真の父母経 第357話
第二節 真のお母様の世界巡回
韓国・日本大会
「世界平和女性連合」の韓国二十一市・道大会が、一九九二年五月十一日、仁川を皮切りに、六月二日まで、二十一ヵ都市で開かれ、続いて、全国的な基盤造成のための韓国全土の市・郡・区大会も、六月十日から三十日まで、四十ヵ地域で開催された。真のお母様は、大会で「理想世界の主役となる女性」という題名の基調演説をされた。続いて、一九九二年九月二十四日から十月六日まで、日本の主要十ヵ都市で「世界平和女性連合」の大会を開催された。
1 私は、七十年の生涯をかけて基盤を築いてきました。私が築いたそのすべてのものを、七ヵ月間でお母様に相続させてあげるのです。お父様が築いた基盤を、女性解放とともに、お母様に伝授してあげるのです。七十年の間に築いた実績を、七ヵ月の間に伝授してあげるというのです。一九九二年四月十日から始めて、五月、六月、七月、八月、九月、十月、十月になれば、「世界平和女性連合」の大会が終わります
すべての女性を解放してあげようとしているのです。女性が解放されなければなりません。
2 「世界平和女性連合」創設大会を行った一ヵ月後の五月十一日から、「世界平和女性連合」韓国二十一ヵ市・道大会を行っているのですが、「二十一ヵ都市の体育館という体育館は、すべて満員にしなければならない」と言いました。その時は、誰も信じることができませんでした。「これから農繁期なのに、田舎に行って誰に恥をかかせようと、あのようにするのか」と言ったのです。
しかし、祝福家庭の十家庭が一万七千人を集めた地域もありました。それは自分たちがしたのではありません。霊界でしてくれたのです。畑を耕して種を蒔かなければならない春の季節です。この時をよく利用しなければなりません。もう種をすべて蒔いておきました。今は、門前の肥えた土地に種を蒔いておいたのと同じです。
これからは、山の頂上や谷間にある田畑にも種を蒔こうというのです。それは、皆さんにもすべてできることです。一区画でも土地があれば、そこにも種を植えなければなりません。
3 「世界平和女性連合」の大会を、今まで二十一の地域で開催しました。市、郡、区の二百五十ヵ所の中で、お母様が四十ヵ所で大会をします。お母様を中心として四十日間、大会をするのです。お母様が四十ヵ都市を成功裏に終えたならば、残りの都は、皆さんが死力を尽くして成功させなければなりません。国を救うためには、そのようにしなければならないのです。そのままで国が救われるわけではありません。救うことができるように犠牲的代価を払わなければなりません。
4 お母様は、天使長である男性たちの目には美の対象です。エデンの園で、天使長がエバに付いていったのと同じように、男性たちが反対できない位置に入っていくのです。ですから、お母様が二十一ヵ都市を含め、六十数ヵ都市を巡回するとき男性たちの中でお母様に反対する人はいませんでした。そのお母様を歓迎する立場に立てば、天の側の天使長、反対しない天使長圏の環境に接することができるようになるのです。さらに、お母様に対する素晴らしい評判が立ったというのです。
そして、壇上に立てば、互いにたたえるのです。お母様が「世界平和女性連合」の総裁になったというのは、お母様が全世界の前に女性の代表として登場したということです。これによって、霊界にいるすべての女性と、地上にいるすべての女性が、お母様を女王として迎える運動が起きるのです。
5 神様が「女性解放運動をやりなさい」とおっしゃったので、お父様がお母様に侍って回りながら「世界平和女性連合」の大会を行いました。アメリカから帰ってきて家に入ってみると、夜の十一時になっていました。そして、食口たちを集めて話をしていると、十二時二十分になったのです。疲れていてもその時間に出発し、大会が開かれる場所に、早朝三時半に到着しました。
それは、僕が行く道であって、主人が行く道ではありません。家で休んで朝に出発しても余裕があるのに、なぜ夜中に行ったのでしょうか。車の事故が起きて転がり落ちそうにもなりました。何の得があってそのようにするのでしょうか。
私がするように、世界の男性たちも妻に侍りなさいと教えてあげるのです。これからは、女性たちが定着しなければならない時が来るので、そのような伝統を立てるために、そのようにしたというのです。
6 一九九二年九月二十四日、日本の東京ドームで「世界平和女性連合」の大会をするとき、五万人以上が集まりました。韓国ではありません。日本の真ん中に入っていって日本語で講演するというので、食口たちは信じませんでした。ところが、お母様が日本語で講演するのを聞いてみると、発音がとてもはっきりしているというのです。
ですから、一、二行読むと拍手をするのです。日本語がよく分からない人が(講演を)すると思っているので、「どこが違うか、どこが違うか」と思いながら、一言一言読んでいくたびにすべて復唱していくのです。全員が一つの心情になって講演を聞き終えると、「とても上手だった」と感服する声が上がり、聴衆が立ち上がって拍手を送るのです。それが最初の大会でした。その次に、十ヵ都市を完全に席巻しました。これが感動的だったのです。
7 「世界平和女性連合」の大会で、何のためにお母様が日本語で演説し、英語で演説したのでしょうか。真の父母が息子、娘と通じ合おうとすれば、日本語でなければ通じないので仕方がありません。準備をしなければなりません。英語圏では、英語で通じなければなりません。代表的な息子、娘に会わなければならないのです。
孤児という名がなくなります。孤児が母親を探し出したことになるのです。孤児になり、盗賊に引っ張られていってその世界に染まっていたのですが、お母様に出会うことによって救われるのです。ですから、お母様が日本語で講演したのは、驚くべきことです。
天の側から見るとき、日本の国民は称賛しなければなりません。孤児になった息子、娘が知らないことを、お母様が日本語を学んででも伝えようとするのは驚くべきことだというのです。それは、本然の母でなければ不可能です。偽りの母であれば、言葉が通じないとき、それができるでしょうか。自分の息子、娘であることが分かれば、言葉を学んででも、それを教えてあげなければなりません。それが父母の愛の心情圏です。
8 「世界平和女性連合」の日本・東京ドーム大会において、「アジア平和女性連合」創立の代表者が出てきてお母様を紹介しました。日本の特記事項とは何でしょうか。あらゆる国が先進国の行く道に従っていこうとするので、日本で起きることは、全世界のテレビ放送で伝えられます。自分の国だけが世界から遅れてはいけないと考えるからです。
それで、日本の女性連合の大会には、世界各国が多大な関心をもったのです。最高の先進国で女性連合運動をするので、各国が注目しました。党をもっている人や政治に携わる人が選挙基盤を築こうとするとき、女性連合のような団体はもっていません。ですから、すべて連絡を取らざるを得ないのです。お母様の大会のニュースがAP通信を通して世界的に伝わりました。そうして、六大州で、すべて知られるようになったのです