真の父母経 第359話
23 鄧小平の息子の一人は障害者で、五十万の中国障害者協会の会長です。一九九二年十二月二十三日、「世界平和女性連合」の大会が開かれる前日、その人の直属の部下たちが私たちの代表団を招請して歓迎会を開催したのですが、彼らはとても喜んでいました。お母様に会い、今まで進められてきたことについて話をしながら、非常に和気あいあいとした雰囲気で、すべての人が喜んでいたというのです。
そして、夜には、中国の全国婦女連合会から招請を受けました。十三億を超える全体人口の半分がここに属しているのですから、ものすごい団体です。婦女連合会は四十年になるというのですが、今が絶頂の全盛時代だというのです。そのレベルであれば背景も大変なものです。共産党は、主に副責任者が全体を調整します。その招請晩餐会に副責任者が来てお母様を歓迎するなど、招請晩餐会はとても良かったというのです。宗教について知らない立場で、最初は互いにぎこちなかったのですが、最後はとても仲良くなり、歌も歌うなど、良い雰囲気でした。きょうの大会にも、大きな関心と期待をもって参席したでしょう。
24 アメリカとドイツを含めて七ヵ国で「世界平和女性連合」の大会をしました。そして、ロシアでも大会を終え、これからオセアニアでも大会をしなければなりません。お父様が行かなくても、オセアニアまで連結させるのです。お母様がこのようにすることによって、四十七年前にキリスト教文化圏が新郎の前に責任を果たせなかったことを、新郎と新婦が責任を果たした勝利的な基盤を中心として再び連結させることができます。そうすることによって、自由世界が生き返るのです。
25 「世界平和女性連合」のフィリピン大会は、全国的な規模でした。機関要員たちとフィリピンの中心メンバーたちを含めて、五百人が参席しました。元長官や現職の長官、長官夫人なども七十人以上参席したというのです。フィリピン全体が動いた大会でした。
その人たちは、今までの私たちの活動をすべて知っていたのです。日本で開催された「世界平和女性連合」の大会から始まり、今まで私たちがやってきた各国の大会について、自分たちの大使館を通して全面的に研究したはずです。今や、そのような時代に入ってきました。
26 フィリピン大会の日程に合わせ、ニューヨークからロサンゼルスへ行き、マニラ行きの飛行機に乗りました。飛行機の中で少し眠りについたのですが、私(お母様)が赤ん坊にお乳をあげている夢を見ました。とても目鼻立ちのくつきりとした、かわいい子でした。夢の中で「私はもう赤ん坊を生む年齢ではないのに」と思いましたが、赤ん坊がお乳を欲しがるのであげたのです。
空港に到着して飛行機を降り、その夢のことをすっかり忘れていたのですが、ちょうどその日がカトリックの記念日でした。そこでは、聖母マリヤが顕現すると信じています。正にその日が、「あなたはみごもって男の子を産むでしょう」(ルカ一・三一)とマリヤが天使ガブリエルから啓示を受けた日だとして、カトリック教徒たちが記念していたのです。ちょうど、大会が開かれる日が、その日でした。この日、大会に参席した貴賓の中の一人は、市内に貼られたポスターに載っていた黄色いチョゴリ姿の私の写真を見て、「この方がマリヤの使命を果たす方だ」と思い、深く感動したというのです。
第三節 真のお母様の責任完遂と勝利
真のお母様の責任完遂
真のお父様は、一九九〇年三月二十七日、アメリカで挙行された第三十一回「真の父母の日」記念礼拝において、「女性全体解放圏」を宣布され、真のお母様を第二教主として発表された。これは、真のお母様が真のお父様と共に、すべての摂理を共同で導いてこられ、復帰摂理を完成するに当たって勝利されたことを天下に公表するものであり、真の母として完成実体を備えるようになったことを意味する。
1 第四次アダム圏時代を発表しましたが、カインとアベルを中心とした母の責任は果たしました。ですから、お父様のあらゆるものを連結してあげなければなりません。それが母子協助時代です。
母子協助時代から父子協助時代に連結してこそ、祝福を受けた家庭が父母様の家庭に従って入っていくことができます。ですから、母子協助、父子協助をして解放されるのです。
男性たちは、今まで天のみ前に協助できずに反対しました。国を踏み越え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従することによって、世界を越え、天上まで越えていくのです。今まではそのような立場に立てませんでした。母子協助時代にお母様を中心として勝利した基盤の上に、父子協助時代を迎えなければなりません。今、このような位置にまで来たというのです。
