真の父母経 第377話

基元節とその意味

基元節は、実体天一国の出発であり、基元の日として、神様王権即位式以降、十三年目に公式的に宣布された。摂理史的に見れば、六千年を経て迎える天宙史的な慶事の日であった。真の父母様は、天一国を建てるため、父母の心情で、僕の体を用い、汗は地のために、涙は人類のために、血は天のために流されながら、「天路歴程」(天国に向かって歩む道)を歩まれた。一九六〇年の聖婚以降、真の父母、真の師、真の主人の路程を勝利し、祝福を通して霊肉界に数億双の天の民を探し立てられた。そして、世界平和を実現するため、全世界のすべての分野にわたり、多くの団体を創設するなど、内外のあらゆる基盤を築かれたあと、天一国の基元節を宣布されたのである。

12  父母様は、二〇〇一年十月三日の「世界統一国開天日」から、十三年の期間に生涯を総評し、その標本どおりに歩んでいます。二〇〇一年というのは、三〇〇〇年に向かう出発の年です。そして、人類歴史は男性と女性をそれぞれ三千年で計算すると、六千年になります。この男性と女性の六千年で果たすべき責任を、父母様の生涯を総評した十三年間で終わらせなければなりません。アダムが責任を果たせなかったことを、父母様がその十三年間で解決しなければならないというのです。神様がサタンに血統を奪われてしまったので、その血統を取り戻してきたのです。二〇一三年一月十三日が、私たちのDデーです。父母様が十三年間に、すべてきれいに片づけてしまうのです。

13  堕落した世界は、マル(〇)の世界ではなく、バツ(X)の世界です。マルには、数億のバツが入ることができますが、バツの世界にはマルが入る場所がありません。二〇一三年一月十三日は、天が宣布したDデーです。このDデーまでに、どのようにしなければならないのでしょうか。

本来、サタンが神様に属したものを盜んで暮らしたので、すべて天のものとしてお捧げしなければなりません。すべて収拾して捧げるためには、どのようにしなければなりませんか。それは、神様御自身もできないのです。ですから、真の父母がするのです。偽りの父母、偽りの主人、偽りの王になって、偽りの血を残したというのは途方もないことです。それゆえ、神様が分からないのです。霊界が分かりません。根本の出発がどこなのか、分からずに生きているのです。どこに行くのか分からずにいます。結果というものは、必ず原因を中心として、一つの道を行くのです。その道は二つではありません。一つの道なのです

14  一年、十二ヵ月が回るためには、中心がなければならないのですが、その十二数の中心が十三数になります。イエス様が十二弟子たちの中央に入って、十三数として核にならなければならないのですが、なることができませんでした。それで、イエス様は亡くなったのです。それを取り戻さなければなりません。お父様は幼い頃から分かっていました。十三数の位置に行くことができる核を探し求めるのです。それゆえ、「基元節」は二〇一三年一月十三日です。十三数に合わせなければなりません。

15  天はこれから、基元節まで新しい摂理をしなければなりません。天国理想と解放理想のすべての問題を、天が願うとおりに終わらせなければならないというのです。その時まで、内外の摂理的なみ旨と世の中の意向を解決すべきすべての教育が終わらなければなりません。一つの世界に進むべき時代に入るので、その期間に教育をすべて終わらせなければならないのです。

二〇一〇年一月十九日、きょうから基元節までにすべてのプログラムを終えて、神様を中心として、カイン・アベルの問題とサタンの血統問題を含めた、すべての内容を解決しなければなりません。また、解放の世界に越えていくために、天が願う教育を完全に済ませなければなりません。摂理のDデーを中心として、皆さんがその内容に合うようにしていかなければならないのです。国連問題と国家問題を含めたすべてを終わらせなければなりません。神様のプログラムを完了するためには、きょう参加したすべての人々が決意して、そこに合わせるように努力しなければならないというのです。そのように努力すれば、世界が滅びずに残ることができます。今や父母様のプログラムは、すべての摂理を締めくくるのです。

16  「基元節」は、新しい歴史が始まる日であり、起源となる日です。人類歴史以来、必ずなければならず、来なければならない日です。しかし、簡単にこのような日が成就されるわけではありません。神様の天地創造は、真の愛のゆえでした。聖書には、六日間創造し、七日目に安息されたと記録されています。

しかし、「基元節」を十三日に設定したというのは、神様が十二日という期間を経て天地を創造し、十三日目に神様の夢が成就される日として立てられたと考えることができます。(神様は、)微生物のアメーバから高等動物まで創造し、最後にアダムとエバを造られました。そのようにしてから「良(善)い。美しい」と言われました。そして、新しい世界が出発する十三日目となる日を待たれました。その日が正に、神様の夢が成就する日だったのです。

17  神様も、無形の実体では完成できません。無形の神様の実体である天地父母が、天地人父母にならなければならないのですが、人として完成した人間が現れませんでした。アダムも責任分担を完成できませんでした。天地人父母がいなかったので、父母という基準はあり得ないのです。宙に浮いたのです。天地父母が一つになるとき、安らかに休むことができる家、堕落がなかった家に来て、絶対「性」が出てきます。

天地人父母になって、絶対「性」という言葉を語るようになるのですが、その性は個人的な性ではありません。全人類の半分が女性ですが、一つの性と同じです。二つの目が相対性を形成できなければ、体全体が完成しないのです。鼻もそうであり、全身がそのようにぴったり合わなければなりません。完全な一人の女性と完全な一人の男性を中心として、合わなければなりません。結婚するというのは、完全な男性と女性が一つの体になることです。そのように一体にならなければならないのです。

天地父母天宙安息圏の「安息圏」というのは、第一次アダム時代、第二次イエス様時代、第三次再臨主時代、第四次アダム心情圏の時代になってこそ、安着するのです。争うことなく和合できるので、そこで祝福を受けるのです。そのDデーとなる二〇一三年一月十三日までに、祝福を中心として、大きな門に入らなければなりません。

18  今や、新しい時代が開かれました。皆さんは福の多い人々です。全人類の中で、私たちだけがこの歴史的空前絶後の「基元節」を迎えたというのは、夢のようです。福を多く受けた人たちは、福を分け与える生活をしなければなりません。そこには責任が伴うからです。これまで、祝福家庭は、天の父母様や天地人真の父母様に、あまりにも多くの負債を負いました。皆さんは、代価なくこの祝福を受けたのです。堕落した人間がどうして天の父母様に侍ることができるでしょうか。

今まで来ては去った天上の私たちのあらゆる先祖たちは、この日を待ち望みながら逝ったのです。そこには、私たちよりもさらに、摂理のみ旨のために本当に血のにじむ努力と精誠を捧げた方々がたくさんいます。それに比べれば、私たちはあまりにも足りないのです。

Atsuki Imamura