真の父母経 第361話
6 日本の女性を七百人ずつアラスカ教育に参加させようとしましたが、飛行機の便が合いませんでした。それで、仕方なく済州島に数万人を連れてきて教育しようとするのです。本来、「一度に二千人ずつ連れてくる」と言ったのですが、それも飛行機の便が手配できないのです。
個人もそうであり、団体もそうであり、国家も準備しなければ流れていきます。歴史は無情なのです。歴史に合うものだけが残ります。そのように歴史に合うものになろうとすれば、あらかじめしっかりと準備しておかなければなりません。
7 統一教会の日本の女性たちが済州島に修練を受けるために来たのですが、お父様に一度も会ったことがない人が三分の一から半分近くになりました。私は、人知れず涙を流しました。「私は大罪人だ。隣国にいながら、私が訪ねていくことができず、会うことができなかったのだなあ!」と思ったのです。師の命令に従い、雨が降ろうと雪が降ろうと、二十年以上、いつも迫害と嘲弄を受けつつ、ありとあらゆることを経ながら活動してきたこの人たちに対して、師として責任をもたなければなりません。そのようなことを知っているので、私は一日も平安な日を過ごそうとは思わないのです。
8 済州島で教育するとき、一番多く集まったのが四千八百人でした。そこの教育場所は二百六十坪ほどですから、六百坪の九里中央修練所の半分にしかなりません。そのように、半分にしかならない場所で、四千八百人まで修練しました。そこは拷問をする場所よりもひどい状況でした。
しかし、人は追い込まれれば何であってもできないことはない、と考えてしたのです。全員立たせて、「ぎゅうぎゅうに詰めて座りなさい」と言いました。仕方がありません。死ぬ前までは座っていなければならないのです。それがどれほど話題になったか分かりません。そこで教育を受けた人は、「そのような教育をもう一度受けたい」と言います。歴史にそのようなことはありませんでした。
寝るときは、階段もどこもすべて寝床でした。寝床は特別なものではありません。眠れば寝床になるのです。トイレにまで、寝袋をもって入っていって眠ることができれば、ホテルの部屋よりも良いと考えたのです。
そうして、「誰もが済州島に行かなければならない」と評判になりました。ですから、雪崩のように人が増えていったのです。それで、ここにもっと修練所を造って教育しなければならないと考えました。
日韓女性の姉妹結縁
真の父母様は、一九九三年十月六日から九四年十一月二十日まで、済州島と九里で開催された日本女性指導者特別修練会において、日韓両国の交流と摂理的な責任を強調された。特に、韓国と日本が一つになり、アジアと世界復帰のために立ち上がることを力説されながら、姉妹結縁を通して姉妹のように愛する訓練をしなければならないと語られた。そして、「無限に連結されている膨大な世界におけるテキストブックとして、型と公式に一致させるため、このような運動をするのであり、ここには天宙的な縁が連結されている」と説明された。
9 日本と韓国は、摂理的に一つの国とみなします。一般の人たちは、このような話を聞けば「気分が悪い」と言うかもしれませんが、ヨーロッパを見なさいというのです。ヨーロッパ共同体(EC)からヨーロッパ連合(EU)になりました。一つになっていくのです。一つになるその基台は、男性ではなく女性です。
そのような観点から、特別修練会をしているのですが、この教育期間は大変動をする期間です。このように来て感動するとすれば、父母様に対して関心をもつようになります。ここは、韓国の九里市水澤洞です。水澤洞修練所で感動すれば、自分との関係が徐々に深くなります。それで、忘れることができなくなるのです。
また、このような期間に姉妹結縁をするというのは、重大な一つの機会になります。このような機会はありません。
姉妹結縁をする人たちは、すべて統一教会員ではありません。韓国の村々から連れてきた人たちです。「世界平和女性連合」を通して連結された女性をはじめ、あらゆる女性たちがいます。
世界を一つにするためには、東洋から一つにする運動をしなければなりません。それは姉妹結縁しか道がありません。韓国と日本の二つの国が、アジアと共に歩調を合わせなければ、世界で生き残ることができません。そのような時代が来ました。
10 国家的な次元での外交は、国家の利益を目的としてまとめるものですが、民間外交は、国家の利益だけでなく、個人の世界で双方の利益を考えるようになります。そして経済問題より思想問題を中心としてお互いに交流すればするほど、双方の利益が大きくなります。そのような面で、統一教会で行っている姉妹結縁は、サタン世界が見るとき、非常に問題の事件です。
11 日本と韓国を姉妹関係として結べば、世界に通じる道が連結されます。このようなことは、誰であっても願うことです。それが成し遂げられるようになった場合には、素晴らしいことになります。大勢の人々が往来することによって、文化の交流、思想の交流、物質の交流が起きるようになるのです。そのようになるので、それは世界的に奨励しなければなりません。そこで結婚する人が出てくれば、親戚になるのです。
12 日本の女性は、復帰された妹であり、韓国の女性は、復帰された姉です。ですから、姉の立場である皆さんが新たに教えてあげなければなりません。韓国を訪ねてくる日本の妹たちに、皆さんが昼食だけでも接待してあげなさいというのです。
