父の祈り 第31話
お父様! あなたはどこにご臨在なさいますか
お父様!
きょうこの時間、あなたは
どこに臨在なさいますか。
あの高い空間にある、ある王座でもなく、
ある燦爛たる文化の歴史をもった
伝統の座でもないということを知りました。
創造の当時にあなたが願われたのは、
真に神様を愛し神様を思慕する
一人の男性の心に臨在されることでしたし、
そのような一人の女性の心に臨在なさりたかった
お父様であったことを知りました。
そのような男性と女性の心に臨在なさり
「あなたはわたしのすべてだ!」と
おっしゃりたかったお父様であられ、
新しい因縁で出会いたかったお父様であったことを
知るものです。
その男性と女性が真の父母の因縁を中心として、
歴史的な先祖の心情的な土台を備えた立場に立つようになれば、
その上に直接臨在なさりたかった
お父様であることを知りました。
そうして、その家庭の中心に
あなたが臨在しようとなさったことを知りました。
そのような父母の血統的因縁を経た子供を
愛したかったお父様であられ、
広く高く深い愛のみ手で
その息子・娘を抱きたかったお父様であられ、
涙のにじんだ愛と、涙のにじんだ心情で愛することのできる立場を
備えようとされたお父様であったということを知りました。
そのような平和の家庭の上に、その子女たちの上に、
愛を根深く植えて、
その家庭を中心として四位基台を築き、
福地の土台をこの地の上に築こうとされたことが、
千代万代の恨みとして残されているということを、
統一信徒たちはよく知るものです。
このような福地の土台を築くことのできるひと日を迎えるために、
六千年の間、つらい死の道が
続いてきたという事実を知りました。
数多くの人々が、
嘆きとやるかたない悔しさと悲惨なる立場で
犠牲となったことを知っています。
「私」自体を呼んで
このすべての代価を支払うようにするのは、
模範的な一人の男性と一人の女性と
一つの家庭を成させるためのお父様の愛であることを
知るものです。
そして、お父様が
その家庭の上に主体的な中心として臨在なさり、
万代万民の家庭の上に宿ろうとなさったのが、
あなたの願いであることをはっきりと知りました。
ですから、私たちは一万回死の道を行こうとも、
お父様の慈悲を慕い、
お父様の同情のみ手を渇望することのできる姿とならなければならず、
天に向かって手を伸ばし、
のどが張り裂けるほど、
細胞が麻痺するほどに狂ったように
「お父様」と叫ぶことのできる子女とならなければなりません。
あなたが願われた愛を、
自ら備えた男性と女性になることができない
堕落の血族であることを嘆きながら、
来られるメシヤを愛し、
そのメシヤを迎えるために準備することのできる
あなたの子女たちとなるよう許諾してくださいますことを
心からお願い申し上げます。
このすべてを
真の父母のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九六九・一・二六)