御旨と海 第8話

 神様はこのように科学的方法で創造されました。実際、神様は最高の科学者です。水にしてもそうです。水が凍り始めるとその体積が増します。堅い殻に守られている松の種もそうです。殻もある程度の水分を含んでいますが、それが冷たくなり凍り始めます。それを数回繰り返して遂には割れてしまうまで、それは体積を増します。

 同様に、皆さん達統一食口も強靭かつ堅固で、しかも一枚岩でなければなりません。それから皆さんが前進し、共産主義あるいは我々が「冬主義」と呼ぶものと対決しなければなりません。それから皆さんの外殻は割れ、皆さんは成長を始めます。最後に実際に春がやって来た時、皆さんは成長を開始し、心おきなく春を迎えることができます。皆さんは完全に咲ききった、そしてすべての葉とその栄光を茂らせた花のようなものです。それが私達の目指しているものです。

 それから新しい文明、つまり春の文明の永遠の繁栄が始まります。これは漠然としか説明されなかったかも知れませんし、論拠はそれほど正確でなかったかも知れませんが、自然は、見て理解するのにそれほど困難なものではありません。皆さんには自然の中の種子の論理は理解できるし、もしこれが自然の中で物事を始める神様のやり方であるとすれば、それは人間の歴史を始める神様の出発点でもありました。他のものは全部、その点へと移行して行ったのです。最初の種子が失われたので、人類は再臨のメシアの到来まで、一つのサイクルを再び最初から始めなければならなかったのです。これが再臨のメシアの意味であり、ここから人類の永遠の繁栄が始まります。もし共産主義が本当に冬の文明であるならば、それは春の文明の前に来なければなりません。統一主義がその春の文明です。それはあらゆるものを一つにして、そして調和をもたらします。例えば春の暑い天候はそれほど暑くないし、寒い天候もそれほど寒くなりません。それはちょうど、三五度から三八度という、人間の体温のようなものです。この体温の範囲内であれば、あらゆる細胞、また生物形態は繁茂を始めます。これが、天国あるいは我々の用語でいえば「理想世界」です。もし皆さんにこれが理解でき、その正しいイメージが把握できるならば、皆さんは全人類歴史について、すなわちそれがどこから始まったのか、そしてどこでどのように終わるのか、十分に説明することができます。

 共産主義者達は典型的な寒い天候です。彼らは他人に襲いかかり、殴り、完全に叩き潰そうとします。しかし、我々の方法は至る所に平和を実現し、あらゆるもの、最も冷たいものですら溶かしてしまうことです。たとえあらゆるものが溶けたとしてもそれは先へ先へと進み、生命が繁茂するようになります。

  それが理想主義です。ではその理想主義はどこから始まるべきですか。それは男と女から始まるらなければならなりません。不幸にも、最初のエデンの園で最初の男と女は、理想世界を始めることができませんでした。そうならば、我々が東方に向かって敬礼するのはすばらしく、そして重要なことではないですか。それは文明の最初の出発点のことを我々に思い出させ、人間の運命が高貴でかつ永遠であるべきだということを示しています。東は栄光を、そして北は権威を表します。太陽は東から昇り、毎日栄光を運んで来るし、北は最高点すなわち名誉と権威の点です。皆さんはこれらの方向に敬礼する時、人間は栄光と権威を持つべきだと言っていることになります。

 権威がますます高く上がって、最高点である神様に達します。栄光は東から西へ水平線上に移動するので、必ず拡大します。北は垂直で東は水平。これらの方向は人の中で出会います。しかし堕落は、これらの物すべてを変えてしまいました。堕落によって、女が男と一つとなる代わりに、男が女と一体化しました。でも今、私達は逆戻りに最初の位置を取り戻しつつあります。暫くして女は男と一つになります。これが成されれば、すべての縦と横の関係が復帰できます。夫と妻は一緒に敬礼します。それがこの意味するところです。

 理想的には夫婦は神に敬礼し、そして互いに敬礼し合います。それから男が座って、女が男に敬礼します。その後に共に並んで座ります。こうすることによって女は、堕落のエバにならないと言っていることになるし、男は堕落のアダムにならないことを言っています。これが朝の敬礼式、特に御辞儀のやり方についての意味です。その後、子供達皆がやって来て、同様の敬礼をします。両親は親の位置に座して、彼らの御辞儀を受けます。言い換えれば、子供達は自分の親と神様への関係を表明するということです。子供達は、過去のカインとアベルのような闘争はしないということを言っているとこになります。反対に彼らは平和と調和を維持し、四位基台の中で協力し合うことになります。それが成されれば、家族全体が一つになり、そして自分達の心情を表明することになります。

Atsuki Imamura