真の父母経 第322話

14  真の父母だけが、霊界と地上世界を清算することができ、理想的な地上天国と天上天国を完成することができます。それが可能です。そのような全体、全般、全権、全能を行使できる時代が来ました。世の中の組織、多くの国の組織全体が一般化されます。

全体・全般的にすべての能力をもったサタン世界は、完全に天の権限の前に無能となり、神様の全権時代、全能時代に越えていくのです。それができる人が、真の父母です。真の父母から始まるのです。

15  天地父母に侍って暮らさなければなりません。霊界と肉界は異なる世界ではなく、私たちの心と体が和合して生きていける世界なので、地上天国が形成されることによって、天上天国は自動的にできるのです。私たちが入っていくときに、私たちの家庭が入り、私たちの国が入っていけるので、私たちの世界の数多くの国が解放されることにより、神様を国の主人として、侍って暮らすことができるのです。

16  真の父母の活動範囲は、この地球星だけではありません。膨大な霊界、その世界の果てまでも関与して、サタンの影があれば清算しなければなりません。そのままでは蕩減ができません。真の父母は、実体蕩減をします。アダムとエバの失敗、イエス様の失敗、宇宙的な失敗、サタンに汚されたものを、すべて清算しなければなりません。サタンを屈服させて、それを清算する命令を下し、整備された基準に従って、天の国の再建、地上天国と天上天国完成の出発が可能になるのです。それは、真の愛の論理でなければできません。

17  「神様王権即位式」を行ったということは、宗教世界の願いがすべて果たされたということです。また、神様の救援摂理のすべての目的が終わったことになります。そして、創造理想を立てて万物を造り、人を造って愛の家庭、神様が祝福した家庭を築いて、初めて堕落していない地上天国と天上天国の理念が実現するというのです。

個人と家庭ではありません。世界人類が同じ解放的祝福中心家庭の位置に立つことにより、今まで空いていた天国に、一度に合わせることができるのです。失敗した歴史のすべてを、水平基準で神様が理想とされたその基準に継ぎ合わせたり、鏠ったり、どのようにするとしても、その空いた場所にもっていって合わせることができるというのです。ですから、今や地上と天上には理想天国が実現します。神様が霊界全体を闊歩することができ地上も思いどおりに闊歩なさることができるのです。

悪霊分立と霊人の解怨および祝福

真の父母様は、天宙的勝利圏を土台にして、霊界の文興進様と大母様を中心に、一九九五年一月十九日から始まった清平役事を通して悪霊を分立させ、九九年二月十二日から、霊人解怨の恩賜、九九年十二月十二日から先祖祝福の恩賜を施された。このように、堕落の血統を清算する祝福の恩賜を霊人たちにまで与えることにより、全人類は天宙的な解放の時代に生きるようになったのである。

18  すべての人に、霊がたくさん入っています。清平の役事は、真の父母様がこの霊を引っ張り出すのです。そして、真の父母様が、その霊たちが霊界の地獄から上がっていけるように、サーチライトの光を発するのです。誰でも、その光に従っていくことができます。善なる霊は、すべてそのようになっています。上がっていける道を開いてあげるのです。塀や条件があったものを、完全になくしてしまうのです。そのような解放の塀を開いてあげなければなりません。ですから、短期間のうちに天国に行くことができます。今、人々が悪霊たちに接して被害を受けているので、これを断ち切ってしまわなければなりません。すべての悪霊たちを払いのけてあげるのです。アダム家庭が堕落することによって悪なる家庭になったので、再創造の役事をしなければなりません。先祖たちを再創造するのです。ですから、天使長の立場の家庭を用意しておかなければなりません。そうして、大量祝福、霊界解放祝福時代に入るのです。

19  清平修錬苑は、皆さんを悪霊から解放してくれる本拠地です。霊界にも修練所があります。その修練所を通して、地上で犯した罪に対する蕩減ができていないことを解決しなければなりません。真の父母と一つになって罪に対する蕩減をするようになれば、霊界の修練所にも行かず、直接、天国に入っていくというのです。皆さんは、天国に入っていける息子、娘を生む父母にならなければなりません。それでこそ、直接、天国に行ける人が出てくるのです。今や、蕩減復帰時代をすべて清算しました。

今から生む息子、娘は、天国に直行しなければならないのですが、そこに行けなければ、皆さんは天国の敷居の外で待たなければなりません。その罪が完全に蕩減される時まで、待たなければならないのです。それが問題です。地獄の代わりに、霊界に祝福家庭の監獄が生じ、祝福家庭が天国に入るための敷居を越えられずに、待機する楽園ができるというのです。ですから、自分の子女たちが犯した罪を霊界で解放する時まで、待たなければならないのです。祝福を受けたとしても、罪がある人は天国に入れません。きれいに罪を蕩減しなければなりません。霊界についてはっきりと話しました。私たちがどのように生きなければならないかがはっきりしているので、言い訳はできないのです。

20  皆さんは、清平修錬苑に行って先祖の解怨式と祝福式をしなければなりません。早く先祖たちを解怨して、祝福を受けさせてこそ、天使世界の(立場の)祝福家庭として、地上の祝福家庭を保護する活動をするのです。そうして、家庭に患難がなくなり、サタンが侵犯できる圏内を抜け出せるようになるのです。そのようにしなければ、抜け出せません。サタン世界にそのままとどまるのです。

