真の父母経 第402話

神様に侍る一つの世界

真の父母様のみ言と生涯の業績は、空を巻物にし、海を墨汁にして書いてもすべて記録することはできない。真の父母様は、聖婚以前に「統一原理」を探し出して摂理の出発を準備され、聖婚以降、基元節までの歩みにおいて、復帰の道を締めくくられた。人間始祖の堕落によって失ってしまったすべてのものを探し出して神様に還元し、新天新地の後天時代を迎えたあと、天一国の基元節を宣布された。筆舌に尽くし難い苦難を越えて、復帰摂理を完成、完結、完了されたのである。

基元節以降、天上の真のお父様と地上の真のお母様は、天一国経典の編纂、天一国憲法(教会法)の制定発布、グローバルな人材の養成、神氏族メシヤ活動などを通して、この地に天一国を定着させることに尽力された。

真の父母様が立てられた平和創建のためのビジョンと業績は、国境線のない一つの平和世界を成し遂げる礎石となり、人類に下さった真理のみ言は、神様と人間、宇宙の秘密を明らかにした新しい生命の道となり、生涯を通じて見せてくださった真の愛の路程は、孝子、忠臣、聖人、聖子の典型となった。

真の父母様は、天一国の太陽と月として、神様に侍る創造理想世界を永遠に照らしているのである。

24  全世界の統一家の祝福子女たちは、天地人真の父母様が生きてこられた伝統を絶対信仰で相続し、氏族メシヤの使命を全うしなければなりません。そうして、氏族と社会、国家、世界でその責任を必ず完遂し、天の父母様が願われ、天地人真の父母様が待ち望まれるように、全世界の人類を天一国の民として抱かなければなりません。そうしてこそ、この時代を生きている皆さんが、後代に恥ずかしくない先祖の位置に立つようになるのです。

天の父母様と天地人真の父母様が六千年間の蕩減復帰摂理歴史を完成、完結、完了され、新しい時代、新しい歴史の天一国を開いてくださいました。天の父母様の願いであり、天地人真の父母様の願いであった天一国が創建されたというのです。

皆さんはどのように、天の父母様と天地人真の父母様に、感謝と頌栄を捧げるのですか。皆さんを天一国の先祖の位置に立ててくださろうとする大いなるみ旨があることを、皆さんは知っていますか。真の父母様がこの地に来て生命のみ言を宣布され、天一国を開いてくださったことを、この国はもちろん、全世界の人々がみな知ることができるように証すべき責任が、皆さんにあります。

皆さんは、天の父母様と天地人真の父母様のみ前に、地上天国と天上天国を必ず開いてさしあげようと誓わなければなりません。その道に向かって全力投球、死生決断、中断のない前進をすることだけが、今の時代を生きている私たちの使命であり、責任です。

25  私たちの誇りと喜び、そして、幸福は、真の父母様なくしては、意味がないというのです。祝福家庭の願いは、地上天国の建設であり、神様と真の父母様に共に侍って生きることです。私たちの時代にできなければ、私たちの子孫を通してでも、必ずその日をこの地球上に迎えることが、私たち父母の責任です。

統一運動は、真の父母様と共に、必ずやみ旨を完成させます。ですから、それを見た後世の人々か本当に誇らしく思うことのできる皆さんの家庭となり、私たち自身になることを切に願っています。私たちは、既に決心して立ち上がった人たちです。私たちは、お父様が成し遂げようとされた天のみ旨を、この時代にすべて実現できるようにしてさしあげなければなりません。

26  お父様は、遅く寝床に就かれても、朝早く起きて、熱心に祈られます。風が吹こうと雨が降ろうと、夜も昼も、統一教会の子女である皆さんのために祈っていらっしゃいます。み旨を成し遂げるために深く瞑想されているお父様のお姿を目にするたびに、私(お母様)は本当に、神様が愛さざるを得ない方だと思うのです。皆さんもどうか、原理で武装し、主人と僕の閼係ではない、父と息子の関係としてしっかりと連結された心情世界において、変わることなく生きてくださるようにお願いします。つらいときは、いつでもお父様のお姿を思ってください。

27  人類歴史が始まって以来、誰もが平和で幸福な世界を追求してきました。しかし、そのような理想世界は成し遂げられませんでした。このような根本問題を解決してくださった方が、天地人真の父母様です。お父様は、九十年の生涯を通して、天の摂理を握り締め、全世界的に多くのことをしてこられました。

聖和される前に、二〇一三年一月十三日を基元節として立てておかれ、特に十三年間は、全力投球してこられました。まず、天の父母様の立場を立ててくださいました。苦痛と戦争と悲惨な歴史の中から抜け出すことができない人類にとって希望の灯台となられました。そうして、内的には神霊と真理によって教団を導き、外的には真の愛を実践しながら、多くの運動を展開してこられました。

28  私(お母様)の人生は海のようです。海は、空を抱くことができる十分な懐があり、空と一つになって、空の色と似ています。一番低い所で世の中のすべての水を受け入れます。海はすべてを抱き、すべての生命を宿します。

海の中には、あらゆる生命体が棲んでいて、恵み豊かに育てられます。月の引力に応じて潮の満ち引きの差をつくり節気を変えます。日ざしに呼応して水蒸気をつくり、気候を調節します。

静かな海は、表向きは平穏です。しかし、深い所では、大洋を動かす巨大な水流が滔々(とうとう)と流れています。一度荒波が起きると、津波のようにすべてをのみ込んでしまったりもします。人々は深い海の中の渦巻きを見ることができません。天の摂理はもちろん、私の生涯もこのように展開されてきました。台風のように吹きつける摂理の中心で、私だけが知っている、語ることのできない事情がたくさんあるのです。私は、その渦巻きに巻き込まれることなく、乗り越えながら勝利し、蕩減復帰摂理歴史を、お父様と共に終わらせることができたのです。

29  天の父母様は、(私を)ひとり娘として育ててくださり、真の父母の位置に現れるまで、多くの逆境と苦難の中においても守ってくださいました。真の父母としての歴史路程には、あなただけが御存じであり、あなただけが記憶される曲がり角ごとに、越えなければならなかった多くの事情がございます。しかし、天の父母様、感謝申し上げます。本来、あなたが願われた創造理想を成し遂げるために、真の父母を探し求めてこられる路程が、どれほど困難で寂しく、苦痛に満ちていた力を私たちは知っております。この地に天一国を宣布するまで待ってくださった天の父母様に、無限の感謝をお捧げいたします。

Atsuki Imamura