御旨と海 第25話

新しい責任分担を受け入れること

 皆さんは今まで水産業についてそれほど考えたことがなかったかもしれませんが、今日聞いたことを基に新しい観点からそれを見るようになったと思います。皆さんはどう思っていますか。本当にその通りになると思っていますか。ベリー・タウンで鯉を捕っていた時から既に、皆さんはこの摂理を始めていたことになります。皆さんはそうとは知らずにやっていたことになります。先生と一緒に網作りをやった者達は、夜遅くまでまたある時は一睡もせずに翌朝まで働いたことを覚えているはずです。それも摂理とは無関係ではなかったことになります。実際それは皆さんの出発の一端だったのです。

 統一教会の指導者は、船の上で訓練として十八カ月間を過ごすという計画を先生は練っています。だから皆さんもそれを受け入れた方が良いのです。韓国の諺に「最初の罰を受ける者は最も軽い罰ですむ」というものがあります。それは、最初に仕事をもらう時は後にそれをもらう時ほど難しくないという意味です。面白いと思いますか。もう既に魚の夢を見始めているのですか。既に時間も大分たったのですから、皆さんは何かの夢を見るべきです。腹が減りましたか。少くともロブスターか魚を想像していますか。熱心に聞いていた者達はロブスターを連想しましたか。もしそうであるならば間違いなく聞いていたことになります。説得などしなくてもそうなります。

 ロブスターが皆さんのために料理されているに違いないのだけれども、彼らは客達に拒まれるのではないか、そして自分達の努力が無意味になってしまうのではないかと心配しているかもしれません。我々は責任分担を今決めるべきですか。それともまず食べるべきですか。我々は現在自分のシーフード・レストランを持っています。まず食べて、後で決定すべきですか。まずは先に食べましょう。そしてそのレストランへ行った時にグッド・ゴーの船を見たら良いでしょう。ワン・ホープ4を見れば、先生が午前中ずっと話していたことが皆さんにも分かるでしょう。

 皆さんは長い間同窓会をしていなかったのでしょう。今晩の会合の後、皆さんはもう一晩ここに滞在します。それで会議は終わりですから、皆さんは明日帰ることになります。皆さんはこのあたりを見て回ったのですか。お城はもう見ましたか。皆さんはモーニング・ガーデンをどう思いますか。良い所でしょう。海岸線の至る所にこういう場所を我々は買うつもりです。そしてそれを訓練センターや研究センターとして、また漁師達が帰ってきて休憩し疲れを癒すためのセンターとして使うことになります。皆さんはグッド・ゴーを見たのですか。それは我々の誇りなのです。どのようなアメリカの家庭にとっても船は誇りです。彼らは船の世話を良くし、それをもって湖や海へ行きます。皆さんには船を注文し、それを利用する用意が既にできていますか。

 造船所で働いているメンバー達は、いつも他の会社がやっているようなことをやりたいと思っています。しかしそのリストを眺めてみると、不必要なものがたくさんあります。無駄な操業のやり方をしている工場がたくさんあります。だから先生はメンバー達に、絶対になくてはならないものだけを使用しなさいと忠告しています。出費を少なくして、しかも船の質には影響を与えないような方法は必ずたくさんあります。ただ注意を怠らないで、心さえあれば良いのです。

 最初の先生の質問と説明に戻って、我々は海岸線の至る所にこれらの船を配置すべきですか。「はい」というのは簡単ですが、それが皆さんにとっては生活様式の変換を意味しているということを皆さんは考えているのですか。一旦その責任分担を引き受けたならば、そこで三年、四年と働き、決して逃げたりしないと本当に決意するのですか。もちろん、皆さんは先生の前で「お父様、私は逃げ出します」とは言わないでしょう。しかし先生の前でただ「はい」というだけでは駄目です。皆さんは自分が言っていることを良く考えなければなりません。それは皆さんの基台になるものです。またアメリカの基台ともなるのです。それは真の、そして永遠の基台になります。それは決して消滅することはありません。

アフリカと南アメリカのための基台

 先生はいつでもここにいることができるわけではありません。いろいろな国に行かなければなりません。もしこの国にずっといたならば、他の国はどうなるでしょうか。来てくれないと言って先生を責めるでしょう。アフリカ緒国と南アメリカ、特にブラジルは先生を必要としています。それらの国々のメンバー達は、自分達の国でもっといろいろなことがなされたり開発されたりできるのだということを知っているので、先生が来るのを首を長くして待っています。

