真の父母経 第355話

10  女性連合運動を韓国と日本から始めたことは、爆発的で歴史的な記録を破った事件でした。天の火を投じるものだったので、その余韻が永遠に生きているというのです。そのみ言を聞いた人は、写真を見ただけでも恩恵があふれます。そのような境地です。過ぎていくものではありません。母の愛が心から消えますか。また、父母の愛が心から消えますか。愛する人との愛が心から消えないのと同じように、天の愛によって縁を結んだみ言を聞き、感動した心をもった人は、その写真を見ただけで恩恵を受けるのです。

ですから、聖賢の教えが貴いのです。そのような深い心情的な関係を中心として語った言葉なので、その言葉は歴史を超越し、常にその価値が連結される位置にあります。そこに新しい蘇生の力が共にあるのです。

11  日本がエバ国家だとすれば、韓国の女性たちはどのようになりますか。韓国がアベルの位置に立ちます。日本はカインの位置です。そのため、アベルの伝統的な精神を日本に連結しなければなりません。エバは十六歳の時に堕落しました。ですから、韓国で愛国心をもった純潔な女性、国を愛することにすべてを捧げることができる伝統的精神をもった女性が必要だというのです。そのような女性の精神を、日本の女性たちは相続しなければなりません。そうでなければ、日本が連結される道がありません。

それで、日本に人を送って、誰にも分からないように柳寛順宣揚運動をさせました。お父様が、「日本の女性たちに柳寛順烈士の伝統的な精神を植えつけなさい!」と言ったのです。そのようにできる人は、お父様しかいません。誰もそのようなことはできないのです。

その思想をもっていって日本の女性たちに植えつければ、日本が韓国と一つになるというのです。そうしながら、一九九一年九月にお母様を日本に送り、「アジア平和女性連合」をつくったのです。

「世界平和女性連合」の創設と女性解放宣布

真の父母様は、一九九二年四月十日、ソウルの蚕室オリンピック主競技場において、「世界平和女性連合」創設大会と「アジア平和女性連合」ソウル大会を開催し、「世界女性時代の到来」を宣布された。世界七十二ヵ国の女性代表および韓国全土の女性十六万人以上が参加する中で開かれた創設大会において、「世界平和女性連合」の総裁に真のお母様が推戴された。真のお父様は、「韓鶴子総裁は、私と共にこの苦難の道に同参した、全世界の女性の代表者であると言わざるを得ません」と語られ、「今まで男性が主導してきた戦争と暴力、抑圧と搾取、そして、犯罪の世界を終結させ、平和と愛、そして、自由があふれる理想世界を実現する真の働き手が、正にこの時代の女性たちです」と語られた。真のお母様は、世界女性時代の到来宣布とともに、世界を巡回しながら指導者たちを激励され、世界的に女性運動を展開された。

12  歴史的な四千年のすべての内容を整備して、世界的な個人の怨讐、世界的な家庭の怨讐、世界的な民族の怨讐、世界的な国家の怨讐、世界全体の怨讐をすべて屈服させて帰ってきて、南北統一と神様の解放を主張する時を迎えたというのです。第二次世界大戦以降に統一天下を成し遂げなければならなかったことを四十年間蕩減して、勝利の覇権を再びつかむ日を迎えました。キリスト教は、エバの宗教、新婦の宗教ですが、新婦の使命を果たせなかったので、お母様が韓国を復帰しなければなりません。キリスト教ができなかったことを蕩減してあげなければならないのです。韓国と日本、アメリカ、ヨーロッパの「世界平和女性連合」が、それをしなければなりません。韓国、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアの七ヵ国です。

第二次世界大戦の時、怨讐の国々まで統一圏が形成されたのですが、これを失って失敗したので継ぎ当てをしなければなりません。蕩減しなければならないのです。光復以降にイギリス、アメリカ、フランスがお父様に侍ることができず、新郎を失ってしまったのち、再び取り戻してきました。韓国、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリアの七ヵ国のために、お父様は四十年間祈ってきました。これは、誰も知らないことです。これに責任をもつために、七ヵ月間、お母様を立て、第二次世界大戦直後、統一王国に進展していた基盤を統一教会で身代わりするようにし、この世の中を指導するあらゆる代表者に代わって勝利した位置に立つようになりました。

