真の父母経 第327話

総解怨秋夕節(二〇〇〇・九・一二、アメリカ、イースト・ガーデン)

27  「二〇〇〇年総解怨秋夕節」とは何でしょうか。本来は、自分の先祖たちを崇拝し、先祖の運勢を受けてそれを横的に広げていくことが創造理想です。これが堕落によって逆さまになりました。そうして、墓ができたのです。平面的立場のふたができました。

聖書を見れば、「終わりの日」には、「キリストにあって死んだ人々がよみがえる」とあります。彼らが解放されなければなりません。これは、そのような式です。霊界も上、中、下になっており、地獄も上、中、下になっていて、横的にすべて分かれているのですが、堕落することによって塀ができました。これをすべて撤廃しなければなりません。ですから、私が八十歳になって初めて迎える秋夕に、この先祖たち全体を解放してあげなければなりません。

28  再臨主は、サタン世界から見れば最後に出てきた天の人です。アベルの中で、長子権、父母権、王権をもった最後の人だというのです。この方がすべてのみ旨を成就したので、霊界から肉界まで、墓のようなものを取り除かなければなりません。縦的にもそうであり、横的にも八段階、八定式を中心として、塞がっていたすべてを総体的に開け放ってしまわなければなりません。それで、八十歳になる二〇〇〇年の秋夕であるきょうを期して、全体を代表する一つの限界線をもって、これを連結するのです。祝福を受けた家庭を中心として連結するのです。

偽りの結婚をすることによって覆われたものを、真の父母の祝福を受けた恵沢圏を中心として、個人時代、家庭時代、氏族時代、民族時代、国家時代、旧約時代、新約時代、成約時代を過ぎ、地上と天上の統一的な祝福圏を完成して、解放圏を広げておくことによって、この全体を開いてあげなければなりません。

第四次アダム圏心情世界が祝福家庭を中心として、父母様により出発するのです。ですから、今からは祈祷時代ではなく、報告時代になります。

霊界統一解放式宣布(二〇〇〇・一〇・一四、天宙清平修錬苑)

29  二〇〇〇年十月十四日、霊界統一解放式を挙行してからは、霊界祝福を受けた人々の相対となる人々が地上に来ることもでき、地上で祈れば、霊界と通ずる時代に入るようになります。一緒に生活することを許したのです。そのためには、志が同じでなければならず、思想が同じでなければなりません。ですから、祝福家庭を中心とした霊界と肉界が一つの体制になるのです。真の父母が地上において成し遂げたものを霊界に連結させることによって、そのようになるのです。先祖である霊界の人々は、天使長の立場だからです。

本来なら、堕落した天使長圏内の先祖たちは祝福を受けることができません。しかし、祝福を受けた家庭は、地上にいるアダムの子孫、地上の完成したアダムである真の父母を中心とした血族の関係を中心として見るとき、同じ血統の関係になったのですが、霊界の人々は先に逝ったので、天使長の立場にいる祝福を受けた家庭になるのです。

ですから、これから統一的な儀式をすることによって、どのようなことが起きるのでしょうか。霊界の先祖たちが地上に来て、祝福を受けた家庭を協助できる時代に入ってくるのです。天使長がアダム家庭を育て、天に侍りながら入っていくのと同じように、霊界祝福を受けた先祖の家庭が地上に来て、祝福家庭を保護するようになるというのです。それゆえ、祝福家庭の個人や家庭、氏族を、世界圏内のサタンの子孫たちがむやみに打つことはできないのです。

30  今や、ずたずたに裂かれた霊界と肉界が、一つになって関係を結びます。以北(北朝鮮)の興南監獄出監五十年を越えながら、峠を越えていくのです。それゆえ、霊界統一解放式をしました。これは、霊界に行った父母様の子女たちが祝福を受けた家庭として、祝福を受けた五大聖人の家庭と一つになり、解放の新しい地上天国の大革命時代に入ることを宣布した内容です。五大聖人と父母様の子女たちと祝福家庭が和合して、霊界統一解放式を行いました。家庭を築かなければ、統一ができません。

楽園・地獄撤廃と天国入籍宣布の日(二〇〇〇・一二・三、ウルグアイ、プンタ・デル・エステ)