 先生はザイールなどの国に、農業機械を作るための機械工場を建設しようと真剣に考えています。そこでは人々は牛車と鍬を使って農業をやっています。しかし我々は、そこで使える農業機械を作り、壊れた場合には修理の仕方を教えることができます。素晴らしいことですね。白人達はアフリカを占領しそこに植民地を作ったけれども、そこの人を教育することはしませんでした。彼らは使用できるものを全部取っただけでした。農業の仕方、穀物、野菜、果物の収穫の仕方について教えませんでした。何も伝えませんでした。パンの作り方すら教えませんでした。彼らは今でも、野生じゃがいものようなアフリカの常用食をかろうじて最低限食べているだけです。食物の種類も数種類しかなく、彼らは毎食ほとんど同じものを食べています。また誰も彼らを教育しなかったので、小学校基準の教育すらほとんど彼らは受けていないし、読み書きもできなければ、現代社会についてすら全く分かりません。生き残ることができるでしょうか。これらの過ちは全部白人によってなされたものです。もし白人達がこれらの問題を解決する努力をしなければ、黄色人種がそれを修正することになるかもしれません。

 アフリカでは、ここアメリカで費やすものの十パーセントしか我々は費やさないけれど、一つの国の運動を推し進めるためにはそれで十分なのです。少額でもアフリカでは莫大な影響を与えることができます。そうすべきだとは思いませんか。野菜や果物の育成、収穫、穀物を作りそれをパンにするやり方など、すべてを彼らに教えるべきです。過去、問題が一つありました。それは、教育を受けると彼らは白人達を追い出してしまったという問題です。そしてそれに対する白人の反応は「わざわざ教育する必要などあるものか」でした。
 そしてようやく、何人かのアフリカ人がロンドンとかその他のヨーロッパの地に行くようになりました。彼らが自分の国に帰ってきた時どう感じたか、それは皆さんにも想像できますね。彼らは西洋生活の生活水準とアフリカのそれとの差を見たんですね。これが多くの苦しみと怒りを引き起こしました。ある程度の改革はなされていたけれども、この民族問題は依然残されていました。白人は有色人種が好きではありません。彼らは黒人が嫌いです。

 共産主義者達はこの弱点を利用するのです。彼らは人々を扇動して「白人達が君達に対してなしたこと、君達について考えていることを見てみなさい。彼らは君達のことなんかどうでもいいのです。ただ皆さんを利用しているだけなのです」と言います。そして「唯一の希望は共産主義だ。そこは労働者の天国、一般人の天国だ」と彼らは言います。それは嘘だということは既に証明済みですが、共産主義についての知識がなければ、それはとても素晴らしいもののように聞こえます。このようにして共産主義者達は民族戦争を始めるのです。嘘ではないかと思うならば、もっと皆さんは勉強しなければなりません。彼らの戦術はとてもはっきりしています。そういうことが起こる前に、統一教会の白人達はアフリカへ行って、先祖の過ちの蕩減を払って借りを返さなければなりません。そうして初めて彼らは皆さんを信用するようになります。 最近ザイールの霊的な教会で白人達が大量殺人を行いました。それは新しいキリスト教の宗派でした。現在、この忌まわしい出来事は過去のものとなっています。誰も公にはこのことを語りません。人々はただそれにふたをして忘れてしまいたいのですが、黒人達はそれを絶対に忘れはしません。我々はそれを公にして蕩減しなければなりません。誰かが蕩減を払って彼らの心を癒す必要があります。

 こういうことを公にするのは、先生は気違いなのでしょうか。それともただ白人達のあら探しをしようとしているのでしょうか。それを公にすることは良いことだと皆さんは思いますか。それは蕩減を払って物事を新しく出発する唯一の方法だからよいというのです。我々はそのことをはっきりと知らなければなりません。我々は自分のやったことを隠すことはできません。先生は今すぐに彼らの所へ行って助けてあげたいのですが、何も持たないで行くことはできません。だから先生がまずやるべきことは、皆さんに堅固な基盤を築かせることです。

Atsuki Imamura