イエス様の生涯と愛 第14話
新たな命を接ぎ木するメシヤ
真の愛と真の生命の種をもったアダムを失った神様は、サタンの讒訴条件がない新しい種をもった息子を探し立てなければなりません。これは途方もないことなのです。神様自身は探し立てられないのです。人がそれを探し立てた立場に行かなければなりません。創造時に、アダムを最初につくられたように、再創造摂理である復帰摂理も(堕落した) アダムと関係のない息子を最初に立てなければならないのです。これがメシヤ思想の根本です。
メシヤが来なければならない根本が、ここにあるのです。失った神様の血統と直結し、永遠に神の国を受け継げるその人が、神様の息子になるのです。長子です。アダムはそのような長子になれなかったのです。
メシヤは、サタンの主管下にある堕落した血統をもつ人々の生命を否定し、新しい生命の種を接ぎ木してあげるために来られる真の人です。皆さんに援ぎ木をしてあげるために、今このようなことをするのです。家庭も接ぎ木してあげるために、このようなことをするのです。
根は神様にあるのですが、後のアダムとして来て、アダムによって引き起こされたことを清算すべき人がメシヤです。メシヤは真の父母です。神様が能力だけで役事する超人を、メシヤとして送れない事情がここにあるのです。
この地に神様の愛と生命の種をもって生まれるためには、まず母親がいなければなりません。母親が息子を生むとしても、ただ単に生むことはできません。必ず復帰の公式を通して生まなければならないのです。
復帰摂理の中に現れた母子協助は、すべて天の息子がサタンの讒訴を抜け出した新しい生命の種をもって着地するための準備であり、条件なのです。母子共に、サタンの攻撃を抜け出し得る条件を立てた土台の上で、サタンを代表する長子を屈服させることによって、サタンが先に占有した愛と生命と血統を復帰していけるのです。
メシヤを通した血統転換
信仰の息子、娘を中心として、いくら困難な環境でも、その環境に打ち勝つことによって初めて、アダムの立場を蕩減して戻ってきた位置に立つのです。そのようにして戻ってきたとしても、それは血統的にサタンの血筋を受け継いでいるので、天の前に帰れないのです。ですからメシヤは、絶対的に血統復帰をして、サタンが汚した血筋を転換させなければなりません。それゆえメシヤは、必ず来なければならないのです。
メシヤはなぜ、地上に来なければならないのでしょうか。それは根が違うからです。血統が違うからです。メシヤを迎えて血統転換をしなければならないのです。私たちは根が違うのです。今までのすべての芽を取り除き、根を取り除いて、メシヤを中心として接ぎ木をして、メシヤの根からメシヤの芽へと進んでいかなければならないのです。接ぎ木をすれば、同じ根の実を結ばなければなりません。
それゆえ既成の慣習というのは、絶対に許されません。自分は大韓民国の人であるという意識をもつことそれ自体が、サタン側であることを自証するものです。ですから国家や民族を超越し、国境を超越して克服しなければなりません。私は天の国の民であり、私は神様の直系であり、私の根は神様であって、サタンとは関係がないと言わなければならないのです。
血統を通して何が相続されるのでしょうか。天の心情が相続されます。その心情の伝統が、どのように相続されてくるのかが問題です。いかにして今日、神様の心情が私たちに連結してくるのかというと、それは血統復帰によって可能なのです。善なる絶対的な神様を中心とした、一つしかない血統、絶対的な血統を中心として、それを自分が感じ、そこで体験することによって神様の心情圏が形成されていくのです。