御旨と海 第35話
海での指導性の訓練
先生はかなりの時間を、貴重な時間を海上で過ごしました。将来に対するそういうビジョンを持っているからです。皆さんはまだ訓練がなされていません。どうやったら皆さんはこのビジョンを受け継ぐことができるでしょうか。先生は皆さんを一人ずつ、または二人ずつ、スリナムの海老漁船に一定の期間送ろうかと考えています。良い訓練になると思います。いったんそこに行けば二カ月から四カ月は戻って来ません。そのくらいかかります。また皆さんをアラスカにも送らなければなりません。冬の季節に皆さんをそこに送るとしたらどうなのですか。皆さんは行ったり来たりできなければなりません。陸から海へ簡単に行くべきなのです。しばらくの間海に出て行った人たちは戻って来て、再び陸の上で働きます。皆さんは今よりも力と熱意を持つようになるでしょう。その逆もあります。しばらくの間陸にいた者は、また海へ出て行くべきです。
統一教会のメンバーの公式路程は、三年半、基本訓練としてファンダレージング活動をすることになっています。経済基盤は創造を表し、皆さんと万物の関係を復帰することになります。しかしこれは二年間のファンダレージングと、十八カ月の海での仕事に変更されなければなりません。
今、先生は皆さんを親切に教育しているのですが、もし雇われて大きな船に乗って海へ出て行ったらどうなるでしょうか。大きなトロール船に乗って荒々しい船長と共に行けば、その船長は皆さんをただこづき回すことになるでしょう。そのようにしてその船長は皆さんを訓練します。先生自身もそのようにしたかったのですが、もしそうしたら最後まで残れる人はいなくなってしまうということを先生は知っています。だから先生は皆さんに優しく教えているのです。実際、我々はまだ出発さえしていません。いずれにせよ、教会員全員がこういう訓練を通過しなければなりません。皆さん一人一人が英語が通じない場所に行かなければなりません。そうすれば他の人とコミュニケートするのに、体のあちこちを用いなければならなくなるでしょう。そして皆さんはそういう船の中で孤独に陥ります。しかし「ああ、病気だ。疲れた。家に帰らなければなりません」と言っても戻る方法がありません。そうすると、ここグロースターでの経験がまるで天国のように思われるでしょう。それでも皆さんはそういう訓練コースを通過したいのですか。今年の夏のある日、一人の姉妹がニュー・ホープ号が来た時、先生に向かって「お父様、私はオーシャン・チャーチに入りたいのです」と叫びました。まるで気が狂ったように彼女は叫びました。そのように我々は感じなければなりません。
我々は海岸線の主な都市に冷凍倉庫を設置する準備をしています。それらの工場を管理する人が見つかるならば、今夜それを全部開放することができます。しかし、皆さんにはまだその準備ができていません。三年後には皆さんは大きく変わっているでしょう。先生はアメリカの兄弟姉妹達を頼りにしているのです。もし皆さんがそれをやらないのであれば、ヨーロッパ人、アジア人あるいはスパニッシュのメンバーたちが動員されることになるでしょう。先生はアジア人とスパニッシュのメンバーを動員するつもりです。もし皆さんたちアメリカ人が望まないのであれば、アメリカにいる少数民族の人たちが水産業を握ることになります。もし皆さんがそれを望まないならば、それが嫌ならば、その機会を少数民族のメンバーたちに提供する以外に道はありません。
日本では既に漁業関連の分野で多くの準備がなされて来ていますが、先生はこの摂理の中心者は皆さんであって欲しいと思っています。だから先生は国際祝福に期待をかけています。いずれかの方法で我々はそれを行うことになります。もしオーシャン・チャーチにそれができなければ、アメリカにいるアジアのメンバーがそれをしなければなりません。今先生は皆さんに最高の教育を与えているのです。皆さんは生涯役に立つものを学ぶことができます。十年間、先生は皆さんを訓練するために一生懸命働いて来ました。皆さんが成功を得ることになれば、それはアジアのメンバーたちがするよりももっと速やかにそれを達成することができるでみょう。
海はすべて未来と関連しています。知りませんでしたか。皆さんは海に関心を持たなければなりません。さもなければ、歴史の中にただ消えて行ってしまうだけです。将来の指導者の資格は「海について知っていること」というようになるでしょう。また基本的知識は、船の扱い方の知識ということになります。海について知っていること、それに取り組むことができること、このとつが将来指導者としての資格を持つための基本条件となるでしょう。
皆さんは先生のことをあまり知りません。先生はアメリカが世界の中でその威信を継続するようにあらゆる努力をしています。皆さんは何日間そういうペースで働き続けることができますか。海に行く時はいつでも眠ることを考えているのですか。毎日皆さんは遊んでいるのですか。あたりを見回して、きれいな船について考えているだけなのですか。「ああ、私たちは海を愛しています」と軽々しく言うべきではありません。実際に本当に海を愛するというのはとても難しいことなのです。
