御旨と海 第81話
父母の言葉を学ぶ
先生は何歳ですか。もう既に六十五歳です。それはどういう年ですか。それは大部分の人にとっては引退する年ですね。人々がその年齢に到達すれば、もう人生において新しいことは何もしません。普通、彼らは自分が既にそれまでに築き、打ち立て、馴れ親しんだ習慣の中に落ち着きます。先生にとって、英語を学ぶことは容易ではありませんでした。心の中で英語の文を作りそれを皆さんに正しく語ることは非常に難しいことです。
先生がもっと若かった時には、コンピューターのような頭を持っていました。先生はあるレッスンを学べば、その明確な意味を書くことができ、一度書けば、もうたとえ十年後でも決して忘れませんでした。しかし今、英語を勉強するとなると、夜に一つの言葉を書いて覚えても、翌朝起きる時にはすべて忘れてしまっています。一つの言葉を十回暗記しても、それでも完全に忘れてしまうことがあります。だから、それがどんなに難しいことか考えてみて下さい。それでも、そのような困難にもかかわらず、英語を学んだのです。
もし皆さんが、人々が英語を話しているのを聞けば、彼らの言葉に汚い単語が並べられているのを聞くでしょう。彼らは英語を知っていますが、彼らは、自分で見つけることができる最も悪い言葉で話すのです。先生は何度も英語の聖書と原理を読みました。先生は英語は好きではありませんが、皆さんと皆さんの文化を理解するために、それを学ばなければなりません。先生はこのアメリカにいて、統一教会の指導者です。だから、皆さんと話し合うために英語を学ばなければなりません。
しかしながら、皆さんは韓国語を学ぶべきです。なぜか、それは韓国語が母国語だからです。韓国語は我々の信仰が表われた言葉です。それは我々の「故郷」の言葉だからです。皆さんは、いつ韓国語を学ばなければなりませんか。それは一九九〇年までに学ばなければなりません。それ以後、先生は通訳を使いません。責任者の会議に来たいと思う者は、誰しもが韓国語を知っていなければなりません。さもなければ、何も理解できないでしょう。このために、日本の多くのメンバーは、一生懸命韓国語を勉強しています。皆さんアメリカの若者達は、より長い道を行かなければなりませんね。なぜならば、英語は日本語より遥かに韓国語からかけ離れているからです。それでも皆さんは、韓国語を学ばなければなりません。なぜならば、統一教会の信仰の本来の言葉は韓国語だからです。多くの学者達が韓国語で原理講論を読むために、韓国語を勉強しています。彼らはそうすることの価値を理解しているのです。実際、通訳を通すならば、本来の意味の七五パーセントは失われてしまいます。だから本来の意味に近付くために、韓国語を学ばなければならないということを知識人は皆分かっています。皆さんは信仰の源泉、我々の信仰の内的な部分に近付かなければなりません。
皆さんは霊界に行く前に韓国語を学ばなければなりません。さもなければ、皆さんの先祖達が皆さんに対して腹を立てるでしょう。先生はこの現実を良く知っています。もし皆さんが先生を信じないならば、今晩死んで霊界に行ってみれば分かるでしょう。先生はこの世における生活と、霊界における生活を明確に教えています。アメリカ人の中には、大きな体をしていて非常にプライドが高く、他の国の言葉を学ぶことができないと言う人がいます。それは彼らにとって不幸なことです。また小さな日本人も、彼らが韓国語を勉強したくなければ同じことです。将来、会議に来た時に彼らは惨めです。すでに日本人は、そういう惨めさを味わっています。会議で、先生は韓国語で話し、英語で通訳がなされているからです。実際、彼らは先生の話の間、眠っているだけです。先生はそういう惨めな状況になるのを見たくありません。だから一九九〇年までには韓国語を学んでください。さもなければ、先生に会いに韓国に来ないように、また先生のいる霊界には来ないようにしなさい。先生は英語を学ぶために非常に努力をしました。先生は非常に遅れて勉強を始めました。だから、英語を学ばなくても良い口実はあったのです。それで今、先生は英語を話すことができますか、できませんか。だからこの年で先生は英語を勉強したのです。皆さんは何歳ですか。皆さんはまだ若者です。皆さんにとって韓国語を学ぶことは、問題ありません。
先生の年齢で、先生は何でもすることができます。英語も学びました。魚釣りにも行きました。また他のメンバーが考えなかった様々なことをし、若者ですらもできない歩調に合わせてきました。皆さんは若いのです。少なくとも皆さんは、先生に歩調を合わせなければなりません。もし皆さんが韓国語を学ぶことができないとすれば、皆さんは一人前になったとは言えません。皆さん、このことが分かりますか。十年後には多くのメンバー達は、母国語である韓国語で統一原理を読むでしょう。そして、先生の母国語で先生の話を聞くことができるようになるでしょう。もし皆さんがそうすることができないとするなら、それができるメンバーの前で惨めな気持ちになるでしょう。だから母国語を学んでください。それが今、先生が皆さんに頼んでいることです。堕落以後、人類は様々な言語と文化に分かれてしまいました。神様はそれを望みませんでした。そういうものはサタンの願う世界です。皆さんは本来の言葉を復帰しなければなりません。本来の言葉とは何ですか。それは一番最初の親が話した言葉です。しかしながら、皆さんが知っている親達は堕落してしまいました。そして復帰の歴史は、真の父母が打ち立てるまで展開してきました。
今や、我々には真の父母がいます。彼らの本来の言葉は何ですか。我々はその本来の言葉、母国語を学ばなければなりません。
神様の力のみが、世界を一つの言葉のもとにつなぐことができます。統一原理は、世界のすべての人々によって韓国後で読まれるべきです。人々が共通の理解を持つようになるまでは、決してお互いに戦うことをやめないでしょう。人類が現在分裂している原因は異なった言語を喋り、人生に対して異なった理解をしているからです。この状況のゆえにこの世界は何と複雑でしょう。
神様について考えてみなさい。毎晩、人々は何千もの異なった言葉で神様に祈っています。実際、神様の耳にとっては苦痛です。それは本当です。神様にとって、それらを一つ一つ取り扱うのは非常に複雑なのです。神様に「ゴット」と祈る者もいれば、ある者は「神様」と祈っていますし、又、ある者は「アラー」と祈る者もいます。皆さんは神様のためにも、一つの言語を復帰しなければなりません。このような状況において、神様はいかに惨めであるかを考えてみなさい。皆さんは、この状況がアメリカにおける先生にとって、いかに困難であったかを知らずにいます。これは神様にとっても同じことです。だから先生は神様がいかに惨めであるかを知っています。神様は子供達の間において一つの言語と一つの心情、一つの共通の理解を望んでいます。これがゆえに、皆さんにこのことをはっきりと教えているのです。
韓国を訪れた牧師たちはこのことを良く理解しました。多くの人達が韓国から帰って「レバレンド・ムーンと統一運動を理解するために、自分は韓国語を学ばなければいけない」と言いました。もし彼らがこのような現実を理解するとしたら、皆さんはどうして理解しないのですか。もし他の人達が自分でそのように考えることができるとしたら、皆さんはなぜできないのですか。彼らはムーニーではありませんが、皆さんはムーニーなのです。皆さんは先生に最も近い人達です。だから先生の言っていることを理解しなければなりません。