真の父母経 第287話
10 船乗りの妻として苦労してきた日本の女性たちがいるとすれば、彼女たちが船乗りの妻の使命を完了した場合には、母の世界の先祖になるのです。海から文明が発展しました。お父様はアメリカから韓国に戻るやいなや、日本の女性食口たちを連れてきて修練をしています。アメリカに行ってもそこにいる日本の女性食口たちが修練会に来るようになるでしょう。外国に宣教師として出ていった人をすべて、世界的に修練を受けさせるのです。
そのような時に、韓国にお嫁に来た婦人たちが修練をせずに残っていたならば、自分の体面を保って姿を現すことができません。恥ずかしいことだというのです。そのような人になってはいけないと思うので、韓国にお嫁に来た人たちを教育するのです。ですから、韓国の麗水と順天の海と自然を愛し、喜びにあふれて涙を流さなければなりません。
11 私が急いでいるのは、海洋圏を早く生かさなければならないからです。日本の女性たちに対して、四十日、七十二日、百二十日修練を一度にしなさいと指示しました。早く終わらせなければなりません。
人の体の三分の二は水です。ですから、水を愛さなければなりません。水を愛する人が主人になります。空気も水のためにあり、生命のためにあります。
麗水で試験にパスした人々は、七十二日修練をしなさいというのです。そうして、百二十日修練をします。百二十日さえ修練すれば、船について大概のことは分かるのです。自分が何をしても、大洋に対するすべてのことを常識的に知っているので、どのように生きるべきかが分かるというのです。分かるべきであって、分からないでいてはいけません。
12 これから修練をする日本の婦人たちが、海洋世界の母になるでしょう。出動命令を出せば、きょうの夕方にでもふろしきを包んで出動できる人々です。誰が日本人をそのように育てることができますか。韓国人と結婚したので韓国の女性になったのです。今後、彼女たちが指導者になるでしょう。これから村に行って韓国の男性を動員し、平和の警察官、平和の軍隊をつくらなければなりません。
釣りワールドチャンピオンカップ大会
真の父母様は、世界の釣り人たちの親睦を図り、釣りを通して世界平和を実現するため、二〇〇一年十月十七日から二十日まで、二十七ヵ国の代表たちが参加する中、日本の長崎で第一回スポーツ釣りワールドチャンピオンカップ大会を開催され、大会期間中、世界スポーツ釣り連合を創設された。この釣りワールドカップは、韓国の麗水と台湾の台北、オーストラリアのゴールドコースト、スペインのマルべラなと、世界の各地域で毎年開催された。
13 今後、釣りオリンピック大会を開催するつもりです、世界的に、釣りをする人々が約四億人います。釣りは五歳から老いて死ぬ時までできるのです。それは途絶えることがありません。多くの人々が趣味や楽しみとして釣りをしています。これ以上におもしろいことはありません。ですから、今から釣りオリンピック大会をつくるのです。
私たちには世界的な新聞社があり、UPI通信社もあるので、私たちの組織を中心として、釣り大会を宣伝するときが来ました。そのような時代に入ったのです。ですから、私たちが祝福結婚式を、人工衛星を通して世界的に行うのと同じように、釣り大会も、いくらでも中継できるのです。そうすれば、世界の果ての村に住む人も、そこに私たちの責任者がいて管理さえすれば、魚を釣って釣り大会に参加することができます。そのように、世界的に釣りオリンピック大会に参加できるというのです。
14 日韓米三ヵ国の代表百二十人を集めて、真の父母様の聖婚四十周年記念の釣り競演大会をするのです。競演大会をすれば、国家代表として出るので、国家意識が生じます。しかし、一つにならなければなりません。私たちは、闘い終えたあとには、闘う前よりもさらに一つになることができる気風をつくらなければなりません。歴史的に見ると、ここに来るまでは、日本人、韓国人、アメリカ人が怨讐の立場でしたが、ここで釣り大会をしたあとは、そのような壁を蹴飛ばしてしまわなければなりません。
この大会をアメリカだけでするのではなく、世界百八十五ヵ国、私たちの基地がある所であれば、どこででもしなければなりません。一ヵ所で春夏秋冬、一年に四回ずつするのです。春も夏も状況が違うので、季節ごとに釣り大会を行うのです。
15 平和国連と平和王国のために釣り大会をするのです。天地が願う平和王国と、天地が願う平和国連をつくって、解放の世界を実現するために釣り大会を行うのです。二〇〇三年十月二十一日のきょう、麗水で開かれる釣りワールドカップ大会も、そのような意味で行うというのです。
昔、麗水と順天で大きな事件が起きましたが、今やここから国を生かすことができる新しい出来事が爆発的に展開していかなければならないというのです。そのような意味で、ここで釣り大会を始めるからには、市民たちがよく協助しなければなりません。神様が平和国連と平和王国を願っています。そのために、釣り大会のようなたくさんのことをしています。ここに参席した人々の前に、爆発的な起源を立てることにより、世界が後援する出来事が生じるという事実を宣布するのです。