21  祝福家庭の皆さんは、氏族(的)メシヤです。霊界と肉界の自分の一族をすべて解放しなければなりません。そのような責任があります。先祖たちのために、皆さんが結婚する時のような蕩減条件を立てなければなりません。そのようにしなければ、霊界の天使たちを動員して、先祖たちを呼び出すことができません。地獄にいる人々を引っ張り出してくるのです。天使を送って、引っ張り出すのです。

22  興進君が霊界から送ってきた報告内容は、皆さん自身が霊界に行って報告するものとして考えなければなりません。興進君が代わりにしてくれているということです。

地上で興進君と皆さんが兄弟として一つになることによって、霊界も解放され、地上も解放されます。地上が貴いのです。興進君が送ってきた霊界の事実を皆さんが知って、地上できれいに清算しなければなりません。それは、蕩減は地上でしなければならないということです。ですから、霊界も「私」のものであり、地上も私のものだというのです。

皆さんの時代になって、初めて父母様と興進君が一つになり、皆さんが興進君と兄弟として一つになって定着するのです。地上の皆さんと父母様が一つになることによって、霊界を整理してあげなければなりません。神様と興進君と霊界が一つになって、初めて地上に着陸することにより、祝福家庭が着陸して、地上天国の大家族になるのです。

23  皆さんは、先祖たちを解怨し、祝福してあげなければなりません。これを急がなければなりません。そうしてこそ、先祖たちが興進君のように地上に再臨して協助できるのです。天使世界は、堕落前のアダムの十六歳までの血統的基準があるので、先祖たちを祝福することによって復帰されると同時に、堕落した世界が完全に解放されます。ですから、天使長が兄の位置で失敗して、家庭を破壊させたことをひっくり返し、蕩減の立場を経ていくのです。霊界から協助を受けなければなりません。兄と弟をひっくり返さなければなりません。兄が弟になるのです。

24  霊界にいる霊人たちは、すべてアダムの子孫ですが、堕落することによって、天使長の血統をもって霊界に行っているのです。カインの形態として広がった霊界を、そのままにしておいてはいけません。すべて祝福してあげなければなりません。祝福をしてあげて、水平になるようにしなければならないというのです。ですから、結婚できずに死んだ霊たちを集めて祝福してあげるのです。また、生まれてすぐに死んだ赤ん坊の霊たちが成長しています。十六歳以上で、結婚できずに霊界に行った人々を、すべて祝福してあげるのです。

父母様が、幼い子女たちや結婚できずに死んでいったすべての未婚の男女たち、十六億双を結婚させてあげました。四十億双、百億双、百二十億双、このように祝福しています。そして、地上のすべての未婚の男女たちを中心として祝福をするのです。悪霊たちが地上の人に入ってきてくっついているのと同じように、善なる霊たちが人に入ってコーチするのです。今まで入っていた霊たちをすべて追い出してしまい、祝福を受けた善なる霊たちが、地上に来て取り囲んでいます。ですから、若い青年男女たちが祝福という言葉を聞くだけでも、祝福を受けたくて走ってくるというのです。そのように、心が感動し、引っ張られてくる環境をつくらなければなりません。

25  清平役事は、エデンの園で天使長とアダム、エバが分立されていたので、これを統合するものです。堕落したサタンの血統をすべて浄化する運動を行います。ですから、清平役事を経た人々は浄化されたので、祝福をしてあげるのです。霊的な祝福をしてあげるのです。今回、三百六十万双の祝福が終わり、清平修錬苑で大母様と興進君がすべて祝福をしてあげました。それは、霊的な父母の立場でしてあげるのです。イエス様が失敗したので、霊的基準を実体的に、霊的な基準で堕落したアダムとエバのすべてのものを清算して、実体的な天使長圏で復帰するのです。実体的な天使長圏というのは、アダムの体が十六歳の時にサタンの体になったことを蕩減してあげるものです。真の父母の体をもってきて接ぎ木(の役事を)してあげます。愛を通して接ぎ木(の役事を)してあげるのです。歴史的に、否定的な愛が広がったのですが、肯定的な愛の基準を立てるのです。興進君がそのことをするのです。イエス様は、真の父母の愛の絆をもつことができませんでした。ですから、真の父母の息子、娘が行って、イエス様が結婚できずに分かれたので、これを連結させられる内的な立場に立ち、大母様はイエス様を生んだマリヤのような立場で、母子協助を通してそのことをするのです。マリヤが責任を果たして、イエス様を助けてあげなければなりません。

26  天地父母天宙安息圏を宣布したので、この地上に家を建て、暮らすことができるのです。個人の家、家庭の家、氏族の家、民族の家、国家の家、世界の家、天宙の家になっているので、やって来て暮らすようになっています。世界版図を築いて暮らすことのできる解放圏を地上でつくっておこうという決意と行動をすれば、すべてが降りてくるようになっています。安息圏を中心として、神様がこの地上に降臨するのです。その次には、天使世界が降臨します。その次は、善なる先祖たちを率いてきます。善なる先祖たちは、天使(の立場)で兄(の立場)です。天使は体をもっていません。家庭がありません。堕落したサタンは、家庭がないのです。しかし、皆さんの現在の先祖たちは、天使長とは違います。アダムの体を継承できるので、家庭をもつことのできる時代に入ったというのです。ですから、地上の祝福とともに、天上の先祖たちの祝福をしてあげているのです。

Atsuki Imamura