御旨と海 第32話

海の新しい未来

 アメリカのにはたくさんの宗教団体があるけれども、こういうことをしている団体は一つもありません。神様はオーシャン・チャーチに大きな希望を持っておられます。この観点から見て、オーシャン・チャーチは良いと思うのですか、それとも悪いと思うのですか。皆さんは「偉大だ」と叫びたいんですが「good(良い)」という単語を見てみましょう。「o」が幾つあるのですか二つの「o」がありますだから「good」は二重の「神」になるのです。霊界も良いし、地上も良い。共に二重の神様です。どちらも良い。それが「good」の意味です。二重の神様は主体と対象、つまり霊界と地上界を持っています。また陸地と海があります。我々はいつも山の男であるわけにも海の男であるわけにもいきません。両方に行って、両方共愛さなければなりません。韓国では我々は一隻の船を持ち、それにはただ一人の船長がいました。最初、先生がその船長にならなければなりませんでした。それはたった一隻の船だったけれども、先生はそこに未来を見ていたので、実際には遥かにそれ以上のものでした。

 皆さんもそうですか。自分を見るんですね。グロースターでは皆さんは船の上で眠らなければなりません。時には数日間漁を続けなければなりません。そこにはシャワーもなければトイレもありません。バケツを使わなければなりません。苛酷な生活です。死に場所を探したいとしても、皆さんはそれを見出だすことすらできません。先生はそれを見て「これで良い」と思うのです。先生はそこに大いなる未来を見ることができます。人々には日常生活を超えた思考をすることはできませんが、我々は遥かに先のことを考えています。そのために我々は、新しい人生に向かって道を歩み始めることになります。先生は神様のためにあらゆるものを復帰したいのです。グロースターとプロビンス・タウンの二ヵ所は我々が自分の基台を造ることのできる所なのです。我々は自分が偉大な人間であること、そして世界の最大の漁場の一つで巨大なマグロを釣っているんだということを心に留めていなければならない。皆さんは今ではもうこれらの船を用いどうやったらマグロを捕れるかを知っています。先生は、次にはストライプバスを釣りたいと思っています。しかしニュー・ホープ号はまだ十分な数のマグロを捕ってはいません。我々は今年の夏中に基台をもっと広げようとしていますが、なぜこういうことをしているのでしょうか。我々はこれを全部人類のために捧げているのです。先生は昨年まで自分で釣った魚はどれも食べませんでした。七年間漁をしているけれども、自分で捕ったものは絶対に食べませんでした。それはいつも他の人達のために捧げられました。魚は我々に釣って欲しいと願っています。ほとんどの魚が別の魚に食べられるのですが、それよりは人間に食べられるほうが遥かに良いのです。魚は人間の一部になることによって、その生涯で最高の段階まで達したいと望んでいます。我々も魚が人間に対して思うのと同じ気持ちを神様に抱かなければなりません。我々は最高段階のものの一部になりたい、神様の一部になりたいと思うのです。将来の経済の大部分は海からやってくることになるでしょう。

 そして先生はそのお金を海外で使いたいと思っています。毎年二千万人以上の人々が飢えに苦しんでいます。アメリカの生活はとてもぜいたくなので、皆さんには想像もできないでしょう。メンバー達は先生と一緒にいる時、幾度となく「お父様、何か飲まれますか。何か食べられますか」と聞くのですが先生はコカ・コーラさえ保存しておいて、他の人達にそれを与える方法を見つけ出した方が良いと思っています。我々は生活のあらゆる面において、保存という概念を持っている必要があります。もしそれを持たなければ、神様の祝福は逃げ去ってしまうでしょう。しかしいつも他の人達のため、人類のためそして将来のために物を保存することを考えるならば、我々は神様の祝福を受け継ぐことができます。こういう誠実さを持って物事を何でも行なうならば、神様の霊がいつも我々を満たすことになるでしょう。また最高の釣り場を見つけたいと思い、他のどんな人達よりも神様のために多くのことをやっているいるならば、神様は我々を助けて下さり、その目標を達成するためのより深い洞察力を我々に与えて下さることでしょう。皆さんは今年の夏ずっと船に責任を持っていました。皆さんの中で、今度オーシャン・チャーチに来るのに自分の妻は反対していたみたいだと思っている者はいますか。海の将来に関心がなければ、先生はオーシャン・チャーチを始めたりはしないということを妻達に理解させなければならないし、また皆さんもそれを知っていなければなりません。この世界の三分の二は海ですね。将来、誰が世界の面倒を見るのですか。神の子達がこの世界を受け継ぐべきなんです。そうすると彼らは海も受け継ぐことになります。だから先生は海に関心を持っているのです。

