御旨と海 第27話

新しい責任分担

 この時点で、教会センターに責任を持つ三十人を選ぶことにします。まずボランティアから始めましょう。この新しい責任分担を引き受けたい者立ってください。皆さんは海に行けば、最初全員が船酔いをするでしょう。何となく「軟弱」です。船酔いしない人、手を挙げて。

 先生はまず、海の上でも何とかうまくやっていくことのできる人を選びたいのです。ある人達は魚が従っていくような生まれつきの性格を持っています。ちょうどある人達が、ビジネスで金儲けができるような才能を生まれつき持っているように、ある人々は魚で金儲けができるような才能を生まれつき持っています。まず先生が見て回って、こういう生活に最も適している人達を選んでみましょう。まるでマッチングをやっているみたいですね。では始めましょう。選ばれたら、自分の名前を後で報告するように。

 このメンバー達がいれば、海洋王国を建設するのに十分だと思います。皆さんの方はどうですか。皆さんは極めて順応性に長けていなければならないし、速やかな決断ができなければなりません。特に海が荒れている時はそうです。皆さんは海が危険な所だということをいつも心に留めておく必要があります。そしてそれを乗り切ることのできる能力も必要です。そして、厳しい天候と厳しい労働を何とかやり抜いていくことのできる体力を持っていなければなりません。分かりますか。まあ、今先生は二十四人を選んだわけですが、手始めとしてはこれでいいのです。残りの六人は後で来ることになっています。

 よい講師も我々には必要です。教育のためには特に大きい人は必要ありません。既に州の責任者をやっている者達は手を挙げて。皆さんはオーシャン・チャーチに来るべきです。今すぐにではありません。神学校卒業生は先生が直接責任を持ちましょう。自動的にHSAとかカープとか、その他の所に行くようなことはありません。誰も彼らの責任分担を勝手に変えてはいけません。彼らは神学校で特別の訓練を受けたのですから、先生が直接責任を持ちます。それは良く分かったと思います。新しいセンターの責任者達、皆さんの船はまだ造船中です。つまり十二人は明日責任分担を引き受けることになりますが、残りの十二人は一時的に州の責任者になってもらいます。そして新しい船ができ上がったならばその船があてがわれ、皆さんにも新しい責任分担についてもらいます。最初の二十四隻が完成するまでは皆さんはこの順序でやるんですね。約二カ月位かかるでしょう。大貫がオーシャン・チャーチの顧問をやっているので、皆さんの中から十二人の指導者を選ぶのを彼に任せようと思います。

 先生は分離団体を始めようとしているのではありません。それは、紛れもなく我々の運動の一部なのです。タイガー・朴が皆さんを訪問するだろうし、レバレンド・郭が皆さんの講義プログラム編成を助けてくれるでしょう。皆さんは紛れもなく我々の運動の一部です。実際には皆さんは州の責任者のようなものです。特にオーシャン・チャーチの地区における、州の責任者です。落ち着いてしまってはなりません。絶えず動き回り、皆さんの地区にある港を全部訪ねなさい。我々は急いで組織を再編成し、空いている所がないようにしなければなりません。このように多くの人達が州の責任者とオーシャン・チャーチの新しい指導者として採用されたのですから、残った者達は今までの二倍働かなければなりません。

最初の指示事項

 神様の祝福が皆さんの上にありますように。君達オーシャン・チャーチの新しい指導者達が立派にやれば、海岸線沿いにある州の教会センターをはじめとした陸の教会よりももっと急速に皆さんは発展するようになります。何かを作り出すという面では、皆さんの方がもっとやる気があるはずです。皆さんは任地へ行ったならば、まず沿岸警備隊の責任者達、警察署長達そして市長達を訪問しなさい。そして自己紹介し、皆さんがやろうとしていることを彼らに説明します。そして、アメリカの水産業界を再興して、多くの若者達が港のために一生懸命働き献身的に生きることができるように訓練を与えることが、皆さんの関心事であることを彼らに知ってもらいなさい。船、トレーラー、バンがその地域にやって来るということも彼らに言うのです。また退廃的に生きている若者の傾向をより建設的、創造的な生き方へ変えるため、皆さんは最善の努力をするつもりでいるということも彼らに知ってもらいます。また急いで講義のプログラムを作り、十分な数の人が集まったら、その人達に講義をすべきです。このように彼らにすべてを説明します。

 任命されるのは皆さんが初めての重要な港が二、三あります。だが皆さんは、その港やその地区の責任者の位置にあります。そして数隻の船と数人のメンバーが皆さんの下にやって来ます。彼らにはもちろん皆さんがやって来ることを知らせます。今年の夏、皆さんは何の経験も積んでいませんが、皆さんの下に割り当てられる人達は既にある程度実質的な経験をしてきていますから、皆さんは彼らからいろいろ学ぶことができます。できるだけ速やかに追いつき、その差を小さくするつもりでいるということも、彼らに知ってもらう必要があります。その多くはヨーロッパのメンバーであり、皆さんが責任者になることを喜ぶはずです。それは皆さんが彼らをアメリカにつなげてやることができるからです。

 皆さんの主な仕事はその地域の若者達に講義をし、あるいは教育を与えることです。そうしながら彼らを海に連れて行き、一緒に魚釣りをすることもできます。船の上で講義をし、漁をしながら彼らに訓練を与えます。これらは全部同時にやるのです。彼らを連れて来る方法については、先生は既に指示を与えています。ある訓練期間を終えたならば、彼らに一隻の船をあてがいます。また夏の間グロースターに来る船は東海岸で漁をすることができますが、まずノーフォークに来るのが一番良いのです。乗組員達はそこで経験を積むことができます。そこで漁をすれば必要なことを覚えられます。マグロ釣りのシーズンには補給船が必要になりますが、この船はノーフォークから来た漁船でチャム(巻き餌)を供給し、そこでマグロを買うことになります。

Atsuki Imamura