず教育されました。理解できるようにされました。個人から家庭、氏族、民族、国家、世界が一つになることができる道は、この道しかありません。
11 私(お母様)は、天の父母様と真の父母様の伝統を、確固たる磐石の上に立てるつもりです。私たちが責任を全うするとき、天一国の民として、永遠に仰がれる位置に立つようになるでしょう。
そのために、私たちは前進しなければなりません。寸暇を惜しまなければなりません。もっている知恵とすべてのものを動員して、必ず短時日のうちに全人類を天一国の民として、天がすべて抱くことができるようにしてさしあげなければなりません。
12 神様の願い、真の父母様の願いとは何でしょうか。六千年前に失ってしまった子女を取り戻したいのが父母の心、父母の心情です。
天地人真の父母様によって、全世界に祝福家庭がたくさん輩出されました。彼らが真の父母様の教えに従って、その国と世界において一つになれば、できないことはありません。皆さんは、できる限り短時日のうちに、真の父母様の願いである神様の祖国、神様の故郷を取り戻してさしあげなければなりません。
13 今、時間がどれほど重要か分かりません。寸暇を惜しまなければなりません。皆さんが生きているということ、皆さんの時間と生命は、誰のためにあるのですか。誰のために、どのように使うかによって、皆さんは歴史に残る英雄になることもでき、孝子になることもでき、聖子になることもできます。このように価なしにすべて下さる天のみ前に、皆さんはそれに合った器にならなければなりません。そして、座ってずっとみ言だけを聞くより、実践し、行動しなければなりません。
私たちがこの国を復帰しようとすれば、どのようにすべきか、目標を設定しておいて実践しなければなりません。このような計画を立てなければならないのではないですか。一日三食を食べますが、御飯を食べることを忘れてしまうほど、一つの生命を取り戻すために、皆さんは一生懸命に努力しなければなりません。その結果によって、皆さんに永生が与えられることを知らなければなりません。
「私たちの先祖は本当に偉大だった。先祖に恥じない私にならなければならない」と、子孫たちが言えるように環境をつくってあげなければなりません。そうなれば、皆さんの二世たちは、み旨を前にして自然によく成長するのです。そのような点で皆さんは、変わらなければなりません。そうして、お金をたくさん稼ぐよりも、人に多く接して生命を生かすほうが、より貴いことを知らなければなりません。
14 春は希望の季節です。私たちの夢を大きく、広く、高く育てることのできる貴重な季節です。しかし、この美しい季節に、この国と世界から聞こえてくる知らせは、あまりに惨憺たるものです。まるで世界は、航海士と船長がいない、羅針盤のない船に乗っているような状態です。いつ、どのようにして風浪や暗礁に出くわし、沈没するか分からない不安な状態です。
このようなことを見ながら、全世界の統一家の勇士たちが立ち上がらなければならないと考えるのです。いつまでも傍観し、待っていることはできません。私たちに与えられた祝福が、私たちだけのものになってはいけないのです。孤児のような世界の人類に、天の父母様と真の父母様が役事されていることを悟らせなければなりません。
真の父母様を堂々と宣布しなければならず、真の父母様によってこの国と世界に希望がもたらされることを証しなければなりません。これこそ、世界人類に新しい春の日が訪れるようにすることです。今や世界のすべての食口たちは、実を刈り取るその日まで、総決起しなければなりません。
15 現在の皆さんが、み旨の前に立っている農夫だとすれば、皆さんに与えられた氏族メシヤの使命を果たすことによって、沃土をつくらなければなりません。やせた地を沃土にすることは、皆さんにかかっています。この良い季節を迎えて、皆さんが怠けて行動すれば、秋に皆さんが手にする収穫はとても微々たるものになるでしょう。祝福された位置というのは、そのようにじっと座って成し遂げられるものではありません。
皆さんは、父母様に出会えなかったならば、どのような人生を生きていたでしょうか。それぞれの国と家庭、置かれた環境で、ただ食べて生活していくのに執着しながら生きていたでしょう。国のために生き、世界のために生きようと考える人は、少ないはずです。真の父母様に出会った皆さんは、どのようなことを考えていますか。考えが大きいとすれば、どれほど大きいでしょうか。
また、どのように行動しなければならないでしょうか。皆さんが春を迎えて、どのように苦労し、精誠を尽くして育むかによって、摂理歴史の秋を迎えるその日に、どのような姿で、どのような実績をもって父母様のみ前に立つかという結果が現れるのです。
16 祝福家庭は、どのように進まなければならないかというお父様のみ言を、すべて聞きました。今や残っているのは、皆さんの責任です。皆さんが責任を果たせば、皆さんの氏族、皆さんの後代が自由で幸福な世界で暮らせるようになるでしょう。
既に環境は随分整えられているので、今後、皆さんが残された生涯で、皆さんの周辺をどのように環境創造するかによって、国家復帰、世界復帰を早めることができるか否かが決まります。口先ばかりを先立たせるのではなく、今は実践躬行すべき時です。新しい時代が開かれました。お父様が語られたそのみ言を、「私」の周辺を通して、私の家庭を通して大きく成し遂げてこそ、皆さんの子孫たちの蕩減が少なくなるというのです。責任を果たせなければ、自然と蕩減を払わなければなりません。
皆さん個人の人生があり、祝福家庭として各自の生活があります。それに、真の父母様がすべて関与することはできません。真の父母様が模範を見せてくださったのですから、そのように生きなければなりません。すべての人々が、み言どおりに生きようと努力しなければならないのに、そのみ言を歪曲して、自分を中心として生きていく哀れな群れもいます。皆さんは賢明な人々になってほしいと思います。
私(お母様)は、皆さんが完璧に伝統を立てた高速道路を行くことができるように、今すべての面でそのような環境を整えてあげています。皆さんに与えられた責任さえ全うすれば、自由で平和な統一世界、天の父母様に侍る一つの世界は、間違いなく成し遂げられるようになります。
17 皆さんは、短い生涯で、「どうすれば父母様と一心、一体、一念になることができるか」を常に考えて実践する生活をしてこそ、皆さんばかりでなく、皆さんの子孫が福を受けることになります。「私」が七〇パーセントしかできなかったとして、自分ができなかった三〇パーセントを、愛する子女と子孫たちに蕩減させるものとして残しておきたいと思う父母はいないはずです。
世界は、ますます一つになっていくしかありません。世の中の人々を正しく教育すべき人々は私たちしかいません。お父様が立ててくださった平和大使たちがいて、「平和軍」と「平和警察」がいます。乱れているこの世界を整理し、教育する人々が、「平和軍」であり、「平和警察」です。武器をもって闘うのではなく、み言をもって教育するのです。
皆さんは、祈りの精誠をたくさん捧げてください。天のみ言、真の父母様のみ言が地に落ちないで実を結べるように、祝福家庭の皆さんとすべての摂理機関が一つになって成し遂げてさしあげなければなりません。それが、今日を生きている皆さんの責任です。