31  天のみ旨に従って編成された家庭の連体(有機的に連帯し合っている関係)がどれほど貴く、自分たち個々人は個人のために存在するのではなくて、天地全体のために存在する代表的な家庭として、天の祝福の縁が、万世の自分の血族を通して関係していることを知らなければなりません。そのような祝福の縁を通して、近親や遠戚を一つにして、神様御自身の愛の一つの肢体になると同時に、一つの愛の木となるのと同じように、根と幹と芽を中心として、万民がすべての枝になり、愛の花を咲かせて実を結ばなければなりません。

この結実を全天地いっぱいに満たし、解放の天国を完成すべき家庭理想が、神様の名と真の父母の名を中心として、天上世界と地上世界に定着するに当たって、影のない「正午定着」という標語を中心として、今や地上世界と天上世界に神様の悲しみの基盤となっていた楽園と地獄を撤廃するこの時間をもちますので、(天の)お父様、喜んでお受けください。

真の父母と真の父母の家庭、一族、聖人たちと、聖人たちを中心としたすべての宗派の解放を宣言し、サタン世界の魁首だったルーシェルが屈服することによって、その勢力が反対していたすべての基地を、宗教圏内のあらゆる祝福家庭が受け取るようになりました。そうして、天の方向を中心として、一つの主流に従い、神様の心情を中心とした玉座から地上の王宮まで連結させることができる祝福の時代を迎えた解放の恩賜を手にすることによって、地上世界と天上世界の楽園と地獄を解放し、天国に連結できる直行の行路を開拓するこの時間になりましたので、お父様、祝福してください。

32  殺人鬼たちの祝福を断行したお父様は、偉大な知略家です。それを断行することは神様もできません。誰も考えなかったことを、原則を中心として行うのです。私が砕けていくか、誰が砕けていくか、このままうまくいくかいかないかを見てみようというのです。そのようにしたので、うまく行くのです。それで、二〇〇〇年十二月三日に、楽園と地獄を撤廃しました。

それをどのように撤廃したのでしょうか。地獄の門をすべて開いておき、楽園の門、天国の門まですべて開いておいたのですが、その群れが遮られてしまっているので、彼らをすべて祝福してあげました。祝福してあげたので宗教圏が撤廃され、宗教圏が撤廃されたので、その底にあった地獄圏が楽園に上がってくるのです。楽園も撤廃してなくなるので、天国と通ずるという話になります。

ですから、お父様が先頭に立てば、神様がためらわずに、地獄でも天国でも、どこでも思いどおりに行くのです。縦的基準でのみ行ったり来たりしていた神様が、お父様に付いて世界を思いどおりに回ることができるというのです。そのように、思いどおりに行ったり来たりできるように道を開いておいたので、愛によって水平になります。天国の理念も地獄の理念も、天国の愛を中心として水平に浸れる時が来たのです。水がたまって占領する時が来たというのです。自由解放圏に来たので、神様までも解放しなければなりません。神様までも、本然の位置に定着しなければなりません。

33  二〇〇〇年末までに、霊界の宗教圏をすべて祝福してあげるようになっています。そのような基盤があるので、地獄を解放することができるのです。また、楽園を解放することができます。楽園と地獄をどのように、いかなる道理で解放するかというのです。宗教圏を解放し、地獄までも門を開くのです。真の父母には地獄の門がありません。真の父母には楽園がありません。真の父母は天国にのみ行くことができるのですが、反対する基準は、ある限界線の圏内にあります。サタンの権限内にあるときは反対しますが、その権限を越えるようになれば、サタンが力を行使できないのです。それが国連です。

国連は、世界国家の頂上クラスです。ですから、超宗教・超国家・超国連主義を主張するのです。それが「真の父母主義」であり「神主義」です。真の父母がサタンの宗教圏の下にいなければならないのでしょうか。真の父母が国家圏の下にいなければならないのでしょうか。真の父母が国連圏の下にいなければならないのでしょうか。ですから、超宗教、超国家、超国連主義です。一番頂上に上がってきたというのです。真の父母と「神主義」を一つにした主義が、絶対的にために生きる愛主義です。そうすれば、すべて終わるのです。絶対的にために生きる父母主義、「真の父母主義」です。そうすれば世界は、すべてその懐に溶け込んでいくのです。すべて消化されるのです。

Atsuki Imamura