真の父母経 第279話

ハワイ摂理

アメリカを中心とした真の父母様の海洋摂理において、もう一つの中心地域がハワイであった。真の父母様は、環太平洋摂理時代を発表したのち、ハワイにたびたび立ち寄り、精誠を尽くされた。そして、「日本のハワイ侵攻によってアメリカと日本が戦ったが、今やアメリカと日本がハワイにおいて、真の父母様を中心に一つとなり、これを土台として南北米、そして、アジアとアフリカが一つにならなければならない」と語られたのである。

そのため、海洋の蕩減解怨と陸地の蕩減解怨、天宙の蕩減解怨を、ハワイを中心として宣布されたのであり、ハワイのキング・ガーデンにおいて「環太平洋神文明開闢宣布大会」を開催された。また、コナ・コーヒー農場を購入され、マウナ・ケアに訓練所と学校を造って、海洋世界を治めることのできる人材を養成する計画を立てられたのである。

17  ハワイのコナ地方には、四千二百メートル以上の山がありますが、頂上には雪がかぶさっています。そこに良い狩猟場を造るために、熊を飼うこともでき、エルクや虎、うさぎ、きつね、おおかみなどを飼うこともできます。趣味産業を興すのに適した地域がコナです。

三千メートル以上の深い海があるので、カジキ類をはじめ、大きな魚を、四季を通じて釣ることができます。気候が暖かく、静かな環境なので、魚の種類が多いのです。餌がたくさんあるので、太平洋にいる魚たちは、そこを生息地にするのです。

18  天国村を造るためにハワイに土地を買いました。家も建て、船ももっていきました。そこは、一年を通じて雨があまり降らないので、釣り場としては世界にない良い所です。そして、そこでは春夏秋冬の季節が、一つの谷間ですべて交わります。向こう側は毎日のように雨が降り、雷が鳴っていますが、こちらは一年中、雨が降らないのです。世界でこのような所が、お父様の来るのを待っていたことが分かりました。

19  韓国と日本とアメリカが太平洋の沿岸にありますが、アメリカは天使長国家です。海洋圏内にあるのです。ハワイは、人口全体の半分近くがアジア圏の人々です。彼らを連合させなければならない責任があります。ですから、環太平洋摂理時代を発表したあとは、できる限りハワイに立ち寄るのです。ここに四千二百メートルの山があるのですが、それも兄弟の山です。

ハワイは、太平洋の中の一つの灯台と同じです。ここを中心として、連合運動をしています。西洋と東洋を連合するのです。南北米とアジア、アフリカまで、太平洋を中心として連結されています。太平洋の海で、(母親の腹の中において)二人の兄弟が一つになり、解放の出産を迎えなければならない時代に入りました。

アメリカと日本が、エバと天使長として闘うのではなく、一つにならなければなりません。真の父母によって、争っていた二人の兄弟が一つになり、お産を迎えなければなりません。そうして、地上天国と天上天国に連合できる「初源地」(根源地)になるので、ハワイが中心島として重要なのです。

20  ハワイを中心として、海洋の蕩減解怨と陸地の蕩減解怨、そして、天宙の蕩減解怨を行いました。第二次世界大戦のとき、太平洋をめぐって日本とアメリカが争いました。日本がハワイに侵攻したのですが、今や日本がハワイを保護して、天のみ前に捧げなければなりません。怨讐関係である日本とアメリカが一つになり、海洋圏の国々を天のみ前に捧げることのできる基盤を築いて、今までの海洋圏摂理完成を宣布しようというのが、ハワイ摂理です。

南米と北米、アジアとアフリカは、大きな海の島々と同じです。母親が子宮に男性と女性、男の子と女の子の双子をはらんだのと同じです。それを生まなければならないというのです。

21  南北米が一つになり、アジアとアフリカが一つにならなければなりません。スエズ運河やパナマ運河は、人間が切り離したものです。そのように切り離されたものを、連結しなければなりません。そうして、南北米が一つになり、その次に、アジアとアフリカが一つにならなければなりません。二つの双子が四つに分かれたので、太平洋を中心とした腹中で再び一つにしなければならないのです。

そのようにして、真の父母は、太平洋の中で、南米と北米、アジアとアフリカが一つになったものを束ねて、再びお産の使命を果たさなければならないのです。

日本とアメリカを中心として一つになり、海洋圏結成、半島圏結成、その次に大陸圏を結成し、国連を中心として勝利することによって、地球星のどこでも管理できる勝利の霸権を立てることができるというのです。これが、復帰摂理の地政学的な最後の結論です。

