真の父母経 第350話

「天地父母天宙安息圏(七・八節)」宣布(一九九七・八・九、九里中央修練院)

7   東洋と西洋の文化全体を失い、南北の統一世界を中心として、万国の中心国家であるべき祖国の地を失い、祝福を完成して、あなたの一族が天の一族とならなければならない、その血族の子女たちが、二分されなければならない立場に立ちました。それゆえに、再び共産主義と民主主義を中心として二分された闘いを経て、四十年間、再び復帰の道を歩むしかなかった歴史的な事実を、統一の群れは知っております。

この四十年の期間は、摂理史の四千年に代わる期間であるがゆえに、キリスト教とキリスト教国家、あるいは宗教と宗教信仰を中心としたあらゆる人々に主権を行使し続けてきたサタン世界と全世界が一つになって、主権国家とあなたのみ旨に反対し、来られる真の父母を攻撃した、四十年歴史に対する(天の)お父様の悲しみを誰も知りませんでした。ただ一人、ただ一人、ただ一人この道を開拓してこられたお父様の指導のもと、あなたの個人的な安息所を備えるための闘い、夫婦の安息所を備えるための闘い、家庭的な安息所を備えるための闘い、氏族的な安息所を備えるための闘い、国家的、世界的、天宙的な安息所を備えるための闘いに勝利し、あなたが自由自在にお過ごしになることのできる、創造理想的な自由環境を開拓するための受難の四十年歴史を経てきて、今や峠をすべて越えました。そのことによってきょう、真の父母を中心として、天宙安息圏を宣布できる驚くべき時代を迎えました。

8   きょうこの日は、この息子が七十七歳を迎えた日であり、一九九七年七月七日七時七分七秒を中心として、七数を八回連結させることのできる焦点を合わせて、七数と八数を越えることができ、安息年と再出発の数を連結させることができる日です。ですから、統一家のすべての群れは、今から天の権威と愛の伝統を受け継いだ家庭を中心として天に侍り、国家を中心として天を安息させ、世界を中心として天を安息させ、天宙を中心として天を安息させることによって、神様と真の父母様が自由に顕現できる安息的基盤が、家庭から天宙まで立てられました。そうして、神様と一体となることのできる一つの地上天国と天上天国の王権が、一時に樹立される限界線を越える時を迎えさせることによって、これを成就するようになりました。

9   今や真の父母の家庭から、悲しみの涙を流したその涙の跡が消える時代がやって来ました。あなたの解放を願い、父母様の家庭から万国に顕現なさるときに、滞りなく行き来できる、愛する子女たちと、愛する国と、愛する世界と、愛する天宙を、創造理想の特権的な最高の頂上で自由に備えられる顕現を、真の父母のみ名によって宣布するとともに、あなたの解怨成就の全幅の解放を宣布いたしますので、受け入れてくださることを切にお願い申し上げます。そうして、天地父母天宙解放圏を宣布するこの時間を喜んでお受け取りください。天からこれを宣布してください。天上世界と地上の統一圏に勝利の旗を高くお掲げください。

10  神様は安息の家を失ってしまいました。ですから、堕落した人類の理想家庭を探し求めるのは、神様の安息の家を取り戻すことです。この安息の家は、何を中心として形成されるのでしょうか。真の愛を中心とした、真の父母と真の子女、すなわち真の家庭を中心として形成されます。それで、家庭が中心だというのです。

家庭を中心として一族ができなければなりません。統一教会員たちは、家庭を中心とした一族のメシヤ、氏族メシヤにならなければならないのです。家庭では、家庭的メシヤにならなければなりません。家庭的メシヤ、氏族メシヤになり、国家を形成すれば国家メシヤになり、世界的メシヤに連結するのです。そこから地上天国が形成されます。

安息は個人から全世界、天の国の果てまで、神様が行ってどこでも休むことができなければなりません。休むためにとどまる所が家庭であれば、そこで個人と夫婦と息子、娘全体が神様をお迎えして喜ぶのです。

11  天が安息圏を宣布したので、世界的な三万双、三十六万双、三百六十万双を中心として三千六百万双、三億六千万双の祝福をするのです。三億六千万双が分水嶺でした。ですから、この峠を越えることによって、世界の全人類は一つの家庭になるのです。

アダム家庭でそれを成就できずに失ったので、国家でこれを成し遂げようとし、世界でこれを成し遂げようとしたのですが、父母様を中心として家庭で勝利し、国で勝利し、世界の版図で勝利したすべてのものを中心として、初めて全人類が解放圏に入るのです。

ここで重要なのは、これから世界的家庭時代を迎えて、世界的家庭が天地を代表できる家庭の時代に入っていくということです。これは、真の父母が個人的に勝利し、家庭、氏族、民族、国家、世界的にサタン世界と闘って勝ったので、天が自由版図の上に立ち、どの村に行っても、どの国に行っても、祝福が自由化される時代が目の前に来たということです。

成約時代と天上・地上天国完成宣布(一九九九・四・一一、アメリカ、イースト・ガーデン)

12  アメリカは、父母の前に長子ではありませんでした。一番反対する放蕩者の立場にいたアメリカですが、父母様が第二次世界大戦で勝利したイギリスとアメリカの位置を取り戻してあげることによって、長子権を回復しました。ですから、父母と長子が一つになりました。この基盤の上で行われるのが、真の家庭世界化前進大会の巡回講演です。

それで、聖人たちも地上に任地を決めて配置しました。真の父母の名で、彼らを任地に配置したというのです。その霊人全体を動員して、韓国もみ旨の前から遠ざかり、日本もみ旨の前から遠ざかり、アメリカもみ旨の前に未完成段階にいるのを、一九九九年二月七日に韓国で三億六千万双の国際祝福式をすることによって、初めてここですべて父母様が責任をもつのです。

霊界で失敗したあらゆることと、地上の選民国家が果たせなかった責任のすべてを、父母様が直接責任をもち、韓国と日本とアメリカを結束して着陸させたのが、一九九九年二月七日の国際祝福式でした。そうして、再び定着できる基盤を世界的に拡大するために、お父様が韓国の八ヵ所で巡回講演をして、その次に、日本とアメリカはお母様が責任をもって巡回講演をしたのです。ですから、日本で十六ヵ都市、アメリカで二十四ヵ都市など、世界で合わせて八十ヵ都市での大会をすべて終えました。

13  父母と子女が失敗したすべてのことを、初めて父母様が再び責任をもって成し遂げました。神様もできず、キリスト教もできなかったことを、初めて父母様が責任をもち、再び着地できる基盤を築くために歩んだのです。

ですから、韓国の勝利、日本の勝利、アメリカの勝利をもって、長子権を中心として、キリスト教文化圏が一九四五年に責任を果たせず、今までの荒野四十年家庭カナン復帰路程においても失敗したので、そのすべてのことに父母様が責任をもち、全権を握って処理して、カイン文明世界三十四ヵ国を中心とした地上に定着させるのです。このような決定をするためのものが、一九九九年の「真のお母様真の家庭世界化前進大会」の巡回路程です。

これを、世界に植えなければならないというのです。韓国まで合わせれば三十四ヵ国です。イエス様は三十四歳で国を探し出して世界に越えていくべきでしたが、失敗したので、これをすべて清算し、世界に基盤を拡張する時だというのです。

Atsuki Imamura