先生は兄弟たちをスリナムに送り、そこで訓練し、それから呼び戻して大型船の船長にしたいと思っています。先生は三年間それについて考えてきましたが、皆さんはというとワン・ホープ号だけで既に疲れてしまっています。アラスカでは風速三十ノットは驚くにあたりません。それで普通静かな日なのです。荒れた日には、他の船は波と波の間にはさまって見ることすらできません。恐らく一番上の電灯だけしか見えないでしょう。そういうことを考えてみなさい。そういう中で生活しているカップルについて考えてみるのです。何と素晴らしいことでしょうか。そういう天候の中で、彼ら「互いに愛し合うことができます。本当に刺激的なことです。そう考えるかによって、どう生きるかが決まってきます。どう物事を見るかによってそれは決まってきます。もし思いが積極的で目的に向かって喜んで自らを与える精神を持っているならば、皆さんは何でもすることができます。
もし先生がそういう精神を持ってアメリカに来たのでなかったならば、我々のムーブメントがすでに多くの企画に投入している何百万ドルの投資を実際に行うことができなかったはずです。今では我々はそれよりももっと多くの金を使い、また投資をしています。しかし同時に、先生は政府に対して税金をごまかしていると訴えられています。それは現実とは全く反対なのです。彼らにはそれがまだ分かりません。矛盾しています。我々は先回の科学者会議に四百万ドル以上を、ワールド・ユース・フォー・ガッド(神様のための世界の若者たち)の会議とワールド・ツアーに約二百万ドルを使いました。脱税? そのように先生をさばくアメリカは大きな間違いを犯しています。しかし先生はその判事にほほ笑みで応答しただけなのです。先生はアメリカに対して何の恨みも持っていません。皆さんを導いているのはそういう男です。どういう迫害が来ようとも、先生はびくともしません。神様の御旨から先生を引き離すものは何もありません。こういうことが自由世界で起こっています。共産世界ならどういうことをすると思いますか。彼らは心底から先生に敵対しています。彼らにとって最も恐ろしい人は先生なのです。どうしてですか。彼らにはこの思想を打ち負かすことができないからです。反対に、我々の思想は簡単に彼らを打ち負かすことができるので、機会あるごとに彼らは先生に対して牙をむいてくるのです。皆さんもそれが分かるようになります。我々は救いのためにあらゆる面において働かなければなりません。
宗教は我々の生活の中心あるいは核ですが、我々は教育、ビジネス、あるいは政治のような他の分野を切り離してしまうことはできません。だからアメリカは先生を理解することができないのです。彼らは大きなスケールで物事を見ることができません。他にも重要な企画がたくさんあるのに、先生は今、法定闘争に注意を集中しなければなりません。しかしこれは先生だけの闘いではありません。皆さんを、そしてアメリカを教育するためなのです。先生は闘わなければなりません。
それは蕩減路程であるけれども、それに従うことによって先生はもっと有名になります。同じ原理が皆さんにも当てはまります。ここグロースターで皆さんは迫害を受けるけれども、一生懸命働き続けるならば大衆も皆さんの本当の姿が分かるようになります。皆さんは汚れた船のムーニーですか、それとも完全に清くて秩序があるのですか。先生は船を一つ一つ点検してそれを確認しなければなりません。先生は皆さんの人生に関して偉大なアイデアと偉大な概念を持っています。皆さんのうち何人が南アメリカへ行って訓練を受けたいと思っていますか。最高の訓練は、別の国へ行って惨めで孤独な立場から訓練を受けることです。そして訓練を受けた後、皆さんはここに戻ってきて、アメリカのために一生懸命働くべきです。南アメリカが漁をする時、規定量を満たすのに数カ月かかります。ということは、魚が取れる場所に着く以前に既に少なくとも一カ月間漁を続けていることになります。ここでは皆さんは朝食や夕食の内容について不平を言うけれども、海の上では食物について不平は言えません。愛する妻から手紙が来るかもしれないけれども、漁の期間が終わるまで船長はそれを皆さんに渡そうとしないでしょう。たとえ皆さんがそれに対して立腹したとしても、何もそれを変えることはできません。それらの船には約三十名のメンバーが乗っています。彼らの生活について考えてみるのですね。漁から帰ってくる時、三十の家庭がその帰りを待っています。すべてが彼らの働きに、彼らがどの位の漁をしたのかにかかっています。彼らの実績にかかっています。彼らは他の船よりもっと一生懸命に働くしかありません。皆さんにとっては本当に良い訓練になると思います。だから先生は皆さんをそこに送ろうかと考えています。
先生はいずれにせよ、そうするつもりですから、皆さんも早くやる気を起こすべきです。ただ待っているだけではいけません。この夏が終わったならば、先生はすぐに一人か二人をスリナム、あるいはベルリンへ送ろうと思っています。ドイツの漁師たちも三カ月か四カ月、寒くて厳しい海に出かけて行きます。その後でも依然として海の摂理のために喜んで働きたいと思うならば、皆さんは本当にオーシャン・チャーチのメンバーになる準備ができたことになります。そういう経験をして帰って来て、それでも海のために働きたいと思うならば、先生は皆さんを選ぶでしょう。そしていつの日か大型漁船を任され、船長としてのキャリアを積むことができます。先生は海に大きな希望を抱いています。また皆さん全員にも大きな希望を抱いています。先生は皆さんをそこに送り出したいのです。そして帰って来たらアメリカのために働き、偉大な指導者になって欲しいのです。