父の祈り 第27話
喜びを得ようとして創造なさった被造物であることを悟らせてください
あなたの栄光のために
天地万物を造られたお父様!
あなたの望みと喜びと愛の心が、
全被造万物の中にこもっていることを、
私たちがもう一度感じるよう許諾してください。
高く貴いその望みのために、
どの一存在でも
お父様のみ手を経ない存在はないということを
悟ることのできる息子・娘となるようにしてください。
あなたの永遠なる貴さと栄光のために、
全被造万物をお造りになり、
被造万物は恩賜の懐に抱かれるために現れたということを、
そのような喜びのひと日があったことを、
私たちが忘れないようにしてください。
無限なる生命の源泉と
永遠なる生命の権限を立てられ、
あなたと造られたすべての被造物が離れようとしても離れられず、
一つに集い生きることのできる永遠なる幸福の土台、
無限なる愛の土台があったことを
忘れないようにしてください。
あなたが願われたその望み、
あなたが望まれたその栄光、
あなたが切に待ち望まれたその愛が、
万物の中にこもることが
あなたの望みであり、創造の目的でありましたが、
その望みが悲しみと落胆で結ばれるようになると、
誰が考えてもみたでしょうか。
栄光をお受けになるべきあなたが、
怨讐たちの前で嘲弄され憤懣やるかたない身の上になると、
誰が思っていたでしょうか。
あなたの無限なる愛の前に、
天の栄光をほめたたえ、地の栄光をほめたたえて
勝利の栄光を表さなければならないにもかかわらず、
悲しみの涙とともに
恨みの復帰歴史路程の上に、血と肉を注ぐようになると、
誰が思っていたでしょうか。
このように、望みの世界は今日
この地上に行くところがなくなり、
この天地にこのような土台は余すところなく消え去り、
悲しみで満ちるようになったということを私たちが知るとき、
今日あなたの心を慕い、
あなたの心情を手探りする私たちは、
過ぎし日の過去を恨まざるを得ず、
人類の悲惨なる歴史を嘲笑せざるを得ません。
このような立場に立ったこと自体が、
どれほど無念なる事実であるかということを
私たちが悟るようにしてください。
あなたが抱きたかった万宇宙であり、
あなたが愛したかった子女であったにもかかわらず、
今日この地上に散らばっている被造万物は
悲しみの象徴体となり、
万民はお父様の愛に背いた後孫であり、
お父様の心情の土台を蹂躙した後孫となりました。
このような事実を知るとき、
お父様の悲しみを慰労してさしあげるべき各自の責任が
どれほど貴重であるかということを、
この時間ここに集った幼い者たちが心の中で感じて
ひざまずき、過去のすべての罪悪を悔い改め、
お父様の悲しみを慰労してさしあげることのできる
自分たちになろうと、
誓うことができるようにしてください。
本然のお父様に侍り生きることのできる幸福なこの天地となるよう
許してくださいますことを心からお願い申し上げ、
このすべてを主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九六四・三・一五)