神様が大韓民国にこのようなことを願うので、平和国連と平和王国のための、世界にまたとない伝統を立てるために、この場に来たというのです。麗水・順天事件以上の爆発的な天の役事を提起できるという点で、二〇〇三麗水釣りワールドカップ大会が大きな意味をもっています。
16 アフリカの宣教師たちも分かると思いますが、アフリカの母親たちが私のように釣りのやり方さえ知っていれば、息子、娘を飢え死にさせることもなかったでしょう。水がどれほど多く、魚がどれほど多く、獣がどれほど多いでしょうか。どこにでも川があります。魚を一匹だけでも釣れば、大きなものは一週間も食べられるのです。鰐(わに)を一匹だけ獲れば、一ヵ月でも食べられます。河馬は一年食べられます。その次に、狩りをしても食べて暮らせます。それで、「世界平和観光狩猟連合会」と釣り連合会をつくりました。水と土地があればよいのです。土地では農業をすればよいのです。
ところが、アフリカで白人たちがそれを教えてあげなかったというのです。農業をする方法も教えてあげず、搾取ばかりしました。ですから、すべて追い出されたのです。私たちの宣教師は、そうではありません。すべてが歓迎するというのです。その人々のために生きるからです。それで、私はテキサス農場を造り、釣り場を造って、農業の方法も訓練させるのです。
第六節 新工法の船舶建造と造船事業
「ワン・ホープ」と「天艇(チョンヂョン)号」
真の父母様は、海洋産業の発展のため、造船事業に関心をもたれ、一九六三年六月二十六日、初めて漁船「天勝(チョンスン)号」を進水されたのに続き、沈まない船「ワン・ホープ」を建造された。「ワン・ホープ」は、優れた性能をもつ釣り船として認められ、高い名声を得た。また、真の父母様は、短い時間で船を造ることのできる石膏モールド新建造工法を開発され、この工法によって船を造る「マスターマリーン造船」という船舶会社を韓国の木浦に設立された。二〇一一年二月十七日、真の父母様は、石膏モールド工法とグラスファイバーの材質を利用して初めて建造した「天艇号」の進水式を麗水で挙行され、この新しい船舶建造技術が、韓国の造船産業の発展に大きく寄与することを期待された。
1 「ワン・ホープ」は、海の一番の希望という意味です。他の船はみな、長さが三十フィートから五十フィートで、大きくて豪華な船です。そのような船を、みな誇らしげに乗り回しているのですが、「ワン・ホープ」という私たちの船は小さくても速いのです。あっという間に走り去っていくので、みな「あんなに小さな船が来る」と見下して、「あれでは危険だ。死ぬつもりなのか」と言いました。どうして死にますか。沈まない船であることを知らなかったというのです。
2 水産事業は、やはりお父様でなければ開発できないことを、世の中の人々が分かりました。網も船も、お父様が新しく造りました。「ワン・ホープ」というのは、本当に有名な船です。その船は、波によく乗ることで非常に有名な船です。小型の釣り船としては、世界にその上を行くものがありません。それを設計し、九年間で造りました。
その船は沈みません。田舎に住む人は、海の波を見るだけでものみ込まれそうに思うので、うなるライオンよりももっと海を恐れます。船の底が問題です。底に穴がぽっかりと開けば、死ぬようになっています。そのような恐れを克服するために、沈まない船を造りました。常識的には、船が沈みそうになるとき、船から遠く離れなければならないというのが教訓です。ところが、この船は浮くので、しがみついていれば死なないのです。
3 海洋圏で、世界的な人物であるお父様を凌駕できる人はいない、という評判が立ちました。「ワン・ホープ」という船を私たちが造ったとき、アメリカの海軍から将兵が七人来て一週間調査したのですが、「ワン・ホープ」が世界で記録的な船であることが分かるようになりました。
そのような船を造るためには、私たちの承諾を得なければなりません。アメリカも認めざるを得ない覇権をもった立場まで上がってきたというのです。また、韓国の私たちの造船会社がヨーロッパから受注し、三百二十メートル以上の船を造ります。世界の頂上の位置に上がったのです。
4 グラスファイバー(ガラス繊維)の船を建造するに当たって、外国との関係ゆえに、特に北朝鮮のゆえに、これを素材として快速艇のような船を造ることを政府が禁止してきました。しかし、今や南北統一のために開放すべき時になったので、快速艇も造ることができるようになり、私たちの「ワン・ホープ」のような速い船を建造して販売できる時代に入るのです。このような船を、韓国で私たちが初めて造っています。これが今後、かなり有望だというのです。
韓国で造れば、北朝鮮を経て、中国、ロシアや日本までもカバーできます。特に、この船は安く造れるので、日本にまで進出できると見ています。小型船舶建造分野で、アジアで覇権を握ることができると考えているのです。