 多くの人達が海を去っています。どうしてですか。新しい海の時代が来つつあるからです。ある国家ですら海を無視しています。どうしてですか。海の真の後見人達が訪れる時代がやってきたからです。だから我々は海に大きな希望を抱いています。過去何度も人間の間違った目的のために海が利用されてきました。今日でさえ、麻薬が海から密輸されています。天的目的のためにはそれはつかわなければなりません。我々は人間による海の使用目的を改めなければなりません。だから我々にはオーシャン・チャーチがあります。また我々は勇敢な精神を開拓しなければなりません。過去の海賊よりも勇敢で大胆な者になる必要があります。

将来のために心身を備えること

 オーシャン・チャーチはそういう精神を開拓するための最高の運動です。若者達の間にその基準を高揚する運動としての第二のものは、武道(マーシャル・アーツ)です。健康な心身を作り上げるにあたって、武道に勝るものは余り多くはありません。良い精神を持って武道を志すならば、悪い力は皆さんを決して攻撃することはできません。武道は、歴史上偉大な目的のために何度も用いられてきました。しかし、不幸にも、それは悪意を持って用いられたこともありました。武道はそのままにしておくと、悪い目的のために、用いられる方が遥かに多くなるでしょう。しかし宗教運動によって武道は、建設的で良い目的のために用いることができます。それが重要な点です。ある人が傲慢な態度で武道を志そうとするならば、より高次元の使用目的があることをその人に教えなければなりません。また全世界の統一武道運動(マーシャル・アーツ・ムーブメント)を準備する必要があるということも知っていなければなりません。我々は生活のあらゆる面を守らなければなりません。今我々は世界的なレベルでの武道団体を組織しているし、武道をオリンピックの中に入れる準備もしています。ほとんどの神学校は武道を全く教えないし、体育教育さえ行っていません。しかし我々の神学校武道を教えているので、学生達は知的に準備されるだけでなく、霊的にも肉体的にも準備されることになります。我々は神様のための世界的な運動を準備しているのであり、すべてのものがその下に集まってこなければなりません。我々は宗教オリンピック協会すら準備しています。世界のトップの宗教指導者達、著名な神学者 、学者達が二年に一度集まってオリンピック・ゲームを開催します。オリンピックは四年に一度集まるのが基準となっているけれども、我々はその基準を超えて二年に一度集まりたいと思っています。そしてもっと重要な点ですが、我々はオリンピックの基準を超えた、もっと高い次元の目的を持って集まりたいと思っています。

 誰しも、肉体のために健全な授受作用をする必要があります。肉体は心や魂と同様、バランスがとれていなければならないし、また十分なエネルギーも供給されていなければなりません。胃が痛ければ、それは胃袋と他の肉体の機能の間に十分なエネルギーの交流がない証拠です。先生は一日中、激しい労働をした後、家に帰ると毎晩体操をします。それが若い世代の皆さんと競争しても疲れない理由の一つなのです。

 健全な肉体を持つためには、体操をしなければなりません。そして健全な精神のためにもやはり体操をしなければなりません。精神のため、ということは宗教生活という意味です。我々は陸と海を抱擁し、またあらゆる芸術をも包含しなければなりません。これらの領域をカバーする必要があります。それから、これらのものを中心として新しい世界が始まっていきます。中心には宗教があるのですが、我々の目標は地上天国を建設することです。健全な肉体は外的な実践を通して達成され、健全な精神は内的な実践を通して、達成されます。文学、音楽、詩、美術、こういう領域を我々は自分で開発しなければなりません。先生もこれらの領域の一つ一つを、うまくなるように勉強してきたのだから、皆さんもそうやるべきです。

 先生がプロビンス。タウンにやってきて、このように魚釣りをするなどとは誰も夢にも思いませんでしたが、先生はそれを十年間続けています。先生が、今皆さんのやっている活動の多くをなぜ始めたのか、その理由をこの世の人々は理解できないでいます。我々の動機が分からないのだから、彼らが反対するのは無理のないことです。時が経過すると共に、我々に反対する人々と我々を助けようとする人々の間の距離はますます大きなものとなっていきます。一方は最後には消えてなくなり、もう一方は最後には神様に抱擁されて新しい時代が創造されることになります。

Atsuki Imamura