真の父母経 第323話

第三節   霊肉界一体時代の主要な宣布儀式

主要な宣布儀式とその意味

真の父母様は、生涯を通して、数多くの実体的蕩減条件を立てて勝利し、霊界を解放して統一された。この過程で行われた多くの段階的な宣布の儀式は、復帰摂理を締めくくり、神様を解放してさしあげるところに重点を置いて成し遂げられたものである。特に、一九九一年七月一日の「神様祝福永遠宣布式(七・一節)」以後、神様と一心、一体、一和を成し遂げるまでの路程は、それこそ、血と汗と涙の「天路歴程」(天国に向かって歩む道)であった。

一九九七年十一月二十九日の四千万双国際祝福結婚式を通して、霊人祝福式を挙行することにより、この年の十二月一日、霊界祝福開門を宣布され、一九九八年五月十五日、地獄解放と天国開門を発表された。それとともに、この年の六月二日、「霊界で原理を教育できる体勢を整えなければならない」と語られ、六月十三日の三億六千万双の一次祝福式を期して、聖人と殺人鬼を一緒に祝福してくださり、霊肉界統一祝福式を宣布されたのである。これにより、一九九九年二月十二日、直系先祖解怨式を始められ、三月二十一日のサタン自然屈伏の日宣布と五月十四日の天宙解放式に続き、九月九日、天地父母天宙統一解放を意味する「九・九節」を宣布することにより、サタンによって塞がっていた地上と天上の塀を崩された。そして、翌日の九月十日十時十分、すなわち「三・十節」を通して、「天の側に一から十までの数を奉献することにより、旧約・新約・成約時代を蕩減復帰し、完全に清算する」と宣言されたのである。続いて十月二十三日に総天宙祝福解放日、十月二十四日に第四次アダム圏時代到来を宣布することにより、神様と一体になった完全なアダムの位置で、十一月七日に天城旺臨宮殿を奉献し、一九九九年十二月十二日には先祖祝福式を始められたのに続き、二〇〇〇年六月二十九日に天宙還元式を宣布された。そのような基盤の上で、二〇〇一年一月十三日に神様王権即位式を挙行するようになったのである。

また、二〇〇四年四月十日の天使世界解放釈放宣布と、五月五日の「双合十勝日」を通して、後天時代の出発を宣布したあと、二〇〇五年九月十二日に「天宙平和連合」を創設し、二〇〇六年六月十三日に天宙平和の王真の父母様天正宮博物舘入宮および戴冠式を挙行された。真の父母様は、このような基盤の上に、二〇〇七年四月三日から世界巡回講演を通して、天宙平和神文明開闢時代を宣布され、二〇一〇年七月八日以降、数十回にわたって進められた天地人真の父母定着実体み言宣布大会で、神様の実体として神様と完全一体を成し遂げ、神様の完成を実現できるようになったことを宣言された。

また、二〇一一年天暦七月三日、「摂理的最終目的成る」という発表とともに、この年の十一月十七、十八日を「天一国最大勝利記念日」として宣布することにより、すべての神様の復帰摂理を完成、完結、完了したことを、満天下に公表されたのである。

1   イエス様がローマの元老院に行って、「私がメシヤだ!」と宣布したならば、迫害を受けません。ローマから反対される以上の世界的版図ができるので、反対できないのです。反対すれば、それ自体が制裁を受けます。ですから、宣布をしなければなりません。宣布をしなければ、上がる途中で落ちていきます。それゆえ、お父様の生涯はいつも宣布です。塞いでおくのです。水が出てこないように、塞いでおかなければなりません。

「天地父母天宙勝利祝賀宣布式」をしたので、「神様が解放された!」と言うことに反対できません。その特権がお父様にあります。真の父母解放、万民解放、神様の全権時代に入ると宣布したので、サタンはその宣布を否定することができません。神様のみ前に讒訴できないのです。原理結果主管圏以下にいるサタンの全権とは、何の関係もありません。それゆえ、全体、全般、全権、全能の時代に越えていくという言葉が成立します。ですから、宣布が必要なのです。

2   父母様は、神様が愛によって主管する時代を宣布しなければなりません。そのようにしなければ、サタンに奪われたものを取り戻してくることができません。サタンが主管していた原理結果主管圏を、神様が愛によって主管するというキーを差し込んでおかなければならないのです。里程標を打ち込んでおかなければ、帰ることができません。偽りの父母によって破壊されたものを、真の父母が天の愛の主権基準に戻すというのです。そのような日を立てなければ、神様が蕩減させることのできる立場に立てないのです。アダムとエバが偽の愛によって堕落したので、真の父母の愛を中心として、サタンの主管圏から天の主管圏に転換したことを宣布しなければなりません。

3   神様は、摂理歴史の発展路程において勝利したという立て札を立てて、宣言しなければなりません。宣言をしなければならないのです。二つの国の間に国境を宣布してこそ、国境が設定されるのと同じように、神様とサタンが争うところに真の父母が来て、杭を打ち込まなければなりません。その杭は、サタンも抜けず、神様も抜けないのです。天運は、それを中心として浄化運動をすることにより、環境を整備できるように霊界を動員し、この地上の宗教圏を動員するのです。そうして、歴史的な体制の変化を起こしていくのです。

4   今まで、父母様は多くの宣言をしてきました。そのように宣言することによって、サタンが入ってくることができなくなります。多くの宣言をして、中心にまで来たのです。天と地を束ねて宣布をしました。それは、神様もできないことです。神様ができることならやっていたというのです。アダムが責任を果たせなかったので、アダム完成者として来られる真の父母が、その責任を果たすのです。真の父母がネームバリューを付けておけば、それを剥がす人はいません。

5   お父様が宣布したことは、サタンが遮ることはできません。それは、公認された事実として認めなければなりません。それを宣布すれば、必ず限界線に入ってきて、サタン世界が自分勝手にできなくなります。神様が保証するというのです。私が多くの宣布をしたので、終わりになったのです。

Atsuki Imamura