真の父母経 第324話

総解怨式(一九七五・五・一、天宙清平修錬苑)

6   国家と世界が連結される時が来ました。そのような世界的基準を中心として、霊的基準が世界基盤に連結されるときに、初めて霊界も連結されるのです。

霊界は、大韓民国の霊人も、日本の霊人も、すべて連結されていません。各国の霊人たちは、すべて自国にのみ連結されているのであって、世界的な一つの道に集めて「どこどこに行きなさい」と言っても、全体が動員されるようにはなっていないというのです。地上で解決してあげるまでは、霊界で整理ができないのです。それゆえ、霊界では日本人と韓国人が怨讐になっています。日本人と中国人も怨讐だというのです。ですから、国家間にどれほど、そのような怨讐の霊たちが多くいるでしょうか。

それで、一九七五年五月一日に総解怨式を行いました。全体を解放してあげ、全体を赦してあげる解怨式をしたのです。サタンまでも解放される道を開いてあげました。

総解怨式をすることによって、怨讐を怨讐として対することができず、すべて赦すようになるのです。ですから、もうこれ以上怨讐はいないというのです。今や統一される時が来ました。

地上と霊界が一つになれば、どのようになるのでしょうか。堕落によって、霊界と地上が分かれました。神様とアダムとエバが分かれたのです。神様とアダムとエバの間に心情的決裂が起きたのです。それゆえ、地上と霊界が一つになった場で、アダムとエバの家庭と、氏族、民族、国家、世界を中心として超民族的な形態が広がれば、世界的な統一圏を形成できるという論理が成立します。

7   今は、神様が思いどおりに地上に降りてこられるので、全霊界が地上に直行できるようになりました。ですから、反対するものがありません。今までは、「教派が違うので行くことはできない」と言ってすべて遮りました。上から解決されて通牒が行ってこそ、門を開いて横的にも進むことができ、縦的にも進むことができるのですが、それができていなかったというのです。

しかし、総解怨式をすることによって、神様がお出ましになると同時に、真の父母が来て、その次には、霊界にいる先君たちや善なる教主たちが来るのです。今まではサタンが悪の側でしたが、これからは違います。反対するものは地獄に行くので、みな反対せずに天の国に行こうとするというのです。ですから、みな銃の柄を逆さまに握り、サタンまでも解放しようというのです。それゆえ、悪の主権が我知らず瓦解していく時代へと越えていきます。

そうして、私が第三次七年路程の期間にアメリカを席巻し、霊的世界のキリスト教の運勢を集めて韓国に戻ってきました。霊的な国家的基準を越えて世界的基準まで行き、運勢を集めて戻ってきたので、肉的な国家的基盤を連結させ、霊的な世界的勝利の基盤の上に肉的な世界的基盤を結束させることによって、霊肉を完全に蕩減できる世界史的な起源を整えて、新しい次元に登場するというのです。

統一式(一九七六・一・三一、青坡洞一街、旧本部教会)

8      一九七六年の陰暦一月一日、韓国で統一式を行いました。復帰の路程を歩んでいくに当たって、個人完成をし、家庭完成をし、氏族、民族完成をし、国家完成をし、その次に世界完成をしなければならないのですが、これが直線で連結されなければなりません。

地上で父母様が個人基準、家庭基準、氏族基準、民族基準、国家基準を中心としてそれを行いましたが、霊界と連結されていませんでした。霊界とも連結されておらず、統一教会の家庭を中心としても、連結されていなかったというのです。道は築いておいたのですが、連結されていなかったので、この道を中心として、霊界と連結しなければならず、その次には地上と連結しなければなりません。そのようにしてこそ、統一式ができるのです。

9   一九七六年の一月に韓国に来たのは、すべての歴史を蕩減するためです。それで、去る陰暦一月一日に統一式をしたのです。今まで霊界と肉界を中心として、国家が勝利した基盤から出発できる統一的起源をもつことができませんでした。その式を行うために韓国に来たのです。

今日、「天の国の民である」とか「天の国の息子、娘である」と言いますが、父母様の誕生日を迎えることができませんでした。父母を中心として誕生日を迎えることができる資格がありません。霊界に行った霊人たちも、真の父母の誕生日を迎えることができずに行ったのです。それでは、天の国の民としての振る舞いができません。天の国の天使世界があっても、父母様の誕生日を迎えて祝ったならば、アダムが完成した圏内に同参できる権威がありますが、そのようにできませんでした。それゆえ、霊界と肉界の万民が、真の父母を中心として誕生日を記念できる、特権的契機を整えてあげる式をしたのです。その契機を整えてあげたのが、父母様の誕生日です。

文氏氏族解放と世界氏族解放宣布式、統一解怨式(一九七八・一一・二、天宙清平修錬苑)

10  今まで、私は、霊界を塞いでいた数多くの塀を崩しました。また、地上の数多くの民族や人種の間を塞いでいた塀を、神様の愛を中心として崩しました。それをしてきたのです。そうして、一九七六年の陰暦一月一日、霊界にあるすべての教派、宗教の門を開いておきました。国家間のすべての門を開く時になってくるのです。それで、一つ残っているのが氏族の門です。今に至るまで、氏族の門を開くことはしませんでした

ですから、仕方なく、文氏氏族解放と世界氏族解放宣布式、統一解怨式を行ったのです。それにより、数多くの宗教の世界の門を開き、この地の数多くの氏族圏の門を開くことになりました。

氏族の門を開いておけば、国家的な門は自動的に開くようになります。そのような時が来るというのです。門を開いておいたので、昔の道人たち、宗教を信じて逝った霊たちが、地上の復帰摂理において、天使長のような立場でアベル圏に協助することができるのです。そのようなことが、特定の宗教だけにはあったのですが、今日、地上で塀を崩し、その範囲を広げておくことによって、宗教を信じていた人も信じていなかった人も関係なく、すべての霊人たちが地上に来て、自分の子孫たちを善なるほうに導くことができる道が開かれたというのです。

11  世界を代表した蕩減歴史を、個人的、家庭的、氏族的、民族的、国家的、世界的に拡大するのです。夫婦を中心として蘇生、その次には家庭を中心として長成、氏族を中心として完成、三段階で展開するようになります。そして、家庭教会を中心として見るとき、氏族は蘇生、民族は長成、国家は完成です。ですから、家庭教会のメンバーたちはみな、国家を復帰しなければなりません。

その次に、国を中心として見るときには、世界と霊界までが三段階です。三段階圏として、世界を復帰しなければなりません。原理は、三数の三段階を中心として十数を越えていくのです。真の父母は、そのような使命を中心として、復帰摂理を蕩減していきます。蕩減してから戻ってくるのです。ですから、韓国を中心としてこのような役事(働き)をして合わせていくのです。

それで、一九七八年十一月二日、文氏氏族解放と世界氏族解放宣布式、統一解怨式を行って、すべて連結させました。それにより、塀がすべてなくなって、どこにでも行けるのです。境界線なしに、どこにでも思いどおりに通ずることができます。そうして、すべて相対的関係が結ばれるのです。

ですから、地上で霊界を動員するのは、皆さんにかかっています。地上の人々はアダムと同じであり、霊界の霊たちは天使長と同じです。今や、皆さんの先祖の中で善なる霊たちは、天使の責任を担っていることを知っているので、命令しなければなりません。その先祖たちの先祖が、正に皆さんです。これが先祖復帰です。皆さんから始まるのです。先祖ですから、これに責任をもたなければなりません。過去にも責任をもち、現在にも責任をもち、未来にも責任をもつのです。三時代の責任者です。

Atsuki Imamura