真の父母経 第114話
22 夏季四十日伝道期間に、できる限り全体が動員されなければなりません。時を逃さずに参加して、責任をもった立場で任された天の精兵の目的を達成してくれることを願います。父母様は、一九六四年に入ってから、三千里半島を歩き回たいという思いが切実です。今が、そのような時なのですですから、去る四月に原理大講演会をして、地域長たちを再び配置しておきました。
どのようにして一九六五年の一年間を闘い抜く準備をするかという問題のために、父母様はとても心配しています。今回も、二千人以上を動員するでしょう。この民族を生かそうというのです。
23 私たちは、民族と人類のために、天のみ前に忠孝の標本にならなければなりません。そのためには、歴史的な恨を解怨するために、私たちの生活が天を中心とした目的と観に一致しなければなりません。
原理大講演会は、短い期間でしたが、勝利しました。カイン的な世界をアベルが屈服させるように、キリスト教を屈服させ、宇宙史的な勝利の神様にしてさしあげなければなりません。カインがアベルに屈服すれば、天使が本然の位置に復帰するようになり、創造本然のみ旨が成就されます。統一教会の信徒たちはキリスト教を屈服させ、み旨を成し遂げなければなりません。
24 神様が共にいる所は、最も困難な場です。私たちの若さを、神様のみ前に忠誠をもって捧げなければなりません。孝子になろうとすれば、若い時になりなさいというのです。お父様が神様をつかんで祈った心情で、皆さんも民族のために忠誠と孝行を尽くさなければなりません。これから入教する人は、困難な立場で忠誠を尽くした皆さんとは違います。
お父様が青春の時、神様のみ前にすべてのものを捧げたので、皆さんも若い頃から神様のみ前にそのようにしなければなりません。お父様が今まで大邱でこのような原理大講演会ができなかったのは、時になっていなかったからです。今や大邱は、原理大講演会を通して霊的に一段落したので、皆さんは地方に帰ってキリスト教のために苦労することにより、彼らを自然屈伏させなければなりません。
キリスト教は、霊肉共にカインです。数千年の土台を築いたキリスト教なので、皆さんはヤコブがエサウを自然屈伏させたその知恵で、屈服させなければなりません。
25 統一教会全体が一つになって、父母様の代わりに責任をもち、家庭を保護して、この民族と国家を統一の理念を中心として心情的に抱き、理念的にその位置を立てていかなければなりません。皆さんに天のみ前に責任を果たさせ、父母様が天と向き合ったその基準を、皆さんが動くことで延長させ、持続させようとするので、全体を動員することを皆さんに命令しました。ですから、一九六四年十月一日から実施する全国巡回原理大講演会の期間は、皆さんが責任を果たすことができ、天のみ前に今まで果たせなかった民族的な使命を、何らかの条件を立てて進められる一時だというのです。
事実、私は、この三千里全土の数多くの教主たちと群衆の前で叫び、数多くの群衆を教育して三千里半島を動かし、三千万の民族の運命を解決したいという思いが強くありますが、一つの体ではそのようにできないので、皆さんがお父様の四十代の年齢を代表した者として、叫びながら天の使命を担えなかった恨を解かなければなりません。
ですから、皆さんは今回の原理大講演会の六ヵ月の期間を中心として、蕩減的な条件を立てておき、至誠を尽くす生活をしなければならないのです。
26 一九六七年まで二十一年間、お父様が苦労したのは、ある一面では対社会活動ができる場を整えるために苦労したのだとみなすこともできます。その方法以外には道がありませんでした。そのように闘って収めた内容が公認されるとき、すなわち三千万の民族が認めるとき、その背後に非常に大きな内容があることを知るようになるでしょう。その時から、神様は実際に歴史を動かすようになるでしょう。
ですから、お父様は統一教会員たちを苦労させているのです。このように導いてきた結果は、社会を中心として収められるでしょう。このことをしようとすれば、単純な社会人では駄目で、必ず核心要員が必要です。その補給路は、早くから神様が用意しておかれました。
このような準備を通して、私たちは外的な基準を定め、内的な基準を備えなければなりません。今や、ある教会がいくら反対するとしても、彼らの思いどおりにはいかないでしょう。これからは続けて復興会を開き、彼らが統一教会を誤解していたと悟るようにしなければなりません。そうして、この社会に天的な絆を結ぶ環境を広げるのです。
第四節 祝福家庭の総動員活動
祝福家庭婦人三年総動員の意義
三十六家庭から七百七十七家庭までの祝福家庭の婦人が、一九七〇年十二月一日から三年間、総動員され、全国百二十ヵ所に十人ずつ、千二百人が配置された。
真の父母様は、家庭を破綻させたのがエバだったため、女性を第一線に立てるのであり、妻が国のために苦労する際に、夫も息子、娘と共に愛国の伝統を立ててこそ、復帰された家庭として立つことができると強調された。また、特に祝福家庭の婦人に対しては、北朝鮮が再び南侵する危険性があるため、臨津江(イムヂンガン)が凍らないよう、任地で特別に祈りの精誠を捧げることを願われた。