2 お母様は苦労しました。今ではもう、どこに立てても心配がありません。これまで多くの苦労をしました。世界を巡りながら、難しいこともたくさん感じたと思いますが、峠をすべて越えました。それがすべて教材になりました。また、私が多くの大会をしましたが、真のお母様は、日本の集会を模範的にやり遂げました。かなり良い成果を挙げたと思います。
もともとお母様は、そのような何かがあります。おとなしく見えても、大胆なところがあります。お母様がそのようにためらうことなく、聴衆たちを包み込んでまとめてしまうとは思わなかったでしょう。お父様の代身の第二教主という名を付けてあげたのですが、「その名を訳もなく付けたのではないのだなあ!お父様はよく分かって付けたのだなあ!」と感じるでしょう。数年かかる基盤を、一気に築いたのです。皆さんも、お母様以上にしなければならない責任があります
3 今ではもう、お父様が一人でいても父母様の代身であり、お母様が一人でいても父母様の代身です。「お父様が七十を越えたので、後継者が出てこないのか」という話はやめなさいというのです。父母が生きていて、私の息子、娘たちがいます。心配することはありません。お母様や息子、娘たちは、統一教会の食口たちより、神様の絶対愛を中心としてために生きることにおいて先頭に立たなければなりません。これを今から肝に銘じなければならないのです。そのような観念をもたなければなりません。
それで今後、私たちの後代に過ちがあったり、原則から外れたりすることがあれば、私たちの家庭会議を通して新たに決定を下し、これを立て直すシステムができるでしょう。もう心配ないというのです。ですから、お父様が第一教主であり、お母様は第二教主です。今までは女性たちが男性に付いてきましたが、これからは水平です。
4 今まで「七・一節」、「七・八節」、「七・九節」、「七・十節」を宣布し、二〇〇三年七月十三日に蕩減時代終結宣布をしました。そうすることによって、復帰摂理のあらゆるものが完結したのです。神様が霊肉を中心として、父母の位置に出ていくようになったということです。
今回、蕩減時代の復帰を通して(勝利を)お返しすることによって、お母様が現れたのです。霊肉を中心とした一体的創造理想が地上と天上で完結し、父母の聖婚式と入籍式が可能になることによって、地上世界も聖婚式と子女の出生届が可能だというのです。まだ創造理想が完結していないので、再臨を霊的にしてはいけません。今から、お母様が現れなければなりません。
体をまとって、霊界で父母の位置に立つことによって、初めて父母が入ります。神様は心的な父母になり、真の父母が体的な父母になって、神様の実体をまとって天の国に入ってくとき、その息子、娘がすべて付いて入っていくのです。
5 神様には、超宗教、超政治、超国家、超NGO、超世界の一つの国を成し遂げようというみ旨がありました。そのみ旨のためにメシヤを送ってくださったのですが、それはイスラエル民族に対する天の約束があったからです。そのメシヤは、アダム完成者として来て、失ってしまったエバを取り戻さなければなりません。そのために、国家的基準でアダム家庭が失敗して失ってしまったエバの基準を立てなければならないのです。そのような基準を立てることによって、家庭基盤の上で民族を越え、国家的基盤の上で勝利の覇権を立てるようになったのです。
エデンで理想としていた神様の愛の主権を復帰しようというすべてのみ旨が、このように悲しく暗い世界へと転がり落ちてしまいましたが、ただ一人、真っ暗闇の中にいても、僕の僕の立場から僕の立場、養子の立場、庶子の立場、直系の子女の立場まで経て、母を捜して立て、父母の立場まで備えました。そのようにして、カイン・アベルの共産圏と民主世界を収拾し、これを抱いて、本然の父である真の父母に奉献してさしあげなければならないのが、母であるエバの使命です。
そのようなエバの使命を中心として、すべての民主世界の自由環境を破綻させるサタン圏の主権と闘い、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界の克服までしました。世界的限界線を越えてそのように克服することによって、お母様が再び出産の苦労をして、この天地間に勝利した母として完成した実体を備え、天の国の王権を受け継ぐことのできる天一国を開門するようになりました。