父の祈り 第24話
私たちの願いをあなたの願いと一致させてください
お父様!
この心が自分のとどまることのできる位置を
失ってしまったことが嘆かわしく、
自分の価値を全世界と全天宙とともに
論議することのできる資格を喪失したことが嘆息であることを
知っています。
本来の人間は、自分の行く方向を整え、
天上の大主宰であられるお父様と
関係を結んだ自由の環境で、
お父様の価値と、高く善なることを歌わなければならず、
お父様の心情を通してお父様と共に和し、
楽しまなければならないことを、
私たちは知っています。
失ってしまった本然の位置を
再び探し出すためにさまよう人類、
失ってしまった本然の価値を
再び探し出すために、今日も苦しんでいる人類です。
心情を中心として、
心と体が和し喜ぶことのできる目的の園で、
主人と共に永遠に歌うことが
私たちの望みです。
その園に向かって歩みを変えるその日から、
どのような困難と悲しみが迫るとしても、
そのすべてのものを獲得するその日まで、
躊躇することを知らないあなたの息子・娘となるよう
許してくださいますことを、
切にお願い申し上げます。
それと同時に
お父様に対する一片丹心の心情だけは、
松と竹のようにいつも変わりなくわき立ち、
天上、あるいは地上の全存在世界を
変えてしまっても余りある、不変の価値で
装わせてくださいますことを
心からお願い申し上げます。
創造主がいるとするなら、
そのような姿をお慕いになるであろうことを
私たちの推測ででも知ることができますし、
あなたもやはり
それが望みであられることを知っています。
そのような基準からお父様と因縁を結び、
堕落した世の中、
凶悪な罪悪の世に勝ち抜くに不足のない
あなたの息子・娘となるよう許諾してくださいますことを
心からお願い申し上げながら、
主のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン。
(一九六〇・四・一〇)