真の父母経 第394話
26 ハワイには、バニヤンツリーという木があります。この木は大きく、生い茂っているので、熱い太陽を遮ってくれます。ですから、木の下が休息所になるのです。この木は天に向かって伸びていくだけではなく、枝が地面に降りてきて、数多くの根を張り、次第に本体が大きくなりながら育ちます。天の父母様が創造した自然を見ながら、多くのことを感じます。お父様はバニヤンツリーのように、地球星の奥地まで探査され、そこに御自身の精誠と愛の根を下ろされました。
真の父母の名をもって、六千年の時を経て初めて、人類の前に勝利的な基盤を築いてこられましたが、全世界を見ると,いまだに私たちの精誠と努力を補わなければならないことがたくさん残っています。今、世の中は混乱状態にあります。行くべき方向が分からず、右往左往しているのです。寸時を惜しんで、一つの生命でも多く救うことができる方法を模索しなければなりません。天は多くのことを準備し、私たちを待っていらっしゃいます。世界の至る所には、自分なりに善良に生きようと努力する人々がたくさんいます。その人々は、摂理については知りませんが、正しく善良に生きようと努力しているのです。そのような人々に私たちがみ言を伝えれば、どれほど感謝して受け入れるでしょうか。
私はバニヤンツリーを見ながら、「それでもこの木は、天が祝福してくださったその役割を果たしているな!」と思いました。この木のように、私たちを祝福してくださった天の貴いみ意を知って、その祝福を世の中に分け与える祝福家庭、青年たちにならなければなりません。皆さんの残された生涯を、名もなく、輝きもないまま流れていくように放っておいてはいけません。私たちは世界の人類にとって、夢であり、希望なのです。
27 今、外的につくり上げられている世界は超スピードです。
今、私(お母様)はここで話をしていますが、これが、まばたきする間に全世界に連結されます。天は、人類のためにこのような文明の利器を発達させてくださいました。皆さんはそのような文明をよく活用して、氏族メシヤの使命を果たし、国家復帰、世界復帰の先頭に立たなければなりません。それが今、皆さんが生きている目的です。そのようになれば、皆さんの二世、三世、子孫たちが、幸福を享受することができるのです。
28 今や、インターネットやモバイルの発達によって、全世界が一秒圏内にあります。皆さんが、父母様のいらっしゃる所に向かってアンテナを立てていれば、父母様が何をしていらっしゃるか、すべて分かるでしょう。皆さんを教育し、皆さんが責任を果たせるように、すべての資料と実績を全世界的に共有できるよう、体制を整えました。皆さんは、真の父母様を通して祝福家庭になりました。祝福家庭としての責任があるというのです。誰も、「知らなかったので責任を果たせなかった」という言葉は言えなくなりました。皆さんの責任を一〇〇パーセント以上、果たせるように道を開いてあげたのです。どのように努力し、実績を収めるかによって、名門の家としての伝統が立つか否かが決まるでしょう。
29 国家メシヤと大陸責任者、特命総使たちは、責任意識を強く感じ、その国とその大陸をどのようにすれば天の側に復帰できるかを考えなければなりません。これは不可能なことでしょうか。可能です。
キリスト教の歴史を通しても、私たちは知っています。一人の最高指導者がキリスト教を受け入れるようになって、その国の国教になったのです。
今、全世界は混沌としています。方向性がありません。私たちが立ち上がらなければなりません。私たちは一分一秒を惜しんで、一つの生命でもさらに救う道を模索しなければなりません。天は、私たちの知らない中で、準備してこられました。その準備した天のみ手を、私たちがつかんでさしあげなければなりません。天と人類の前にどれほど大きく貢献できるか、その結果は、私たちにかかっています。そのような点で、皆さんは時間を浪費してはいけません。
30 今、この瞬間にも、真の父母様を知らずに死んでいく人類が世界の至る所にどれほど多くいるでしょうか。私たちと同時代圏に生きたにもかかわらず、六千年を経て初めて迎える天の驚くべき恩賜を受けることができず、悲惨に流れていってしまう私たちの兄弟がいることを考えなければなりません。私たちは両袖をまくりあげ、力強く立ち上がらなければなりません。真の父母様を堂々と宣布しながら、真の父母様によらなければ、この国と世界は生きられないことを証しなければなりません。
今この瞬間は、私たちがこの場にいることを天のみ前に感謝し、報いてさしあげるべき時だと考えます。それで、私(お母様)は、世界の大陸を言語圏で分け、特命総使を任命することにしました。
世界の全人類が、一秒圏で共に摂理歴史に同参する機会を与えようと思います。彼らは第一線で、皆さんと世界の人類と共に、真の父母様を証するようになるでしょう。
31 天の父母様が願われる一つの世界を、私(お母様)の当代にいかにしてお返しできるかを考えながら、世界地図を見つめました。そうして、言語圏で宣教地域を分けることにしました。世界がすべて、英語圏であるわけではありません。英語のほかに、スペイン語とフランス語、アラビア語に大きく分類されます。そして、世界の人口の三分の二がアジア地域にいます。世界の大陸を全く同じように分割しては、得よりも損失のほうが多いのです。アジアに力を注がなければなりません。
