御旨と海 第45話

将来の指導者のための試験場

 オーシャン・チャーチとカープは試験場です。先生はそこに将来の指導者を探しています。皆さんは自分がそうであることを証明したならば、次には国際的な面での責任を引き受けなければなりません。世界の若者を使って、こういうことをしている人は他には誰もいません。ソ連と中国には既に先生のことを批判している新聞が発行されています。だから先生は自分が彼らに影響を与えていることを知っています。それが彼らの反応ならば、彼らは先生を恐れています。そういうことも先生は知っています。先生は皆さんから見て、恐ろしい人間に見えますか。ではどうして共産主義者は先生を恐れているのですか。皆さんにとって先生は父親のようなものです。しかし彼らにとっては先生は恐れも情も知らないようなファイターなのです。

 先生はマーシャル・アーツの企画を作成したいと思っています。それはとても難しいので、メンバー達はそれを経験したらオーシャン・チャーチに入れさせてくれと頼みに来るほどのものです。そういうふうにして彼らはマーシャル・アーツから逃れて船にやって来ます。そうすると先生は同じことを船の上でも教えるように要求します。彼らはショックを受けて海の中に飛び込みたいと思います。しかしそこには皆さんを歓迎するものがいます。鮫です。鮫が十分に皆さんの面倒を見てくれます。問題はありません。それなら皆さんはどうしますか。飛び込みますか、それとも生き残ってマーシャル・アーツを徹底的に学びますか。そういう訓練を皆さんに受けてもらいたいのです。

 キューバは目と鼻の先にあります。オーシャン・チャーチは彼らと対決することになるかもしれません。彼らによって苦しめられるかも知れません。皆さんはそういう準備もしておかなければなりません。日本で我々が反共宣言をしたとき、同時に全国に三十の銃砲店を作りました。「あなた方が喧嘩に来るならば、我々は自己防衛します」というメッセージを彼らに直接与えました。それらの銃はライフル銃に過ぎなかったけれども、必要とあれば、すくなくとも彼らを食い止めることができました。最低その位しなければなりませんでした。そうしないと共産主義者達は暴力に訴えることになったでしょう。

 誰でもそのライフルを買って家に置いておくことができました。日本政府は喧嘩を挑発するのではないかと心配しましたが、我々の目標は暴力沙汰にならないようにすることでした。我々の目標は共産主義の思想に勝利することです。しかし人間は攻撃されたら、自ら守らなければなりません。こういうことをしておけば、共産主義者達は慎重にならざるを得ません。彼らは敢えて暴力的手段に訴えようとはしませんでした。一度もありませんでした。遂に日本の警察は「レバレンド・ムーンは賢い男だ。彼の戦術が素晴らしかったので、共産主義者の路上での暴力行為を食い止めることができた」と言いました。

 その間、カープの各キャンパスで、我々は共産主義に対する思想攻撃をかけていました。共産主義の理論は統一教会の教えとは比較にもなりません。彼らは日本の大学のキャンパスでの討論会で私達を打ち負かそうと努力したのですが、反対に、威信を失墜するほどに打ち負かされてしまいました。我々の持つ真理は明らかに疑問の余地もなく、彼らの持つ理論を越えていました。また日本のメンバー達は、彼らよりもずっと遥かに一生懸命働きました。遂に彼らは最後の手段に訴えざるを得なくなりました。我々に対して暴力を使い始めたのです。彼らは路上に連れて行き、そこで闘いたい、我々をそこで脅かしたいと思いました。カープに濡れ衣を着せ、攻撃をかけて来たこともしばしばありました。我々はそれに立ち向かいました。我々は先に攻撃をかけたいと思ったことはありませんでした。彼らの攻撃に対して自分を防衛しただけでした。日本のカープ・メンバーは韓国のマーシャル・アーツの最高のものを学び、死ぬ準備もできていました。多くの若者が攻撃されたけれども、彼らは自己防衛をしただけでした。

 アメリカのカープにもそれが必要だと思いませんか。皆さんが行く先々に共産主義者達がいます。皆さんに準備ができていなければ、彼らは皆さんを攻撃し、皆さんに怪我をさせます。「ああ、準備しておくべきでした」と言うようなことがあってはなりません。それでは手遅れです。強い決意がなければ、皆さんは神様の御旨のために闘うことはできません。これは先生がいつもメンバー達に教えていることです。我々を見なさい。マーシャル・アーツを教えている神学校は一つしかありません。その一つの神学校こそ、ベリー・タウンにある我々の神学校なのです。

 皆さんは、これが生死をかけたものだということを理解するまでは前進することができません。アメリカ政府は先生を抑え付けようとしています。いいでしょう。やらせておきましょう。上院議員達や知事達が先生に心から詫びる時が必ず来るでしょう。彼らが先生に何をしようとも、先生は前進します。どういう攻撃をかけて来ようとも先生は前進し、さらにますます大きくなって行きます。統一教会はそうなるのです。どういうことがあろうとも潰されません。皆さんもそういう内的決意をしているのですか。もしそうならば、統一教会は永久に発展するでしょう。

ビデオ教育の時代

 今年の夏、二千百組の祝福が行われました。それぞれのカップルに成功してもらいたいのです。神様のチャンピオンになってもらいたいのです。皆さんは先生に従うべきですか、それとも無視すべきですか。皆さんがこの道を行かなければ、誰が苦しむことになりますか。究極的に苦しむのは先生ではありません。それを果たさなければ、皆さん自身が苦しむことになります。先生はそのことを良く知っているからこそ、祝福について真剣に指示を与えているのです。先生の言うことを真剣に受け取らない人は、真剣に受け取る人の後に従わなければならない結果になります。先生は「多分こうだろう」という人間ではありません。先生には「多分そうだろう」というようなことはありません。先生は真理です。皆さんはそのことをはっきり知っておかなければなりません。

