御旨と海 第90話
神様の摂理が我々を待っている
アメリカは可能性を持っています。皆さんはどう思いますか。アメリカ人が魚を好きになる時、彼らが魚を買うために使うお金はもっと増えるはずでしょうか。それとも、もっと多くのお金を麻薬に費やすはずだと思いますか。数年前、アメリカ人は麻薬のために、一年間で四百億ドルのお金を使うという統計を聞きました。その数字は今では二倍になっているに違いありません。誰かが今晩言ってましたが、麻薬のために二千億ドル以上ものお金が費やされたということです。少なくとも魚は、アメリカ人にとって良い栄養のある食料です。だから毎年少なくとも、二千億ドルの三倍の魚が売られるべきです。すなわち、アメリカ人は六千億ドルを魚に費やすべきだということです。皆さんはそうなるべきだとは思いませんか。恐らくアメリカにはお金がたくさんあり過ぎて、それをどうしたら良いのか誰も分かりません。だから、我々が海に出かけて行って、その余ったお金を魚の餌として与えましょう。「本当に多くの魚がこの国を養うために死んだのであり、彼らは蕩減を払ったのです。だからその現金のいくらかをその魚のためにばらまいてやりなさい」と先生が言うかもしれません。
もし我々がそれらのお金のいくらかを海にまいて、海の波がそのお金を南アメリカまで持って行ったとしたらどうでしょうか。あるいは南アメリカの漁師達が、その運ばれてきた多くのドルに出くわしたならばどうでしょうか。彼らは魚を釣る代わりにドルのお金を取るでしょう。そして最終的には、国際間の負債を支払うでしょう。それは良い考えではありませんか。皆さんはどう思いますか。この魚のビジネスと海の摂理は、ムーニーがなすべきことです。他の誰も我々に代わることはできません。そうするためには覚悟と運動が必要です。あと二十年したらどうなるでしょうか。我々開拓者達は、彼らが既に成し遂げた以上のことを成し遂げるでしょう。皆さんは二十年経ったらどこにいるでしょうか。だからキリギリスのように今日を怠けていて、そして他の者に従属するような者になってはいけません。
皆さんはこの運動がどこから出発したかを考えなければなりません。四十年前、先生はたった一人でした。友達もなく、家もなく、お金もなく、組織もありませんでした。先生は全く一人でした。兄弟もなく、家族もなく、親もいませんでした。彼らは理解してくれなかったのです。先生の親は、先生のことを心配しました。彼らは「ああ、私達の息子は非常に能力がある男子なのに、彼は奇妙な方向へ行こうとしている」と考えました。だからその当時、先生が持っていた唯一の味方は誰だったでしょうか。時々、先生は「たとえ自分一人となったとしても、決して諦めません」と泣き叫ぶ時がありました。神様が先生の唯一の味方であり、神様だけが先生と共にいてくれました。これが出発でした。
今日、もし皆さんが神様は自分の唯一の味方であると考えれば、将来について心配する必要はありません。神様は皆さんを守り導いてくれるでしょう。それが鍵です。それが最も大切なことです。皆さんは神様に対して「もし神様が早朝四時に起きるのであれば、私は早朝三時に起きます。一時間あなたを負かします」と言って、神様と競争しても良いでしょう。また皆さんは「神様、もしあなたが汗を流したいのであれば、私は汗だけでなく涙と血を流したいと思います」と言っても良いでしょう。皆さんはグロースターのキャンペーンの話を知っていますね。先生が朝四時に出発して行ってみると、漁師の中にはもっと早く出発し始めた人達がいると聞きました。それで先生はさらにもっと朝早く出かけるようになり、遂に午前一時に出発して、一晩中、海に留まっていたのです。そうすると、他の漁師達はそれ以上競争することができませんでした。このように我々はグロースターで勝利し、彼らの尊敬を勝ち取ったのです。
親というものは、常により遅くまで、より一生懸命働き、そしてより朝早くから仕事を始めるものです。親の心というものは、親がもっともっと一生懸命に働いて、そして翌日の準備をしている間に子供達には休んでいてほしいと願うものです。親の心というものは、最後の最後まであらゆることに気を配り、あらゆることを見守りたいと願うものなのです。皆さんは朝早く起きていると思ったかもしれませんが、しかし皆さんが起きる前に神様は既に起きておられ、皆さんの前におられたのです。神様がこのように常に一歩先へ行っておられるということを皆さんが悟る時、皆さんは決して疲れることはできないでしょう。諦めることはできません。皆さんは常に「私は神様を慰めてあげたい」という気持ちを持つでしょう。しかし神様は常にそこにいて、皆さんに慰めを与えておられるのです。このようなことを理解すれば、皆さんは神様の心の重荷を軽くするために、あらゆる努力をしたいと思うでしょう。そのような心と気持ちを持って皆さんが前進するならば、皆さんは決して失敗することはないでしょう。
