真の父母経 第320話
24 今までの宗教は、教主が霊界に行き、地上と関係を結びながら発展してきました。しかし、統一教会は父母様が生きている間に、世界を神様のみ旨に連結してきました。これが違う点です。イエス様や各宗教の教主たちは、霊界に行ったあと、霊人体が地上に来て協助しましたが、私たちは違います。
父母様が生きながらにして、霊界に行った霊人たちと皆さんを通してみ旨を展開しているのです。ですから、統一教会は地上で実体をまとい、霊界をコントロールして、その目的を完成することができます。それは、神様と父子の関係があるからです。
父子の関係が成立するには、生活的な環境が共通していなければならず、感情までも互いに共感できなければなりません。そうでなければ、父子の関係を結ぶことができません。感情と環境が同じ生活圏で共生することが、父子の関係を中心とした生活なので、皆さんも生活圏で、そのような密接な関係をもって祈らなければなりません。
食口の中で、父母様の近くで侍って暮らす人が言うには、まるで天国で暮らしているかのように錯覚するほどだというのです。実際、皆さん全員が、そのような境地にまで進まなければなりません。現在、統一教会の食口たちの中で、そのような人が多くいます。そのようになるためには、熱心に祈って精誠を尽くさなければなりません。
25 皆さんは、絶対に不平を言わず、感謝の心をもたなければなりません。そのように感謝の心をもって働き、帰ってきて祈るときには、必ず夢の中に父母様が現れて教えてくれるようになります。霊的な目が開かれるのです。そのようになれば、どのような現象が起きるのでしょうか。父母様に会いたくて、御飯を食べるのも忘れてしまいます。また会いたくて、心の中で呼ぶ声が聞こえます。御飯を食べられず、眠れないほどです。そのように精誠を捧げれば、霊眼が開きます。その境地を過ぎれば、その次には、父母様が皆さんと一緒に暮らすのです。そのような現象が起きます。
そのようになれば、百万長者や億万長者を羨ましいとは思いません。これは、夢のような話ではありません。そうして、三百六十五日、一年中教えてくれます。そのようなことを知っているので、私も、このことをしているのです。あすどのような人に会うのか、推測してすべて分かって仕事をします。そのような世界があるというのです。ですから、皆さんは、そのようになることを願ってばかりいるのではなく、精誠を尽くせば、間違いなくすべてその世界になるので、父母様がするとおりに、その世界のために精誠を尽くさなければなりません。心から精誠を尽くさなければなりません。そうすれば、皆さんがするとおりに返してくれるというのです。
26 愛は永遠です。愛は永遠なので、神様と一つになったその愛をもてば、永生するというのは理論的であり、自然な結論です。神様は永遠であられるので、永遠の初愛を結んだ人は、神様のように永遠に生きるようになるというのです。アダムとエバも永遠に生きてこそ、その息子、娘も永遠なる愛の根に到達するので、永生するというのです。理論的です。それが統一教会の力です。
根に行けば行くほど、あるいは距離が遠くなれば遠くなるほど、父母様に対する思いが、さらに切実になるのです。そのようになれば、霊界で教えてくれます。地の果てと地の果てで離れて暮らしていても、夜眠ることができず、御飯を食べるのを忘れてしまうほどになれば、霊界に通じます。父母様が何をするのか、すべて見るようになるのです。
27 父母様を本当に慕わなければなりません。そうすれば、夢や啓示の中で出会うでしょう。これは、この世の中にはないことです。国境と時空を超えて、父母様がコントロールしています。どこを通してするのでしょうか。神様を通してするのです。アンテナの中で、最も高いのが神様のアンテナです。アンテナが高ければ、世界のどこにでも通じるのです。神様が霊界を通して、皆さんに伝えています。
宣教師たちには、一〇〇パーセント教えてくれます。迫害の中では、ことごとく教えてくれるのです。「ある人が調査しにくるから、どのように答えなさい」と教えてくれるというのです。そのような経験をした人は、死んでも神様がいないとは考えられません。そのように実体的体恤圏で経験をした人は、神様と共に生きることができるのです
第二節 霊人救援と霊界解放
地上・天上天国の門を開かれた真の父母様