姉妹結縁をするのです。姉妹結縁をしなければなりません。これから、息子、娘を結婚させるところがありません。あらかじめ姉妹結縁をして、アダム国家とエバ国家の息子、娘たち同士で祝福を受けるのが福なのです。
13 日韓両国は、数千年間、互いに離れ、悲哀の歴史を生きてきました。その悲哀の歴史を終結させるための出会いの瞬間を、神様と宇宙、万物、歴史も願ってきたのですが、皆さんが姉妹結縁をすることによって、それが可能になったとすれば、それ以上にたたえるべきことはありません。そのような考えをもって姉妹結縁をしなければなりません。
世の中の女性たちは、最初は「姉妹結縁は一人で個別にするものであって、体育館で数千人が一度にするものなのか。それが私たちと何の関係があるのか。私たちの得になることはない。行かないほうがよいだろう」と考えたかもしれませんが、その場に来てみると、みな興奮し、互いに抱き合って盛り上がりました。
それは希望の瞬間だったのです。ここで数時間の修練ができなくても、そのようなことを早く世界的に行わなければなりません。
14 全国的に組織を整えて、日本の女性たちを受け入れることができるようにしなければなりません。その人たちを受け入れて、一つにならなければならないのです。
韓国の女性と日本の女性のうち、どちらが前に立たなければなりませんか。姉がどちらかというと韓国の女性です。韓国の女性が姉の立場なのですが、昔は怨讐でした。しかし、今は怨讐ではありません。(日本の女性を)妹だと思わなければならないのです。同じ家の家族になったと考えなければなりません。ですから、姉の役割を果たさなければならないのです。それをしようとするのでここでも早く挙国的な組織をつくらなければなりません。
15 韓国の女性と日本の女性を姉妹関係にするのですが、一方はレアであり、一方はラケルです。どちらがレアであり、どちらがラケルでしょうか。最初に生まれた姉、「アジア平和女性連合」を先に創立した日本がレアです。ラケルは韓国です。ですから、長子復帰をしなければなりません。
レアとラケルは、ヤコブの家庭で争いました。しかし、今からは争ってはいけません。レアはラケルを先頭に立てなければならないのです。「よく分かりました。よろしくお願いします。何があっても侍ります」と言って、一つにならなければなりません。母子協助において、天下統一は女性から始まるのです。これが原理的な公式です。
16 韓国の女性は、日本の女性に対して姉の立場にいるので、お母様を中心として、復帰時代に世界の運勢に乗ったエバ圏を通して次子を復帰することにより、長子を救ってあげなければなりません。お母様は、次女の立場である日本を復帰して、長女の立場である韓国を復帰してあげなければなりません。お母様はエバ国家の代表として立ち、日本を年下の娘として立て、長女である韓国の娘と一つにすることによって、長女圏の姉と次女圏の妹を神様の懐に抱かせるのです。そのような時が来ました。日本食口と韓国食口が、そのような交差的立場で兄弟になったのです。この兄弟を、誰よりも愛さなければなりません。離れ離れになっていた群れが六千年ぶに出会ったので、韓国人よりも彼らをさらに愛さなければならないのです。
17 早く女性連合を結成して、北朝鮮まで加担させようと思います。北朝鮮の女性たちまで加担させ、日本で会議をするのです。韓国から五百人、北朝鮮から五百人が日本に行き、女性たちの統合運動をするというのです。そのようにしておいて、一家庭ずつ任せるのです。今、北朝鮮が大変なので、日本の家庭にある服や生活必需品など、使っていないものを北朝鮮に分けてあげようというのです。
昔、アメリカから韓国に救援物資を援助してくれたのと同様に、姉妹結縁をして助けてあげれば、どのようになるでしょうか。もし、日本にそのような百万人の基盤があれば、北朝鮮の百万人の女性たちと連結されるのです。そのように、百万人の女性が連結されれば、一人の女性を中心に家族が四人だけいるとしても、四百万人になります。そのようにして、あと四、五回だけ継続すれば、二千万人がすべて入るのです。そのような連結を日本でしなければなりません。
18 韓国にいる二千万人の女性たちが私の言うことを聞けば、北朝鮮の二千万人の住民たちを養うことができます。ですから、休戦ラインを開いておきなさいというのです。北朝鮮に行って姉妹結縁をするようになれば、韓国の二人が北朝鮮の一人を養うのは問題ありません。空腹であれば米を持っていって食べさせ、着るものがなければ、古着などを分けてあげるのです。そうすれば、飢えて死ぬよりはいいと思うでしょう。今、北朝鮮では、貧しく暮らしています。
19 父母様がコンドミニアムを造り、韓国人、日本人、ドイツ人、アメリカ人など、四ヵ国の人たちが一緒に生活をしながら暮らす伝統をつくろうと思います。三年間一緒に暮らせば、自分たちは言葉が話せませんが、息子、娘たちは三年以内にすべて話せるようになります。そのようにしておけば、小学校から中学校に通うとき、ビデオテーブをかばんに入れて通いながら一人で勉強できるのです。そうすれば、学校が必要ありません。
その次には、国家と国家同士で姉妹関係を結ぶのです。祝福家庭が連結されれば、いつでも世界を旅行しながら暮らすことができる環境になります。問題は、文化背景と言語です。文化と言語を統一することは、平和世界をつくるに当たって絶対に必要な条件です。