父の祈り 第8話

お父様と完全に一つになる喜びの日を臨ませてください

愛のお父様!
私たちは今まで
前だけあると思っていましたが、後ろがあり、
きょうだけだと思っていましたら、あしたもあり、
上だけあると思っていましたが、下もあるということを、
この時間、知るようになりました。

また、それが
永遠のみ旨を中心として関係を結んだならば、
右側が左側になり、
左側が右側になる、
すなわち前後左右がそれぞれその位置を変えても、
お父様のみ前に立つことができることを知るようになりました。

ところが、いまだに
人間自体にある根本罪悪の根を
抜き取ることができずにいるので、
今日この時代は
前後、左右、上下がそれぞれ混沌となり、
正しく授け受けできないでいることを、
また感じるようになりました。

愛のお父様!
今こそお父様の永遠の理念を中心として
前後、左右、上下が完全に一つになる喜びのひと日が、
早く早く臨むよう許諾してください。
今、私たちが、
今まで自分を捨てようという心がなく、
自分を立てようという心だけがあった私たち自身であるならば、
あるひと日には、
お父様の審判を逃れられないことを
悟るようお許しくださいますことを
切にお願い申し上げます。

そうして私たちが、
上が下の身代わりとなり、
下が上の、右が左の、左が右の身代わりとなる、
このような一体不可分の関係を築き、
お父様のみ前に誇ることのできる者として、
お父様の栄光を歌うことのできる
真なるお父様の息子・娘となるよう許諾してくださいますことを、
愛するお父様、
切にお願い申し上げます。

お父様!
今日、この時代は、
見えない脇道が
私たちの前に横たわっていることを知っていますので、
今、私たちが、その道を分別し、
天に向かって黙々と前進しながら、
勝利的なひと日のみ旨を成し、
お父様を慰労することのできる
お父様の息子・娘となれるよう許諾してください。

今まで一つの目標として願ってきたすべてのことが成され、
一つの目標が成され、
一つの目標で実が結ばれる
そのひと日のお父様の喜びが
早く早くこの地上に現れるようお許しくださり、
お父様が喜ぶその心に動じ、
私たちも喜ぶことができるよう許諾してくださいますことを
心からお願い申し上げながら、
すべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。

(一九五七・一一・一)

Atsuki Imamura