真の父母様は、この地に来られて、堕落した人類の偽りの血統を断絶し、復帰摂理のすべての段階を勝利することによって、地上と霊界の間を隔てていたすべての境界線を撤廃し、地上世界から天上世界に至る高速道路を築かれた。それゆえ、真の父母を愛し、真の父母以上に人類を愛せば、地上から天上に至る直通路を誰もが行けるようになると語られた。そして、神様の創造理想を実現できる本然の中心の位置に、真の父母様が安着することにより、地上天国と天上天国の門が大きく開かれるようになったことを強調された。
1 神様は、霊界から直接働き掛けることはできません。天使や聖徒たち、善なる先祖たちを遣わして役事するのであって、神様が直接役事することはできないというのです。直接役事できたならば、堕落もありませんでした。直接役事できるように橋を架けるのは真の父母です。真の父母がこの地に来て、偽りの父母のすべての実情を根本から完全に解消するのです。そうして、個人から天宙まで浄化させた基盤の上で、神様が地上世界に降りてきて、完成した基盤を中心として活動するのです。
2 来られる再臨主は、完成したアダムです。そうして、エバは完成したアダムを中心として、絶対的に一つになってこそ、完成したエバになります。
お母様がそのことを身代わりして蕩減歴史を歩んできました。アダム創造完成とエバ創造完成を世界的な基準で成し遂げたので、すべての男性たちは男性の位置に、女性たちは女性の位置に立って、愛を中心として平等、平準化された家庭理想時代に入るようになります。
天と地、世界の東西に塞がっていたあらゆるものが本然の基準に帰ることにより、今や行くべき道は一つしかありません。真の父母に従って、天国に入る道しかないというのです。そこにサタンがすべて屈服し、サタン世界のすべての妨害がなくなったので、皆さんが一つになって国を動かし、天のみ前に捧げることによって、地上天国と天上天国が成就されるのです。
3 アダムとエバは、神様のみ前に万代の一人息子と一人娘です。世の中でも、七代の一人息子と一人娘が死んだとすれば、国までも贈り物を送って慰労するのです。ところが、今まで万代の息子、娘を失った、その神様を慰労した人がいましたか。ただお父様だけが、堕落の悲しみを抱いている神様に対して、「私に付いてきてください。私の行く道に付いてきてください」と言いながら慰労するのです。その道を開拓し、地獄の門を打破して、天国の門を開門できなければなりません。神様が自由自在に往来できるようにしなければなりません。地獄という、恨に満ちた敷居を、すべて取り壊しておかなければならないのです。神様を解放しなければならないというのです。
それで、お父様が、地上世界と天上世界の地獄まで、塞がっていたものを崩してしまいました。今から高速道路を造らなければなりません。平準化しなければなりません。それは、地上だけではありません。霊界がすべて平準化されなければならないのです。家庭的平準化、氏族的平準化、民族的平準化、国家的平準化、世界的平準化、天宙的平準化が実現されなければなりません。それは、男性と女性の家庭形成によって実現されるようになっています。
4 祝福の恵沢圏が上から下まで、地にまで及んだので、霊界祝福時代に連結されるのです。それを連結してこそ、復帰することができます。今までは地上で愛する妻と夫が暮らしてから霊界に行けば、分かれていきました。霊界に行くとき、自分の度数に従って入っていくのです。霊界に行ってビデオのボタンさえ押せば、自分が地上でどのように生きてきたのか、すべて出てきます。すべて記録されているのです。天使が来て、そこに連れていくのです。家庭に十人いても、心霊基準が違うので、みな別れなければなりません。会うことができないのです。
今やそこから解放されます。地上で愛していた人が霊界に行っていれば、その人と祝福してあげることができるのです。ですから、霊界の人々を祝福してあげたのです。その門が開かれました。それゆえ、地獄解放が可能です。そうしてこそ、「堕落していない本然の世界、天国に一方通行で入れる天国編成を完成した」と言える基準が立つようになります。そして、地で分かれたすべての個人と家庭をかき分けて、世界的に編成するのです。これを一時にもってきて合わせることによって、地上・天上天国の統一圏が形成され、神様が解放される時代が来たのです。