御旨と海 第14話

マッチングと祝福を通しての統一

 韓国人と約婚したアメリカ人は、とても興味深い人生を送ることになります。特に彼らの子孫達はユニークです。それは全く新しい種族と言ってもいいくらいです。皆さんの中で、そういう人はどれくらいいますか。いつ結婚式を挙げて欲しいのですか。今たくさんのカップルが待っていますが、もし全員を今すぐに祝福するとすれば、大統領がやってきて祝辞を述べるべきです。今そういう状態になっていますか。そういうことがあり得ますか。

 先生は国全体の事を考えています。だから軽々しく行動に移せません。簡単にはやれません。もしここアメリカで結婚式を行うとすれば、いろいろな国から数多くの人々を連れてこなければなりません。アメリカ人達は彼らを歓迎するでしょうか。結婚式場に誰かが爆弾を仕掛ける可能性、あるいは危険性があるでしょうか。そういうことについて皆さんは考えたことがありますか。今皆さんの結婚式を執り行えば、それは素晴らしいものになるに違いありませんが、それが順調に運んで、何事もなく幕を降ろすことができるように先生は心を砕いています。その結婚式をどこで行いますか。韓国にするか、日本にするか、英国か、それともアメリカにするかと先生は今考えています。

 確かに飛行機代は往復を考えれば、ある人達にはかなりの額になるけれども、先生はそれを心配していると思いますか。それとも、もっと大切なことを考えていますか。祝福を受けることのできる資格として、少なくとも三人を伝道し、教育して神様につなげなければならないと先生は何年もの間皆さんに言ってきました。さらに皆さんは八十四人を伝道する責任も持っています。イエス様は十二人の使徒と七十二人の門徒の間で労苦されました。彼は自らを中心として、これらの人々を一つに統一することができなかったので、それ以上進むことができず、祝福も受けられなかったのです。

 何が皆さんの理想なのですか。皆さんはホーム・チャーチで成功する以前に結婚したいのですか、それとも成功した後でしたいですか。皆さんはホーム・チャーチをもう全部やってしまいましたか。ということは、皆さんは霊界へ行く前に、もう一度祝福を受けなければならないことになります。この世が皆さんを歓迎するようになった時、皆さんがたとえ既に祝福を受けていたとしても、先生はもう一度皆さんを祝福しなければならなくなります。皆さんは教会レベルで、国家レベル、そして世界レベルで祝福を受けなければなりません。この三つのレベルが皆さんを認めなければなりません。そういうことを考えれば、結婚式とはそれほど簡単なものではありません。日本人と結婚した者達、手を挙げて。日本の男性と結婚したアメリカの姉妹達は、アメリカの男性と結婚したのとは違うものを何か経験していますか。良く研究してその違いが分かるようにならなければなりません。それらの違いは、皆さん達の関係における利点、あるいは長所となるかもしれません。

 先生ですら、いつの日か自分がこのようにして、これほど多くの人々と関係を持つようになるなどとは夢にも思いませんでした。さて、まだ約婚していない者、手を挙げなさい。そんなに多くはないですね。約婚について皆さんはどう思っているのですか。約婚している者達の中で、配偶者に不満を抱いており「よりにもよって、どうしてお父様はこういう人を私と合わせられたのだろう」と思っている者があったら、手を挙げなさい。誰もそう思っている人はいないのですか。少しでも思わないですか。一緒に生活をして子供を持つまでは、どういう思いがくるか誰にも分かりません。お互いにあまり好き合っていない者達の間から最高の子供達が出てくるかもしれません。そうなったら皆さんはどうするのですか。

 皆さんは一国の指導者になるかもしれない。あるいはそれを超えて、世界的レベルの指導者になるかもしれません。皆さんはそういう道を経て初めて、自分の結婚を評価することができます。典型的な例が、金栄輝協会長です。彼は祝福されてから三年以上も悩みました。どうして先生はこういう妻を私にくださったのだろうかと彼は考えました。そこで先生は「もう少し待ちなさい。分かるようになるから」と言いました。それから数年経った頃、彼は妻を尊敬し、愛するようになり、彼女なしにはやっていけないというほどになりました。それで今彼は、女性崇拝者なのです。しかし女性が悪い場合、それでも男は女性崇拝者になれるでしょうか。先生はある分野での専門家だとすれば、少なくとも人間と神様の研究の面では専門家なんですね。先生は神様の心と人間の心を徹底的に研究しました。実際、皆さんは先生に何も言う必要はありません。皆さんを見さえすれば、皆さんが配偶者に対してどういう思いを持っているか、先生にはすぐに分かります。先生は一組のカップルが霊的にどのようになるか、正確に予言できます。先生が皆さんのマッチングをした時、皆さんと同じレベルに立って、それをやったのではありません。先生の心は最高の観点に立って皆さんを見下ろしています。