現在の、各大陸の大陸会長たちは、主に教会を発展させ、食口化を進めることに総力を挙げてくださるようにお願いします。そして、特命総使は、世界的な基盤をもっている「天宙平和連合」と「世界平和女性連合」などを基盤として、政府と交渉をしなければなりません。各国の最高指導者たちをみ旨の前に立ててこそ、国家復帰ができます。「私たちの時代にはできない」とは言えません。特命総使は大陸会長と一つになり、内外において共に進まなければなりません。
32 天正宮博物館に世界本部を設置しました。今や、天の父母様が自ら治めるのです。わずかな力や小さな精誠でも、真の父母様と一致できる一瞬一瞬を、皆さんは逃してはいけません。皆さんの残された生涯を、ただ名もなく、輝きもないまま流れていくように放っておいてはいけないというのです。私たちだけが、この世界の人類にとって夢であり、希望です。皆さんが行く先々で、幸福な環境をつくらなければなりません。そこにおける中心は、真の父母様です。
第二節 祝福家庭の責任と未来の指導者養成
天一国の未来と祝福家庭の責任
真の父母様は、天宙的勝利圏を祝福家庭に価なしに相続させてくださり、韓国を神様の祖国として奉献することを強調された。真のお父様の聖和以降、真のお母様は、地球星の全人類に一時でも早く真の父母様を証し、み言を伝えて、永遠なる天の国を地上に定着させる責任を果たそうと、繰り返し力説された。このような天の摂理において、先頭に立たなければならないのが祝福家庭である。真の父母様は、祝福家庭を氏族メシヤとして立ててくださり、「唯一なる神様のもとの人類一家族」の天一国理想を成し遂げるに当たって、先頭に立つことを願われた。
1 二千年の摂理歴史を締めくくり、新しい摂理時代に入りました。今や、現れなければならない時です。ですから、お父様は特別に、二〇〇〇年以降の十二年間、「韓国が神様の祖国にならなければならない」と言いながら摂理してこられました。
皆さんは、「お父様がおっしゃったので、そのようになるだろう」と、ただ軽く考えてはいけません。お父様が語られたので、地上にいる私たちが必ず成就してさしあげなければならないのです。成し遂げてさしあげなければなりません。そのような使命が、私たちにあります。
2 私たちの願いは、自由、平和、統一、幸福の世界です。神様も同じです。蕩減復帰摂理を完成、完了する真の父母が現れなかったので、このように長い時間がかかりました。しかし、私たちは真の父母様に侍って新しい時代を迎えました。
けれども、私たちだけが幸福であればよいのでしょうか。私たちの隣人と国と世界がすべて共に真の父母様と天の父母様に侍って、幸福な地上天国と天上天国を開いてさしあげるべきではないでしょうか。
そのみ旨を成し遂げてさしあげるために、歴史に誇らしい孝子、忠臣、聖子の位置に立つことができる祝福家庭になり、全世界に真の父母様を誇らしく知らせる責任を全うする祝福家庭にならなければなりません。
3 私たちは、私たちを解放してくださる真の父母に出会いました。私たちは真の父母によって再び生まれなければならないのですが、それが祝福です。このように貴いものを、真の父母様は皆さんにすべて代価なしに与えてくださいました。ですから、皆さんは、固く決心して実践躬行しなければなりません。今や、真の父母様を家庭にお迎えし、祝福家庭と天一国の民として、行動すべき時であることを肝に銘じなければなりません。
4 私たちは、真の父母様によって、人類歴史において初めて祝福家庭になりました。真の父母様によって「基元節」を迎え、天一国の民として入籍できるようになったのです。世界の人類は七十億いますが、この驚くべき天宙史的な途方もない秘密を、私たちだけが知っています。皆さんは幸福にも、先祖の位置に立つことができます。
皆さんが知っていることを分かち合わなければなりません。世の中の人たちに真の父母を知らせなければならないのです。真の父母様の在世時にこのことに同参できなければ、皆さんは立つ位置がありません。「祝福を受けたので天国に入るだろう」と考えてはいけません。私たちが行くべき所は、永遠の世界です。
皆さんが知恵のある人ならば、どのように決定し、行動すべきでしょうか。真の父母様の在世時に、祝福家庭として誇ることができる実績をつくらなければなりません。
5 人類歴史は、なぜこのように難しく展開していくのでしょうか。人間は、悠久の歴史を通して、良心作用によって善を追求してきましたが、今日の世界は、人種問題、宗教問題、思想問題、領土問題などで複雑な状況に置かれています。私たちは、じっと止まっていることはできません。
神様は、休まずに摂理歴史を展開してこられました。人間が軌道を脱線したので、本来の軌道に戻ってくることができる蕩減摂理の歴史が必要でした。メシヤはこのような人間の過ちを正してくださる方です。メシヤは、真の父母として来られなければなりません。人間を再び生んでくださらなければならないという話です。このような過程なしには、この複雑な人類歴史は収拾できません。
しかし、驚くべきことに、また有り難いことに、この地上に真の父母様が顕現されたのです。皆さんは、真の父母様のみ前に真の孝子、真の孝女にならなければなりません。