22  ハワイに行ってみて、「世の中にこのような所もあるのだな!」と思いました。そこは、日本人が三〇パーセントであり、白人は二九パーセントにしかなりません。「三〇パーセントになる家庭と、二九パーセントになる家庭が結婚すれば、完全に統一される」と考えました。「そうして、アメリカ大陸にすべて移譲させれば、どれほど復帰摂理がたやすいだろうか」ということも考えました。私がハワイで暮らそうと、基地を造り、船も買って準備をするのです。太平洋文明圏時代が訪れてくるからです。

23  私は、太平洋の中でも深い所の一つであるハワイのコナの近海を訓練場所にしました。そこは、太平洋の中でも深い所です。そこに行って訓練をするのです。深い所に樓む魚を釣る訓練をします。浅い所はたやすいのです。ですから、魚を浅い所で育てて遠方の海に送り出してあげます。今後、養殖場を造り、小さな魚と大きな魚をすべて養殖するのです。

24  ハワイのマウナ・ケアに、世界的な天文台があります。四千メートルを超える山があるその島を中心として、新しいことをするのです。そこに訓練所を造り、学校を建て、教育をしようと思います。海洋国の十六ヵ国の学生たちを連れてきて、海洋世界を治める人材をどのように教育するかというのです。アメリカに連れてきて教育し、アメリカだけでなく、日本と歩調を合わせて進むようにしなければなりません。

今まで、海の世界が蹂躙されてきました。太平洋戦争を中心として見ても、いつも陸地が海を占領してきたのですが、その歴史時代を蕩減復帰しなければなりません。

ですから、海から天才的な人材を育てなければなりません。そうして、島嶼国家の子孫たちが、陸地の人々を指導しなければならないのです。陸地がいくら大きくても、海の島にしかならないというのです。アジアとアフリカの大陸、南米と北米の大陸は、双子と同じです。太平洋の真ん中にあるマウナ・ケアを中心として、新たに大学で訓練を受けた人々が、陸地の人々を引っ張っていかなければなりません。

25  神様にアジア大陸で侍り、海でも侍ることができるように考えています。ですから、海洋摂理を重要視するのです。それゆえ、ハワイを中心として私たちが大会をしたのですが、その名称が「環太平洋神文明開闢宣布大会」です。それをハワイのキング・ガーデンで行いました。

26  ハワイにコナ・コーヒーベルトがあります。世界でそこしかないのです。それは特殊品目です。そのブランドが統一教会に渡ったと言えば、世界のコーヒーを飲む人々、コナ・コーヒーの愛好家たちは驚くでしょう。「私たちが好きなコナ・コーヒーの畑を買って売ろうとするのか、商売をしようとするのか、何をしようとするのか」と言うでしょう。

教育費を創出しようと考えています。中学・高等学校を造って、多くの人々がそこで生活しながら、農作業ができるようにするのです。そのようにする中で、科学的な農業の方法をすべて教えてあげるつもりです。海洋で養殖できる方法も、すべて教えてあげようと思います。

27  数千、数万の泉があり、数多くの支流がありますが、最後にとどまる所は、一ヵ所しかありません。そこがハワイです。ハワイにマウナ・ケアという山があるのですが、その周辺は、コナ・コーヒーが生産される地域です。

その地域は、四千メートル以上になる二つの山並みに囲まれています。白頭山の天池から水が流れてどこに行くのかといえは、コナ島を中心として回るのです。

北極から流れてきた氷、何千年も前にできた氷が、溶けていて海の底に沈んでいます。その水は薬水で、千年前、万年前の水と同じです。神様が創造された水を飲むのです。私は、その水の主人になるために準備しています。

28  ハワイのコナの海底には、何千年も前からの北方の水が溶けた、非常にきれいな水があります。そのコナの海底の水を抜いて、売らなければなりません。何千年も前の水がそのまま生きています。それ以上に良い水はありません。その水を使って養殖をすれば良いというのです。

また、その海底に埋まっている鉱物を採掘すれば、人類に途方もない恵沢をもたらすでしょう。コバルトという貴重な物が、太平洋の一番深い所に埋蔵されています。重いので、流されてはそこに着き、一ヵ所に集まっているのです。そのようになっている所が太平洋なのですが、私たちの言う摂理の解放圏時代が来ました。その深い海に金銀財宝が隠されています。

29  六大州が侍る、海の先祖のような王土がハワイです。そこでは四季を通じて釣りができます。一年中、自由です。春に花が咲き、蝶が飛ぶのです。冬も寒くありません。冬にも大根の花が咲きます。野菜農業をすることができる所です。春夏秋冬、人間が食べられる野菜と果物を供給できる土地です。

その地に橋を架けて島々を連結することができます。それをするための王土の後援地として残したのが、ハワイ本島です。その本島で私が船を造らせ、海洋圏の八つの島に二隻ずつ分け与えたのですが、釣りの王たちが、お父様が来るのを待っています。ここに旅費がなかったとしても、船で寝泊まりできる基盤をつくり、海の王宮の基台をつくったのです。

Atsuki Imamura