これは先生が皆さんに対して与えたいと思う証です。先生はこのような証をもって、生涯をかけて生きてきました。そして今なおこの国をつかみ、この国をひっくり返して、神様の下へもたらしたいという目標を持っています。それは夢のようなことです。しかしそれは実現されるでしょう。神学校を卒業した者達に先生がこの夢を与えたならば、その夢を達成するつもりがありますか。皆さんは疲れているかもしれませんが、先生は決して疲れません。皆さんは疲れ、後ろに下がり落後するかもしれません。しかし先生は決してそうなりません。先生は必ず最終的には目標を達成し、そして皆さんより先にいて、皆さんが帰って来るのを待つでしょう。この時、恥じる気持ちを持って先生の所に来てはなりません。恥ずかしい息子、娘であってはなりません。
「お父様に対しては、決して恥ずかしい息子、娘とはなりません」と約束する人は手を挙げて、「約束します」と繰り返しなさい。これがアメリカの本当の希望であり、世界は我々が考える以上により良い世界となるでしょう。皆さんはどこへ行っても難しい仕事を探さなければなりません。いつも「何であれ、最も困難な仕事を自分はします」と考えなさい。もし皆さんが最も困難な仕事をするならば、既にそこに親がいるのを見いだすでしょう。親はいつももっと困難な仕事をしに行くのです。だからそこで、真に神様を見いだすでしょう。
台風がやってくるかもしれませんが、しかし皆さんは「いかなる台風も私のワン・ホープ号の進路を妨げるものはないだろう」と言いなさい。そうすれば神様が共におられるでしょう。神様は「私の息子、私の娘よ、お前は本当に私の子供である。良く来た」と言うでしょう。これは先生の日常生活の秘訣なのです。それは先生の日常生活の心情です。今、時計を見てみなさい。時計を見る時、それが既に真夜中であれば、皆さんは「ああ、もう遅い」と思うでしょう。しかし、皆さんの考えはもう既に遅れています。もし神様が、朝三時に仕事を始めようとしておられると皆さんが考えるならば、「ああ、まだ真夜中だ。まだ早すぎる」という具合に言うでしょう。そのように考えるのです。
皆さんは、神様に抱きかかえられることを楽しみとしていなければなりません。そうするためには、少なくとも朝三時には仕事を始めなければなりません。そのような状態で皆さんは疲れて、ちょっとの間でも車の中で居眠りをするでしょう。その時に神様が皆さんの所にやってきて、啓示を与えるのです。八時間も眠って、目を覚まして幸せな気持ちで「ああ、今日はまたどこかへピクニックに行こうかな」というようなことを言っているのであれば、決して啓示を受けることはありません。決して神様に出会うことはありません。
皆さんは、サタンが行くことのできない道を選ばなければなりません。そのような道とは最も厳しい道なので、サタンは「ああ、駄目だ。自分はそのような道を行くことができない。お前は私なしに行きなさい」というようなものでなければなりません。皆さんはそのような路程を選ばなければなりません。そこには神様だけが待っておられます。そして、皆さんだけが神様に出会う機会を持つことになるのです。
皆さんは「自分は一生懸命働いてきた。それで、もうこの仕事には飽き飽きした。それは単調だ。これには何の喜びもない」と考えるかもしれません。皆さんは、一味違った人間にならなければなりません。明日を楽しみにしなければなりません。
皆さんは、明日、その翌日、あるいはこれから十年、二十年後に、素晴らしく刺激的なことが起こることを期待しなければなりません。常に人生に刺激を感じ、そして決して疲れてはなりません。そういう人がレバレンド・ムーンの望む種類のムーニーです。先生は、このような種類の人を神様の祝福を持って常に祝福するでしょう。
今日は皆さんが自らを再発見することができる特別の機会です。このようにして今晩先生の話を聞けたということは、歴史的な事であり、光栄な事です。皆さん一人一人、使命に向かって出かけるのです。力を持って、また天に不屈の精神と決意を誓って行きなさい。先生は常に皆さんと共にいるでしょう。オーシャン・チャーチと海洋ビジネスは、神様の摂理です。先生は以前、何度もそのことを宣言しました。今晩再び宣言します。これらは摂理的使命なのです。したがって、この御旨に命懸けで歩むものは誰でも、神様の祝福と守りを受け、栄える者となるでしょう。
いつの日か、皆さんの誰かは国の指導者や立法者、上院や下院の議員になるでしょう。先生は不思議な人間です。アメリカの人々は、先生がアメリカだけで有名であると思っているかもしれません。しかしアジアに行けば、そこではもっと有名であることを知るでしょう。南アメリカに行っても同じであり、アフリカに行ってもそうです。今晩、先生と共にいるということは貴重な機会です。非常に貴重なことです。先生が皆さんと顔を突き合わせて皆さんに話す理由は、皆さんが少なくとも先生に従い、先生と一つになろうとしているからです。
もし先生が真の父母という位置を打ち立てることができなかったとしたならば、他の誰が今日の世界に明確なビジョンを与えるでしょうか。他の誰が明確な導きと方向性を与えているでしょうか。先生は、最も厳しい逆境の中で働いてこなければなりませんでした。しかし今や、そのような迫害の時は去りつつあります。世界はまもなく、先生が誰であるかを知るようになるでしょう。我々は、非常にユニークな人間になろうとしています。我々の前途には刺激的な未来が横たわっています。どうかその日を楽しみにして、一生懸命仕事をしてください。神様の祝福がありますように。