真の父母経 第392話
第四章 天一国の定着と私たちの行く道
第一節 草創期の信仰回復と環境創造
教会復興と草創期の信仰回復
草創期の教会は、真の父母様を慕う食口たちで常にあふれ、新しい食口のために昼も夜も原理講義が途絶えることはなかった。神霊によって礼拝を捧げ、真理によって伝道する、愛に満ちあふれた教会であった。真のお母様は、このような草創期の信仰を回復し、生き生きと息づく教会を築いて、天一国の定着に拍車を掛けようと食口たちを激励され、荒野時代を越えて天一国定着時代の信仰姿勢を提示された。
1 教会を復興させなければなりません。お父様の生前に、全人類がお父様のことを本当に真の父母と知ったならばどれほど良かったか、このような恨がとても大きいのです。しかし、方法はたった一つ、原理のみ言でそのようにする道しかないというのです。
全人類には、原理のみ言が薬です。私たちが行動することによって、原理のみ言で教会を復興させ、さらには天一国の定着を早めることができるのです。
2 お父様は、草創期に、み言によって、愛によって、強い心情世界の絆によって、食口たちを育ててこられました。今後、韓国の教会と世界の教会はそのようになるべきだと私(お母様)は考えています。全体的に韓国の教会をそのような方向に導いていくつもりです。世界も同じです。
私たちは、何の説明がなくても、天を中心として結ばれた絆と情ですべて感じることができます。一つになれば、すべて通じるというのです。そのような深い情で結ばれた祝福家庭です。皆さんはそのような面で、すべて協助しなければなりません。
心情的な教会になろうとすれば、公職生活をしたり、公職生活をしなかったりという立場の違いはあっても、皆さんの行動や言葉、態度が、まず相手と環境、隣人のために配慮するものにならなければなりません。
3 私たちにとって今、最も急を要する問題は、統一教会がいかに草創期の心情に戻っていくかということです。真理、み言と神霊が一つになって躍動する教会にならなければなりません。どうすれば毎日毎日、原理のみ言を絶えず新しい人々に伝え、七日修練、二十一日修練、あるいは四十日修練を経て祝福の場まで行くように導くことができるかというのです。統一教会員をたくさん輩出して、生き生きと躍動する教会になるようにしなければなりません。
4 統一教会に本当に食口と言える人たちが、どれくらいいるかが問題です。原理をきちんと知っている食口が、どれくらいになるかというのです。礼拝にどれくらい参席したかという、この数が問題ではありません。
教会では原理講義を続け、食口たちはみ言で生まれ変わらなければなりません。そのように、み言で生まれ変わることによって、真の愛を実践する個人、家庭、氏族、社会、国になるとき、天一国ができるのです。それが地上天国です。そうすれば、一人一人が自ら心の平和を取り戻すようになるでしょう。
5 統一教会は、本来、神霊と真理によって出発しました。ところが、現在の私たちの姿を見れば、教会や食口たちが心情的に発展したと見ることはできません。
草創期には、食口たちが教会に訪ねてくれば、(その場から)離れたいと思いませんでした。父母様と夜を明かしながら一緒にいたいと思い、父母様が願われることなら何でもしてさしあげたいと思いました。誰かが強要するのではなく、自ら進んでしていたのが草創期の信仰生活でした。小さな教会でしたが、教会は真の愛であふれ、お互いに一つになって、とても困難な時代を克服していきました。
韓国の教会には、多くの祝福家庭を輩出する中で、忘れることができない逸話がたくさんあります。草創期には、食口たちが開拓伝道に出ていかなければならない立場だったので、子女を孤児院に預けて出掛ける婦人たちもいました。
そのようにして韓国教会は、三十六家庭から四百三十家庭が出てくるまで、多くの犠牲を払いながら摂理を成し遂げてきたのです
6 草創期に劉孝元(ユ・ヒョウウォン)協会長は、不自由な身で一日中講義をしました。健常な人が一、二時間するのも大変なのに、そのようにしたというのです。しかも、その時は私たちの教会が貧しかったので、栄養の補充も十分にできませんでした。そのようにして復帰され、立てられたのが三十六家庭です。私たちが三十六家庭を貴く思うのも、心情の根がその土台から育ったからです。
ですから韓国も日本もアメリカも、熱い愛であふれていたその草創期のように、新たに出発しようというのです。原理講義が途切れることなく、修練が継続する教会にしなければなりません。
7 皆さんは、み言で生まれ変わらなければなりません。草創期には、何かの条件や理由を問わず、ただ父母様にお会いすればうれしく、感謝で、また離れていれば会いたい、来たい、み言を聞きたいと思いました。
自分中心の考えがありませんでした。「私がこのように努力すればどれくらい報いがある、私がこのようにすれば褒められる」、このような計算はありませんでした。そのような時に戻らなければなりません。私(お母様)は、そのように愛があふれ、生き生きとした統一教会をつくろうと思うのです。
8 短期間のうちに自分の地域の人々を復帰しようとすれば、教会から明かりが消えてはいけません。皆さんは本当に固く決心しなければなりません。この時代に生きてお父様に侍っていた人々としての名誉を失墜させてはいけないのです。
皆さんは、霊界でお父様に記憶される人にならなければならないのではないですか。そうなるためには、どうしなければならないでしょうか。休んではいけません。生き生きと躍動する教会をつくらなければなりません。私たちは生きています。人が生きているというのは、動き続けるということです。死んだ人はじっとしているのです。
9 計画だけが重要なのではありません。実践が重要です。皆さんは、実践をしなければなりません。今は実証してあげる時代です。皆さんは、夜寝ずに常に起きて、明かりの消えない教会になるようにしなければなりません。そうであってこそ、お父様が全世界を見て回られる途中で、その明かりに引かれて来てくださるのではないですか。お父様が素通りしていかれるような所になってはいけないというのです。
10 私たちは、お父様が普段からおやりになりたかったことを、成し遂げてさしあげなければなりません。内的、外的に秩序と伝統を立てることが急がれています。早く、世の中の人々に統一教会が健在で、継続して成長し、発展していることを見せてあげ、彼らが自ら訪ねてくるようにしなければならないからです。
皆さんが伝道しようと努力することも重要です。摂理的に成し遂げられた実績を見て、「ああ、私が最後に身を寄せなければならない所はここだなあ!」と言いながら、心によって導かれ、自ら訪ねてくるようにしなければならないのです。そして、彼らを祝福家庭に連結しなければなりません。
11 私たちは、霊界と一つになった立場にいることを実感して生きています。皆さんが霊界と相対基準さえ合えば、一〇〇パーセント役事(働き)するという話です。皆さん自身が責任感をもって生き生きと活動しなさいということです。そのようになれば、霊界が一〇〇パーセント協助します。
霊界の願いとは何でしょうか。私たちの願いとは何でしょうか。地上・天上天国です。天一国です。それを私たちの当代に成し遂げることができるというのは、どれほど興奮し、うれしく、感謝なことでしょうか。皆さんがこれを実感して生きているとすれば、どうしてじっと座ってばかりいられるでしょうか。どうして、皆さんが努力をせずにいられるでしょうか。