それ以降、千八百家庭と六千家庭、六千五百家庭、三万家庭など、すべての祝福家庭の婦人にも、このような伝統が継承された。
1 お父様が蕩減路程の道を出発する時は、家庭を犠牲にして出発しました。お父様が北朝鮮に向かって出発したのとは反対に、皆さんは女性の立場で、韓国のために家を離れなければなりませんでした。北朝鮮のサタン世界に向かっては男性が出発し、韓国のカインに向かっては相対的に女性が出発したのです。
イエス様の願いは、三年の公生涯路程の中で、家庭的な土台を準備することでした。イエス様が後のアダムだとすれば、この後のアダムの前に、後のエバの基盤が形成されなければなりませんでした。そのようにして、後のエバが志をもって歴史的なイエス様に侍ってさしあげなければならなかったのですが、そのようにできませんでした。
その三年の期間を蕩減する期間が、祝福家庭婦人たちの三年総動員伝道期間です。祝福家庭の婦人たちを三年間、動員した理由がここにあるのです。
2 一九七〇年十二月一日から、祝福家庭の婦人たちが動員される理由はどこにあるのでしょうか。イエス様は三年路程を歩みましたが、女性によってみ旨を成就できず、民族を失い、国家を失ってしまいました。
ですから、祝福家庭の婦人たちは、イエス様の三年の公生涯路程の恨を解いてさしあげるために、三年路程を歩みながら、イエス様が失った民族と国家を取り戻し、世界まで取り戻してさしあげる基盤を準備しておかなければなりません。そのようにしてこそ、イエス様が願い、待ち望んできた新婦の基準を決定できる立場に立つのです。そのようになってこそ、自由奔放な位置で解放を謳歌することができ、天を中心とした平面的な基準の前に、新しい家庭を出発できるのです。これが原理的です。ですから、一九七二年までの三年間、開拓の道を行かなければなりません。
今は、お父様が北朝鮮で監獄生活をしていた三年と同じ期間です。お父様は監獄生活をしましたが、皆さんは監獄生活ではありません。皆さんは自由な韓国の地で、お父様が北朝鮮の地で監獄生活をしていたのと同じ道を行くのです。
この期間は、天が祝福できるキリスト教、(特に)キリスト教の女性たちがお父様に侍らなかったために、お父様が受難の路程を行かなければならなかったことを、すべて再び解いて越えていける重要な時期です。これを知って、み旨を中心として国のために、あらゆる忠誠を尽くさなければなりません。
3 世界を復帰するためには、家庭より氏族をもっと愛し、氏族より民族をもっと愛し、民族より世界をもっと愛さなければなりません。ですから、世界復帰のために急がなければなりません。それゆえ、七百七十七双の祝福が終われば、一九七二年までの三年間、女性たちを全員動員しなければなりません。
なぜ動員するのでしょうか。今まで皆さんは、個人的蕩減時代を経てきました。皆さんが個人的蕩減時代を経てくるとき、父母様は家庭的蕩減時代を既に経てきました。家庭的蕩減時代を経たので、「神の日」、「万物の日」、「子女の日」、「父母の日」が現れたのです。しかし、皆さんはまだ、そのような基準を備えることができていないので動員するのです。
4 一九六〇年代までは、個人が勝利を誓う時でしたが、一九七〇年代に入ってからは、家庭が十字架を背負うべき時です。一九六〇年から一九六七年までは、すなわち「神の日」を制定する時までは、お父様自身が家庭の十字架を背負う時でした。家庭の諸般の要因を蕩減し、越えていかなければならなかったのです。
そうして、三年が過ぎ、一九七〇年を迎え、第二次七年路程の三年を越えるときには、家庭的勝利の基盤を備えなければならないのですが、これを備えることができていないので、必然的に再び祝福家庭の皆さんが、十字架の道を行かなければならないというのです。
それで、一九七〇年十二月一日から、七百七十七双の祝福を受けた家庭の婦人たちに、「総動員せよ」と通告するのです。これだけでなく、その人たちを中心として、祝福家庭全体を動員するのです。
5 復帰摂理のみ旨は、家庭を中心とした摂理の拠点として、家庭基盤をいつの時代も築いてくるのです。個人が中心ではなく家庭が中心です。個人は、家庭を求めて縦的な蕩減の過程を経ていくために必要なものです。ですから、私たちは、家庭を中心として、縦的な出発をしなければなりません。
この縦的な出発を破壊したのが、女性であるエバだったので、女性を立たせるのは原理的に妥当な見解です。それで、「一九七〇年十二月一日から三年間、祝福家庭の婦人たちを総動員しなさい」と言ったのです。
このようにして、息子、娘が母を訪ねていき、夫が妻を訪ねていってこそ、復帰されるのです。その妻が、国のために苦労するので、夫も国を愛するのであり、このような息子、娘と国を愛する思想を蕩減の過程で立ててこそ、復帰された家庭として新たに収拾され得るのです。