 マッチングについての先生の名声は、韓国では既にとても高いのです。韓国には縁組の哲学というものがあって、それは非常に長い間続いている一貫した哲学、あるいは学問体系です。韓国にはたくさんの縁組をする人がいて、生涯この特技を研究しながら数多くの縁組を行っています。食口達が度々、彼らの所へ行って自分達の縁組を見せました。するとそれがあまりにも良いので、彼らはとても驚いてしまいました。それ以上の縁組は自分にはできないと彼らは言うのです。

 皆さんが生まれた時、その生まれ方というものがあって、それが先生には分かります。先生のマッチングの能力は年を取ってから身に付いたものでなく、非常に幼い頃からその能力に人々は気が付きました。先生はまだ非常に若い頃、一組のカップルを見てそれが良い組み合わせなのか、そうでないのか、即座に言い当てることができました。だからすぐに人々が先生の所にきて写真を見せ、それが良い組み合わせなのか、そうでないのかを、先生に尋ねるようになりました。何年も何年も先生はこの領域を研究し、実践してきました。マッチングに関する限り、その数だけでなく質の面でも、先生は世界的チャンピオンです。そうすると、もし皆さんがマッチングをしてもらう、あるいは結婚するとして、その時はどうするつもりですか。皆さんが本当にその価値が分かり、その価格が十万ドルであるならば皆さんはどうするつもりですか。「私はそのような大金を持ちませんから、少し劣るので満足しましょう」と皆さんは言いますか。そうではありません。皆さんは出ていき、その金を儲けるためにどんなことでもやります。皆さんは自分のマッチングをせっかちに判断してはなりません。もしその価値を本当に理解したのであれば、皆さんは待たねばなりません。そしてこの地上で三世代経た後に、皆さんにはそれが分かるようになります。皆さんが霊界へ行けばそれがもっとはっきりします。しかし、もし皆さんが先生よりももっとよく知っており、先生よりももっと立派な仕事ができるのであれば、皆さんは先生の所へきて不平を言うことができます。皆さんの中には、夢想だにしなかった人と一緒になった人もいるでしょう。結婚するとしても、この人とは絶対にしたくないというような人がいたとするならば、それがこの夢想だにしなかった人に該当します。そこで先生が皆さんをそういう人と組み合わせます。しかしそういうカップルは最高のカップルだという場合が、しばしばあります。

 人間の性質にはいろいろあって、ある人は上昇カーブを上がっているし、他の人は下降線をたどっています。ある人は繁栄の頂点にいて、今下降線をたどり始めています。またある人は上昇し始めたばかりかもしれません。人生においてはこういうのは当たり前のことです。皆さんは調和を保たなければなりません。もし一方が他方よりもより早く移動すれば、一方の配偶者が取り残されて死んでしまいます。結婚はとても重要です。先生より以上のことを知っている人は誰もいません。それは人の命を長くもするし、短くもします。これよりももっと重要なものがあり得るでしょうか。

 人生で最も重要な出来事は配偶者をもらうこと、つまり結婚することです。アメリカではこの最も重要なことがおろそかに扱われてきています。ある人達は初めて会ってその日に結婚します。またある人達は結婚などは気にかけておらず、自由に結ばれ、その後そのまま分かれ、再び会うということはありません。こういうやり方はその度に深い傷を残すものです。反対に先生はとても真剣です。皆さんは一旦、マッチングに合意した以上、それを持続させ、かつ成就させなければなりません。皆さんは自分のマッチングを素晴らしいマッチングと感じていますか。本当にそう皆さんが感じているならば先生はとても嬉しい。しかし覚えていてほしいことは、たとえ今、皆さんがそのように感じているとしても、その状態が必ずしも持続しないということです。自分のマッチングをあまり良く思っていない人達は二、三年すると事情がだいぶ変わってきます。良かったと思うようになるでしょう。

 「誰もが結婚しようとしている。自分はその中の一人に過ぎないのではないだろうか」。そうではありません。結婚の性質はすべて、大変異なっています。海を見なさい。海には数多くの深い場所と様々な色があります。皆さんの結婚はそれと同じようなものです。一組、一組が大変ユニークです。皆さんは自分の結婚に対してそういう神秘的なものを感じなければなりません。以前は見知らぬ者同士だった男と女が、今や一緒に生活し、どんな人よりもずっと深く互いに知り合うようになります。そのように考えてみると、それがどんなに大変なことか、またどんなに神秘的なことか分かるに違いありません。

 そうすると君達男性は、女性が必要ですか。君達女性は、男性が必要なのですか。ある人達は同性愛のグループを選びます。女性は女性と共に生活し、男性は男性と一緒に住みます。彼らは結婚しないでも生きていくことができると考えています。しかしそれは可能ですか。そういう生活が続きますか。男と女の基本構造は完全なマッチングにあります。それは電気のシステムと同じように基本的なものです。連結させるためにコンセントとプラグがあります。これは単純なことだと思うかもしれませんが、多くの人がこの基本的なものを分からないでいるのです。被造物は皆このように創られています。これは単純な創造の法則です。

Atsuki Imamura