イエス様の生涯と愛 第11話
原罪と関係のないイエス様
腹中から勝利した土台の上に、善の血統を中心として、先祖たちのそのような伝統を受け継ぎ、忠誠を尽くしたイスラエル民族の女性たちの精誠のこもった代を継いで、二千年後、マリヤに至りました。マリヤは、タマルを中心として腹中復帰に勝利した血統的な伝統を受け継いで、初めてイエス様を身ごもったのです。普通の人なら、腹中に子をはらめば既にサタンが讒訴します。そして、「この場は私の場であり、ここにはらんだ人はみな、誤った愛によってはらんだのだから、すべて私のものだ」と主張するのです。
けれどもイエス様は、蕩減復帰の原則によって、タマルの腹中で天側であるペレヅが勝利した血統的な基盤の上で、マリヤの腹中を通して生まれました。したがってイエス様は、腹中に宿った時からサタンが讒訴する条件がなかったのです。イエス様と一般宗教の指導者たちとの違う点がそこにあります。生まれた根本が違うのです。腹中からサタンと戦って勝利した基盤の上で、サタンを屈服させ、長子の基準を立ててイエス様が生まれたので、神様の息子として生まれても、サタンが讒訴できる条件がなかったのです。そのようにして初めて二千年後に、イエス様がこの世にお生まれになったのです。
それならば、なぜ二千年後にイエス様がお生まれになったのでしょうか。復帰はカイン、アベルの復帰、すなわち兄弟復帰なのですが、サタン世界の国家は、先に生まれたカイン型の国です。このカイン型の国々を復帰するためには、アベルの国が新たに生まれなければならないのです。このアベルの国が正にイスラエルの国です。それで神様は、イスラエル民族を二千年間育てて、一つのアベル的な国を築き、サタン世界の数多くのカイン的国家を屈服させようとなさったのです。
イエス様自身について見ると、イエス様はマリヤの腹中に宿って生まれましたが、歴史的な勝利の土台の上に、サタンが讒訴できる内容をすべて取り除いた立場ではらまれ、誕生したので、サタンが讒訴できる何の条件もないのです。サタンが讒訴できる条件がないということは、原罪がないということです。
罪とは何でしょうか。神様のみ言に違反したことが罪だというのですが、サタンが讒訴できる条件を提示することが罪です。怨讐が食い下がる条件を提示することが罪なのです。ですから、原理原則、法度から外れれば神様もどうしようもないのです。サタンに引っ掛かってしまうのです。イエス様は、生まれるときにサタンが讒訴し得る立場を抜け出した立場で生まれたので、原罪がない方なのです。
真の生命の種をもった方
天の真なる男性が生まれました。この地上に神様が苦労されて、再び完成したアダムが生まれたのです。完成したアダムは、昔、エデンで堕落したその時代のアダムではありません。サタン世界に個人的に勝利し、家庭的に勝利し、氏族、民族、国家、世界的にすべて勝利して、人類歴史のすべての蕩減条件を清算して、サタンが再び讒訴できないように整備した、解放の立場で生まれたアダムを意味するのです。
天の真なる男性が生まれました。サタン世界は知っているのです。この男性が生まれ、真の新郎となり、真の父となることをサタン世界は知っているのです。この男性が真の新郎です。
今日、サタン世界において復帰摂理を進める際に、宗教を通すその目的とは何でしょうか。母一人を立てるためです。サタンに汚された母を、解放された母として立てるためです。
そのように立てられたエバは、何を願うのかというと、新郎です。新郎ならば、どのような新郎でしょうか。真の愛をもって来る新郎、真の愛を中心として真の生命の種をもってくる新郎です。今まで真の愛と真の生命の種をもった人は、一人もいませんでした。サタンが汚すことによって、すべてサタン的血縁関係によってサタンの生命の種を受け継いだので、創造理想を完成した立場で神様が願われた理想的真の愛を中心として、生命の種をもった男性がいなかったのです。これをつくり上げなければならないのです。
神様と一体になって、世界の歴史上初めて勝利者になり、サタン世界の個人、家庭、国家、世界、天宙を取り戻してくるようになりました。ですから復帰が可能だというのです。今まで世界にある個人の立場は、歴史時代を経て世界に展開した全体を合わせた個人です。ですから世界的個人は、世界史的でしょう?世界史的個人、世界史的家庭、世界史的氏族、世界史的民族という意味です。そのような段階を乗り越えなければなりません。その八段階を上がらなければなりません。個人とは、世界を代表した個人です。その「世界的」の「的」というのは接尾辞でしょう?世界の個人をいうのです。分かりますか。初めて勝利者になったのです。