そうして、世界統一圏に向かって勝利の闘いに出発する時代になりました。それこそ女性の時代になったのです。それで、「世界平和女性連合」を一九九二年に創立したのです。

13  韓国が長子権を復帰したので、韓国の女性は長女の立場です。その次に、日本の女性は次女の立場です。彼らが一つにならなければならないのですが、真のお母様が世界的な母の立場に立つので、「世界平和女性連合」創設大会をソウルオリンピック主競技場で、韓国と日本が一緒に行いました。日本と韓国の祝福家庭の女性たちが合同作戦を行い、一体となった基盤において、お母様がアダム国家、世界国家の女性代表として、カイン・アベル、主体・対象圏を成し遂げ、再創造歴史の過程におけるプラス・マイナス環境を備えたため、お母様が立つことができるのです。

14  お母様が先頭に立っていかなければならないのと同じように、今からは、女性の皆さんが先頭に立って進まなければなりません。ですから、女性たちを中心として「世界平和女性連合」をつくったのです。

それゆえ、女性たちは、母として息子、娘を教育しなければなりません。「世界平和統一堂」というのは、教育できる家を意味します。これを村ごとにつくらなければなりません。母は息子、娘を教育して、何をしなければならないのでしょうか。

母と息子、娘が一つになって、家庭の主人である男性たち、すなわち天使長の立場である男性たちをアダムの位置に立て、彼らがサタン世界の天使長の立場である世の中の人たちを教育するようにしなければならないのです。

15  「世界平和女性連合」という組織をつくったので、神様の側ではあらゆる女性が一つになるのです。本然の家庭基盤が縦的、横的に拡大したものが世界の人類です。いくら大きなものでも、中心は家庭です。それを復帰するために、氏族メシヤを派遣するのです。家庭的メシヤの基盤は蘇生、氏族メシヤは長成、国家メシヤは完成、このように横的に三つの位置です。このすべてを連結しなければなりません。

横的に形成された、このあらゆるものを縦的に受け継ぎ、世界的基盤を築いていくのです。お母様がそれを七ヵ国に連結させなければなりません。韓国が中心となって、再び横的にエバの基盤をつくりました。このように築き上げた基盤の上で、真の父母を宣布したのです。

16  真の父母の基準を中心として、これから天の国の世界的王権版図をつくってこそ、世界のあらゆる氏族圏、国家基準の新しい一族たちが、世界版図を中心として、北朝鮮の金日成主席を屈服させることができます。それによって、韓国と北朝鮮の国民を中心として、真の父母と偽りの父母の立場が初めて入れ替わるのです。それは、男性だけではできません。ですから、母の時代にこれを早く入れ替えてあげなければなりません。

一九九一年からそのような摂理をして、一九九二年四月十日、「世界平和女性連合」創設大会をすることによって、お母様を中心にアダム国家とエバ国家が完全に一つになったので、金日成主席は自動的に退いていくようになるということです。堕落した世界で勝利したエバが出てきていなかったのですが、勝利したエバが出てくるようになったので、サタン世界、堕落した世界はなくならなければなりません。

17  一九九二年四月十日に、私たちが願っていた「世界平和女性連合」創設大会を開催しました。私たちの歴史始まって以来の春が訪れました。一九九二年の春は、私たちの春です。

それまで、お母様はお父様が行く所に付いてくる立場でした。アダムがエバにそのまま付いていって滅びたので、アダムがそれを蕩減復帰するのです。そうして、エバが今や世界から自分の場所に帰ってきて、還故郷し、登場する準備を整えて定着できる時になったというのです。

今までは、お父様が一人で闘いましたが、これからは、故郷に入ってきて自分の相対を迎え、登場する準備をして隊列を整えなければならないので、お母様を中心として、世界の女性解放を宣布するのです。

18  一九四五年から七年の期間を経て、一九五二年に統一世界が完成するはずでしたが、これを失ってしまいました。そのため、一九九四年から二〇〇〇年までの七年間に、再びそれを果たさなければなりません。言い換えれば、世界を一つにしなければならないということです。

第二次世界大戦以降、新婦文化圏であるキリスト教文化圏が新郎と一つになれなかったので、七年間で世界的に女性たちが完全に一つになり、家庭から社会、世界にまで影響を及ぼすことができる完成したアダムを迎えなければなりません。

言い換えれば、家庭、氏族、民族、国家、世界に勝利したアダムを立て、エバが家庭、氏族、民族、国家、世界的版図で失っていたすべてを清算することによって、第二次世界大戦以降の統一的天国理念を復帰できるのです。ですから、女性解放時代を宣布するのです。

Atsuki Imamura