 マジソン・スクエア・ガーデンには、壇の上を歩いてそして献身を誓った二千組以上のカップル、四千人以上の人がいました。彼らは洗脳されてはいません。知的で真剣な人々なのです。アメリカは先生のことをどう考えているのですか。彼らは先生のことをもっと真剣に考えるべきです。我々のことをもっと真剣に考えるべきです。実は、その闘いはもう終わっています。人々は、我々の理想が偉大であることをはっきりと知っています。我々の結婚は、その理想を支えるという重大な責任を担っています。マジソン・スクエア・ガーデンの催しを見た人々はとても感動しました。素晴らしいことがあったんだということを彼らは感じました。我々はそれをテープにとって、音声無しで人に見せることができます。人々は黙ってそれを見るでしょう。その方がより効果的だと先生は思うのです。我々は結婚を見るだけで、人々は我々がどういうものであるかを理解できます。彼らが感受性の強い人々であるならば特別説明することはありません。祝福家庭の皆さんは、この結婚式のテープを皆さんのホーム・チャーチの家においておくべきです。そして、その地域の人達皆にそのテープを見せてやることができます。人々はそれを見た後、皆さんを別の目で見るようになるでしょう。皆さんは人気者になり、見たいという人が増えます。またそのビデオを見るために料金を払いたいとさえ言うようになるでしょう。

 アメリカ人達はそのテープを見て、夢の中にいるのではないかと思う程に魅了されることでしょう。見終わったら、彼らは美しい夢から覚めると共に、皆さんに好意的になっていることでしょう。彼らは「この若いムーニー達は何と素晴らしい人達でしょう。世界の希望だ」と思うに違いありません。皆さんは自分の結婚式のビデオを、少なくとも自分のため、そして自分の子供達のためにとっておくべきです。

 神学は別として、これはアメリカにとって偉大な贈り物です。皆さんがムーニーであることを知った人々は誰しも、皆さんの結婚式のテープを見たがるでしょう。彼らは好奇心をかき立てられるでしょう。それから皆さんを、そして皆さんの配偶者と皆さんの家族を見ます。そして皆さんが最初どういう状態から出発したかを知れば、彼らの目に涙が浮かんで来るでしょう。彼ら自身の家庭がそういう状態にあるからです。皆さんが知っているように、アメリカの家庭の約半数が崩壊しています。彼らは皆さんを見れば、皆さんと一緒にいたいと思うでしょう。

 ムーニーのカップルは模範家庭のショー・ケースになるでしょう。ムーニーの各家庭の前には旗竿を立て、そこに「ムーニー・カップルここに住む」と書いたアメリカの国旗の二倍の大きさの旗を翻します。ムーニーの親戚の中で賛同的な人達も「ムーニーの親戚ここに住む」と書いて旗を立てます。そして人々が訪れて来たら、まず皆さんの結婚式のテープを見せます。それを見終わった彼らは、完全に魅了されてそこにじっと座ったままでいます。それから、皆さんは彼らに統一原理の全内容が入った六時間のテープを見せてやります。

 日本の人々はムーニー達がやって来ることに好奇心をそそられ、今ではわざわざ我々のビデオ・センターを訪問して来るようになりました。そのほとんどが若者達や知的な大学生達なのです。彼らは将来の重要性を知っているので、新しいアイデアを学び、それが未来に関係しているかどうかを知りたがっています。我々は千二百本以上のテープを作り、それはいつでも見ることができます。毎月百名以上の人達がメンバー・シップにサインをしています。先生はこれを十倍にしたいと思っているので、日本のメンバー達は一万二千本のテープを作っており、それを昼も夜も人々に見せています。

 この企画が始まったばかりの頃、当時ハッピー・ワールドの社長をしていました古田が先生に「それは不可能です。何百万ドルとかかります」と言いました。それでも先生は「やりなさい」と言ったのです。何とか彼らは方法を見つけました。そして一年間試してみた後、古田は先生の所へ戻って来て「先生の言われたことは全く正しく、現在我々は毎月百人のメンバーをえています」と報告しました。

 オーシャン・チャーチはこれをどうやればいいのか知らなければなりません。皆さんがやることは、ただ伝統を打ち立てるということです。一旦基台ができれば、皆が成功への道を継承できるようになります。カープのメンバーの皆さんは、全カリキュラムを含んだビデオ・センターを作るべきです。優秀な先生達や芸術家達が我々の所へやって来ます。我々は彼らが彼らのアイデアをテープに入れるのを手助けします。最高の質の人々を得て、彼らの援助で全カリキュラムを作成します。そして我々はあらゆる分野―――ビジネス、哲学、音楽、宗教あらゆる分野にいるアメリカの若者達を教育することができます。

 日本がその道を示しました。我々はこれをアメリカで行い、それからドイツ、英国、そして全世界に広げます。人々はどんな分野においても自己教育をすることができます。最高の学生達が関心ある人々に直接教えることができます。ビジネス・コースを受けた後、彼らは大学へ行き試験を受けます。そういうふうにして学位を取ることができます。

 それを実行するためにはケーブル放送とテレビ放送を作らなければなりません。衛星中継を用いた教育過程によって、我々は世界のどんな人でも教育することができます。最初はこういう教育方式に人々の関心を引き付けるのは難しいかも知れないけれど、いずれ人々は列を作ってやって来るようになります。こういうふうにして、我々は全世界に奉仕することができます。何千名という人がこういう方法で学位を取ることができます。衛星中継学位ですね。

Atsuki Imamura