真の父母経 第349話

第二節   主要な宣布式と成約摂理の展開

真の父母様は、一九九三年一月三日、成約時代の開幕を宣布されたのち、「八・一節」の宣布、「世界平和統一家庭連合」定着と蕩減解消宣布、天地父母天宙安息圏(七・八節)宣布、成約時代と天上・地上天国完成宣布、天地父母天宙勝利祝賀宣布、天地父母天宙統一解放圏(九・九節)宣布、天地父母天宙統一解放式(三・十節)宣布、自分の家庭の名前で報告祈祷する時代宣布、「双十節」宣布、総天宙祝福解放日宣布、真の父母様の摂理観的責任完遂宣布を通し、成約摂理を完成、完結、完了された。真の父母様は、このような一連の宣布を通し、新千年紀を迎えて展開される天宙平和統一国の摂理を準備されたのである。

「八・一節」宣布(一九九三・八・一、アメリカ、ベルベディア修練所)

1   家庭が第一です。家庭には三代がいなければなりません。祖父母と父母は、王と女王の位置です。次の世代は、将来、王になる王子と王女です。真の父母の理想を中心として家庭を立てるのです。何ものも、それを動かすことはできません。永遠に定着するのです。なぜでしょうか。太陽が昇れば、あらゆる被造物は、その昇る太陽に向かうようになっています。同じことです。

アメリカの万物が真の父母を仰ぎ、一つになろうとするのです。言葉だけではなく、実際にそうです。それで、アメリカの五十の州に勝利の基盤を築き、神様が祝福したあらゆるその根、個人基盤、家庭基盤、氏族、民族、国家、世界、天宙の基盤を、けさ神様と真の父母が一つになってイースト・ガーデンに向けさせるのです。そのように一つになる式が、八月一日のこの式です。八月の八数は再出発数です。記念日です。今から統一教会の時代だということを宣布するのです。

2   イスラエル民族がカナンの福地に入るとき、責任を果たせなかった一世たちは、すべて荒野で倒れました。お父様が今まで四十年間したこととは何でしょうか。統一教会や世界全体が未完成圏内にとどまっているのですが、「完成の立場に立った」と言えるようにしようとすれば、すべて掃いてしまわなければなりません。第一次イスラエル民族を掃いてしまったのと同じように、そのような立場で、お父様が先頭で責任をもって、失ったキリスト教文化圏を復帰したのです。天使長がエバを引っ張って地獄に行き、天使長とエバが一つになってアダムを引っ張っていったことを世界的版図で蕩減復帰しました。

キリスト教文化圏がお父様と一つになれなかったのは、洗礼ヨハネがイエス様と一つになれなかったことと同じです。ですからお父様は、荒野に追われ、四千年の歴史、創世記以降のあらゆる歴史を蕩減したのです。ヤコブ家庭から民族を中心としたモーセ、イエス様を中心とした百二十門徒その次にお父様を中心とした百六十の宣教国、このすべてのものを蕩減復帰しなければならないというのです。

お父様が全体に責任をもったので、このような立場で、天がキリスト教を失い、自由世界を失ってしまったことを、責任をもって取り戻さなければならないのです。それで、これを「還国時代」とし、八月一日を「還故国の日」と宣布しました。このような時になるので、戻っていくためには、必ず失ったキリスト教文化圏、新婦圏を取り戻さなければならないのです。

「世界平和統一家庭連合」の定着と蕩減解消宣布(一九九六・一一・一、ウルグアイ、モンテビデオ)

3   一九五二年から四十年間ですべてのことを蕩減し、一九九二年に女性解放の基盤の上で、お母様をお父様の横に、対等な位置に立てました。その時からお父様の権限を、お母様に譲り渡すのです。三年から四年以内にお母様に譲り渡すというのです。その道を歩んでいます。

一九九七年までに、すべて清算しなければなりません。それで急ぐのです。やり残せば問題が起きます。このようにして「世界平和統一家庭連合」が定着できる基盤を築き、蕩減解消宣布式までしなければならないのです。

4   お母様が世界的メシヤ基準で、氏族メシヤ基準と家庭的メシヤ基準を連結できる地がありません。ですから、イエス様が洗礼ヨハネによって失った三十三年の生涯を代表する三十三人を立て、その国の主体と対象を結びつけるのです。このようにして、お母様が、行くことのできる橋を架けるというのです。それで、お母様が南米からアメリカ、日本、韓国まで行くに当たって、三十三人を中心として、広々とした大平原のようになっていたものを連結させました。

お母様をお迎えするのに、あらゆる精誠を尽くしたので、南米ですべてのことが成し遂げられるようになりました。南米が問題だったのですが、そのように成し遂げられました。北米には今、私たちが築いた基盤があるので、いつ行っても、集会(をすること)は問題ありません。カイン・アベルの十六ヵ国を中心として、これが三十二数なのですが、お母様まで含めれば三十三数と同じになります。家庭的メシヤ圏、氏族メシヤ圏、国家(的)メシヤ圏をすべて成し遂げて、世界的メシヤ圏が地で循環できる基準ができているので、世界の家庭が初めてこの地上に着地できる時が来たというのです。

ですから、一九九六年七月三十日、アメリカのワシントンDCで、「世界平和統一家庭連合」の創設大会をするようになりました。八月一日以降、三ヵ月と一日目である十一月一日に「世界平和統一家庭連合」の定着と蕩減解消宣布式を行いました。このようにすることによって、全世界の家庭は、放っておいても統一教会を訪ねてきて、「祝福を受ける」と言う運勢に入るのです。

5   今まで私たちは、エデンを復帰してきました。言い換えれば、エデンにおいて、家庭を中心として、失った長子権、父母権、王権を世界的に拡大させて、均衡な平準化と水平線を形成した中で、神様を中心として家庭を再度編成し、個人時代から家庭時代、氏族、民族、国家、世界、天宙時代まで、直線上に立ててきたのです。体と心が一つになるのと同じように統一されなければなりません。そうすれば、神様が個人時代から家庭時代、氏族時代、民族時代、国家時代、どこでも自由に往来できるのです。

ところが、サタンが反対できる条件が成立しているので、父母様が「世界平和統一家庭連合」の定着、数多くの家庭の定着と蕩減解消式を宣布したのです。

6   (皆さんの)父母以上に真の父母に侍り、真の父母から祝福を受けることによって、初めて真の父母が勝利したものを相続することができます。真の父母が勝利したものをその息子、娘が相続できる権限は、サタンも、神様も否定できないというのです。それが蕩減解消です。「世界平和統一家庭連合」が定着して、真の父母を父母として侍り、絶対家庭で孝子、忠臣、聖人、聖子になり得る愛をもって一体になった息子、娘になるとき、初めて、真の父母が完全に勝利したもの、すなわち、神様の全権を相続できるというのです。

Atsuki Imamura